こんにちは。「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。
２年前の櫻井哲夫20周年”DIMENSION vs JIMSAKU”以来で、神保彰氏がDIMENSION
のサポートをする形で実現したライヴ・しかも東京でもライヴ録音したという公演
を、お伝えして参ります。果たして神保氏の雪辱はいかに…
では、東京・恵比寿ガーデンプレイスから、ライヴ・オン！
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北部は朝のうち時雨だった京都を出て、夕方の東京駅へ降りてみると…それほど
寒くなかったかな(^^;。でも、ガーデンホール前で開場を待っていると、ビル風
が寒かった（爆）。…それはともかく(^^;。開場が15分押して、開演もきっちり
15分押す格好に。開演直前で辺りを見回すと、１年ぶりのライヴなためか、ほぼ
満席で、立ち見も十数人出ている模様です。
＜ＤＩＭＥＮＳＩＯＮ＞ 1999.12.26 ＠東京・恵比寿ザ・ガーデンホール
増崎孝司(Gt) 勝田一樹(Sax) 小野塚晃(Key) 神保彰(Dr) 徳永暁人(B)
BGMが落ちてしばらくしてから客電が落ち、低い音と高い音のストリングスが流
れてくると、メンバーが入ってきます。打ち込みパートに時折入るドラムマシン
の音に呼応する格好で白いライトが薄く点滅します。さて、どんなオープニング
になるのやら、と期待させるうちに…音が一瞬途切れて、勝田サックスが轟く！
☆１．ＤＯＵＢＬＥ ＭＡＲＫＥＴ
（”'IF' 12th Dimension”BMCR-7036 / ROOMS RECORDS）
☆２．ＢＬＡＣＫ ＳＴＲＥＥＴ （”'IF' 12th Dimension”）
☆３．Ｓｅ．ｌｅ．ｎｅ
（”FOURTH DIMENSION”BMCR-6017 / ROOMS RECORDS,
”Sixth Dimension 'LIVE'”BMCR-7004 / ROOMS RECORDS）
まずは、新譜の冒頭２曲から幕開けです。ヘビーなリズムアレンジの上をリード
楽器が突っ走る(M-1)。最初のタイミングの為なのかな？で、神保氏はヘッドホン
をつけてます。特徴的な音色のスネアが鋭く響きますが、ちょっとまだ硬いよう
な雰囲気…に見えたのは、私だけかな？ 上物３人は、メロディーが塊のように
迫る感じで、余裕すら感じられます。
ミディアムで少しハードなグルーヴ曲(M-2)へ。怪しい音色のエレピバッキングに
のって、ブイブイと勝田サックスが早くも飛ばし、ブリッジへ来たところで、
タイミングよく生音・アンプの音だけになって（爆）…PAが落ちてしまっていま
した(^^;（爆）。フッと後ろを見ると、PAオペレータ氏があたふたと結線を復帰
させてましたが、左側スピーカーは復帰したのかな(^^;？ 音が戻ったのを確認
すると、増崎氏が中央へ寄って、悠々とギターソロになります。
神保氏の大きな声のカウントから、ちょっと懐かしい、でもライヴではよく演っ
てる、軽快な(M-3)へ。張りつめた音色に深いリバーブをかけたサックスが、会場
じゅうに響きます。神保氏も、まだ少し硬さが残りますが、ようやくフィルをは
さむ余裕が出てきた…のかな？（なんか偉そうだな(^^;＞私） 中盤での小野塚
ピアノソロ、結構”歌”に近かった感じ。だんだんと飛ばしにかかってきた勝田
サックスのパワーを、増崎氏がうまく受け身(^^;をしてサビへ渡します。最後に
は、神保氏もバッシバシ叩いて、まずは最初の３曲を終えます。
小野塚＞皆さん今晩は、DIMENSIONです！（拍手）
増崎 ＞ねぇ、みんな盛り上がってる？ホントに。こないだやった神戸の方が、
ずっと盛り上がってたような…気がするだけかな。東京のお客さんも、
もちろん盛り上がってくれるよね(^^)？（拍手）
神戸で初日を迎え、早くも今回のツアーもファイナルになりまして（笑）、
Millennium Liveってことで…Millenniumって、何(^^;？
小野塚＞Millenniumとは、”千年期”という意味で、普段は使わない言葉ですが。
それで？（笑）
増崎 ＞ま、そういうライヴなんですが、なんか…なんだかなぁ(^^;。ユンケルを
飲んで結構盛り上がってるんで、付いてきてくれないと困るんで（笑）。
今日はまた、すばらしいメンツが揃ったんで、大体僕らの音楽は、黙って
聴く音楽じゃないんで(^^)、立って踊って盛り上がっちゃって下さい(^^)。
よろしく！（歓声）
勝田 ＞…ちょっと、早く振ってよ^^;;！気合い入れ過ぎじゃない(^^;？
増崎 ＞と言って、コイツが一番気合い入ってます(^^)。（拍手）
勝田 ＞すっごい汗(^^;。毎度毎度、僕の汗が飛んでます…もっと早く突っ込んで
ほしかったなぁ(^^;。”千年期”っつったら、ちょっとオレ腰痛いんで、
”せんねん灸”使ってるとか…（白爆）。
…今日は、ご存知の通り、Millennium Live Recordingですよ！（拍手）
Millenniumだから、次にやれるのは千年後ですよ！（笑）
増崎 ＞千年後に、またお前とバンドやるのかよぉ(^^;！（笑）ま、今日はそんな
スペシャル・ライヴです(^^)。
勝田 ＞Millenniumにつき、Premiumな価格で発売したいと（笑）。…すいません、
腹黒いもんで（笑）。…ここで話し過ぎると、社長からクレームが(^^;。
小野塚＞確かに(^^;。だから、前半はちゃっちゃっ！といきましょう(^^;。
☆４．ＷＡＬＫＩＮ’ （”'IF' 12th Dimension”）
☆５．ＯＮＥ ＡＮＤ ＴＨＲＥＥ
（”Nineth Dimension 'I is 9th'”BMCR-7015 / ROOMS RECORDS）
パーカッションを少し効かせた打ち込みにのせて、上物は少しライトなグルーヴ
系ナンバー(M-4)へ。客席前の方や、後半ブロックも左側を中心に、立ってノリ
始めました。小野塚氏もバッキングだけでノッてますし、増崎氏も、リズミック
にソロを決めた後は手拍子を煽ってます(^^;。勝田氏は…余裕かます(^^;ような
雰囲気？リズム体は、ここは終始カッチリ刻んでた感じでした。
ギターがうなりをあげて、またヘビーなリズムアレンジで、少し重心を落とした
テンポの(M-5)へ。ここは、とにかくディストーションギターが気持ちよさそう
にうなり、ソロの後には客席から拍手も起こり、勝田氏も負けじと後半火をつけ
ます。それにしても、どこまでいくねーん！という感じで、６分近い曲に。
☆６．ＹＥＬＬＯＷ ＳＵＮＳＨＩＮＥ
（”Third Dimension”BMCR-6015 / ROOMS RECORDS,
”Sixth Dimension 'LIVE'”BMCR-7004 / ROOMS RECORDS）
☆７．ＢＬＡＣＫ ＧＲＯＯＶＥ （”TENTH-DIMENSION”BMCR-7023）
ドラムの打ち込みが流れてきて、ループパターンでゆったりグルーヴする(M-6)。
手拍子を取りながら客席を指さしたりする増崎氏。小野塚氏がNordleadでＢメロ
的に聴かせるシンセリード。丸めですがよく通るフレージングです。ブレイクの
ところで、ようやく神保氏のフィルも炸裂し、サックスもはちきれそうな音色に
なってくると、増崎氏はここはクールに流し、終盤のソロは、まろやかな音色で
叫びフレーズを展開します。勝田氏へバトンを渡し、最後はしっとりと…
そのまま、小野塚氏のピアノソロへ。芯を残した済んだ音色で、ゆっくり、丹念
に…突如音量が上がってダイナミックに攻めたり、ジャズの雰囲気のフレーズに
なったり…３分近くの一人舞台に続いて(M-7)へ。タイトなリズム＋クラビ系バッ
キングで、これまたカッチリしたところで、ギターはcoolに、サックスはhotに奏
でます。身を屈めて、一つ一ついとおしむように音を出していくギターソロ、
続くエレピソロも、時々ガンガンアクセントを入れたりきらびやかにしたりしな
がら、ある道筋をきっちりたどるような感じだったでしょうか。ゼイ肉を落とし
たアンサンブルの中を叫ぶサックス、神保氏も、だんだんサックスソロに絡みを
入れてきます。最後に、サックスの早いパッセージだけが残り、しっとりと締め
になりました。
「いやぁ、ここで立ってくれたよね、ムチャムチャ嬉しいです(^^)。」と増崎氏。
やっとMC振ってもらえた！と入ってくる勝田氏は、風邪をひいて体調が良くなかっ
たので…
勝田 ＞風邪を治そうと、ユンケル飲んで寝ても治んないんで、広尾病院って、
高級な病院に行って…
増崎 ＞病院に高級なとかあるのかよぉ(^^;！（笑）
勝田 ＞そこ行ったら、若い女医さんだったから、ちょっと上からの物言いを。
「オレ、明日から海外行くから、すぐに治る薬、欲しいんだけどぉー」
「病院には、そういう薬はないの」 …15分位、説教されました（笑）。
「すいません、出来ればブドウ糖か何かを…」
「最初からそう言いなさい！」（爆笑）
増崎 ＞神戸でのライヴ、いつだっけ？ それから、すーっごい、体に気ぃ使って
ます、コイツ。
勝田 ＞１回１錠のところを２錠、ダブルで飲んでます(^^;。
増崎 ＞体が大きいからねぇ（笑）。
勝田 ＞子供の頃、病弱だったんで…（笑った客に）うるさいっ！病気して、母親
に連れられて２時間目から来るような…「勝田君、大丈夫？」みたいな。
で、結局薬も効かなくて、薬は飲みすぎると良くないですねぇ(^^;。
ユンケルとドリンクと点滴を一緒に飲んだら、気分だけハイだけど、足が
こう、ついてきません(^^;。
小野塚＞何事も、ホドホドに(^^;。
増崎 ＞前の方の人、クスリともしないで聞いてますね(^^;。
小野塚＞コンサートじゃないみたいですね、なんか、セミナーみたいな…
増崎 ＞みなさーーんっ(^^)！
勝田 ＞リーダー、それはちょっとマズイよ^^;;。そこまでにしとこう^^;;！
俺も考えたんです。DIMENSIONって、よくお笑いみたいだとか、演奏はそこ
そこでライヴは喋ってばかりとか、言われるんで、来年からは、品行方正、
エヌ・エイツ・ケーご推奨の…
増崎 ＞エヌ・エイツ・ケー！（笑）なまってやんの(^^;！（笑）そういう小さい
穴には、見事に反応するよなぁ(^^;。
”千年期”の話から、なぜか”輪廻天生”、先年前は、お抱え演奏家だった（爆）
みたいな話にしてしまう勝田氏(^^;。
勝田 ＞ある日、とあるお嬢さんと街で会って「久しぶりね」「え、あなたは？」
「千年ぶりですね。私、あなたの笛の音を、びょうぶの陰から聞いてて…」
（そこで、ギターが悲しげな旋律を）…そりゃ演歌やんけ(^^;！（爆笑）
もっと、大河ドラマみたいなのないの？ 世は情け、人の情は…（笑）
おかかえの演奏家というと、クラシックの人みたいな…そういうところ、
お金持ってますから、なんとかバリウスって楽器も弾けるんでしょ(^^;？
平安時代の偉い人って、誰？ 聖徳太子？源頼朝？（笑）”いい国作ろう
平安時代”？（笑）
小野塚＞”いい国”は鎌倉時代（笑）。
勝田 ＞さ、みんなの気持ちもほぐれてきたところで、この辺で、いい曲を。
千年前を思い出させるような、いい曲を…。振っといて曲名を覚えてない
という、いけませんねぇ(^^;。
増崎 ＞千年前に、勝田と出会ってたら…という感じで作った曲です。
「COLOUR OF DAYS」（拍手）
☆８．ＣＯＬＯＵＲ ＯＦ ＤＡＹＳ （”11th Dimension 'Key'”BMCR-7030）
☆９．ＩＦ （”'IF' 12th Dimension”）
☆１０．ＩＭＰＲＥＳＳＩＯＮＳ ＦＲＯＭ ＴＨＥ ＯＵＴＳＩＤＥ
（”'IF' 12th Dimension”）
セミアコギターのスパニッシュな音色に、ふわーっとシンセパッドが加わって、
いい感じで始まる(M-8)。これに、神保氏のパワフルなドラムが加わります。
最初から、かなりテンションが高かったギターソロ。しっとり始まるピアノソロ
でも、テンションが上がってくると、いつものように絡んでくる神保氏です(^^)。
だんだん陽が登ってくるような情景のこの曲、終盤で陽が登りきるところで、
神保氏の大音量なストロークが一発響きわたり、しばらくして勝田サックスも轟
きます。増崎氏がエレキギターに持ち替え、もう１コーラス。盛り上がった演奏
でした。
メロゥなサックスと広がるエレピのデュオで始まる、ミディアムバラード(M-9)。
ステージ左上から、オレンジ色の光が射す演出。どっしりしたベースと、寝かせ
たスティックでスネアで刻む、シンプルなリズムの上で、サックスもギターも、
一音づつ大事に唄います。２回目のサビの後に、増崎ギターがドラマティックに
うなりをあげます。すーっと照明が落ちて、ブレイクして転調する場面、青・白
の照明が右上から灯り、星空が浮かび上がり、フロント３人がすーっと浮かび上
がります。更に力強いリズムの上で、エレピが空気を作り、サックスがブロゥし、
ギターが朗々とうなります。
エンディングからそのまま、増崎氏のソロへ。深いディレイをかけて、ゆっくり
と、何か確かめるかのように…と、一転して早弾きフレーズで畳み掛けてきます。
ワウも駆使し、腰の太い音色が押し寄せてきます。最後に「星に願いを」をひと
節やって、３分を越えるパフォーマンスを締めると、メンバーが神保氏のために
用意したとも言われる(^^;、７拍子パートが絡むグルーヴ曲(M-10)へ。７拍子の
ところで入るシンセのヒット音、ヴォイスを大胆にいじった、なんとも不思議な
音色です。面倒な曲(^^;も、神保ドラムがサクッサクッと刺してきます。 増崎
ギターはうなりっぱなしですが、転調した後、まだ更に暴れ出します(^^;。
「外側からの印象」、”こう見られてるのでは”という自画像なのか、それとも
希望なのか…。かなりのお客さんが、立ってノッてるところを見ると…ね。
増崎 ＞どーです、皆さん！もう、自分のライヴが楽しくてしょうがないです(^^)！
…いや、笑うところじゃないよ(^^;、この気持ち、みんなにも味あわせて
あげたい(^^)！ ホントにありがとうございます！（拍手）
小野塚＞そして、毎度おなじみになりました。コーナー形式でお送りしております、
メンバー紹介・コーナー！（拍手）
…そう、ここは座るところですね(^^;。ご迷惑をおかけしてます(^^;。
増崎 ＞まずは、こちらにひかえておられる方を(^^)（拍手）。
彼のドラムを聞いたのは、高校２年？１年かな？の時に、前に参加してた
CASIOPEAのアルバム”THUNDER LIVE”を聴いて、「すごいドラマーだ(^^)」
で、前に相方…の方とやってらした時に、ご一緒させていただいたんです
が（”DIMENSION vs JIMSAKU”1997.11.11分）、ただのドラマーと呼ぶに
はもったいない方です(^^)。CASIOPEAで10年、JIMSAKUでも10年、そして、
ソロのドラマーとして色々と活躍なさっています。今回、一緒にやれて、
幸せに思います(^^)。DIMENSIONに、色々な人に加わってもらい、色々な
色になるのを、これからも楽しみにしています。
スーパー・ドラマー、神保彰・on Drums！（拍手）
…ＮＥＸＴ！（笑） 彼と会ったのは、２〜３年前かな？ DIMENSIONが
ヒップホップを取り入れようと、派手な打ち込みを作ったりして、自分達
の色を替えようとしてた頃、”Ninth（DIMENSION）”に入ってるのかな？
彼のことは、うまいベースとは聞いてたんですが、個人的に、うまいだけ
よりはグルーヴィーなベースが好きなんですが、彼とやれて嬉しいです。
サポートは色々やってるみたいですが、インストは初めてになるのかな？
暖かく、応援してやってください。徳永暁人・on Bass！（拍手）
…弱冠28歳！ これで僕らも、ヴィジュアル系の仲間入り(^^)（笑）。
他人の力をかりるのは、僕らは大得意ですから(^^;（笑）。
彼と出会ったのは…仕事場で学生服で現れたんです（笑）。その前に会っ
た時、絶対僕よりも年上と思って、「小野塚さん初めまして、増崎と申し
ます。」「増崎さん、やめてくださいよぉ。僕年下なんです(^^;。」
それで、学生服を着てきたんですが、その時は、「東京には、うまか奴が
いっぱいおるなぁ(^^;」…その彼も、32歳になり、頭がちょっとデカイで
すが、ココ（左右）じゃなくて、ココ（前後）がデカイんです(^^;。
色々なセッションで、彼のことを見かける方もいらっしゃると思いますが、
お前の居場所は、ココだっ(^^)！キーボード・小野塚晃！（拍手）
小野塚＞ま、そういうわけで、これからもDIMENSIONのキーボードとしてがんばって
いきますので、ますますの声援を、よろしくお願いします。（拍手）
増崎 ＞…今、ちょっといませんが、金髪の彼(^^;。
僕のファーストアルバムの時、ホーンセクションで来てくれた勝田一樹、
その時は「増崎さん、増崎さん！」ってペコペコして、「一緒にインスト
やっていきましょーよ(^^)！」って言ってたのが、今は、「増やん、ここ
頼むよぉ。そこんとこ、ヨロシク！」（笑）
…ま、冗談ですが、日本で一番、いや、世界で一番、大好きで大嫌いで、
一番一緒にやりたいサックスプレーヤーです。
on Saxophone・勝田一樹！（拍手）
勝田 ＞（舞台上手から手を振ってでてきて）ただ今、ご紹介にあずかりました、
920ポンド、勝田一樹でございます！ …今、鼻かんできました(^^;。
そんな素晴らしい紹介されたら、俺が紹介返ししないとマズイでしょ(^^;。
長崎が生んだスーパースター！タクシー呼んで「増崎孝司の実家へ」って
言ったら、行ってくれますからね(^^)。かずさ町でしたっけ？かずさ町と
ここ恵比寿は、姉妹都市…姉妹町です！（笑） …鼻が痛い^^;;（笑）。
長崎が生んだスーパーギタリスト、リーダー＆ギター・増崎孝司！（拍手）
やっぱ、ロックだーねぇ！
小野塚＞ってことなんですけど、リーダー。
増崎 ＞ここは、俺一人しか喋らないところだったんだけどな(^^;。
勝田 ＞でも、人のライヴ見ても、自分のこと「あ、ども」ってやるのもねぇ…
増崎 ＞ここ、昨日寝ないで考えました。素晴らしいミュージシャンに、もう一度
大きな拍手を！（拍手） まだ、音楽は続きます。ここからはノリのいい
曲を…ここでノレなかったら、たぶん最後までノレません(^^;（笑）。
僕らもそのつもりなんで、みんなもついてきてください(^^)。この曲です！
☆１１．ＭＯＭＥＮＴ （”11th Dimension 'Key'”）
☆１２．Ａｒｅ Ｙｏｕ Ｇｏｎｎａ Ｗｉｎ？
（”Second Dimension”BMCR-6009,
”Sixth Dimension 'LIVE'”BMCR-7004 / ROOMS RECORDS）
増崎氏のカッティングから始まる、スタイリッシュなビートもの(M-11)で、客席
の８割５分くらいは立ってます。ホントにまたタイトなリズムにのって、増崎氏
が神保氏とニコニコと顔を見合わせます。…Ａメロ、少ししくじった(^^;？
キメの後のロングノートは、アルバムテイクよりも長く、歓声が起こります。
ローズ系エレピのソロもクールに決め…だんだん腰が浮き上がってきます(^^;。
太いけれどさりげなく下を支えるベースと、バッキングも盛り上がってるエレピ
にのり、ギターソロは少し抑え気味にスタートし、終わるとニヤッと笑みを浮か
べた増崎氏。鋭い神保スネアも、すっかりDIMENSIONに説け込んだ感がありました。
すーっとステージが暗くなり、勝田氏の早いパッセージでのソロへ。そのまま、
(M-12)のイントロフレーズへつながって、客席からは歓声が起こります。いつも
聞くようなベースに比べると音量は…ですが、スラップが心地いいです。張りつ
めた音色のドラム、グルーヴが弾んでるオルガンにのって、手拍子もかなり起こ
ります。増崎氏も手拍子してます(^^;。そして、ノッてるギターソロ、コーラス
もかけて、グイグイと全面に出てきます。後半のサックスとのバトルも、増崎氏
優勢（爆）。サビを重ねる度に音量も上がり、最後は、勝田氏の高い＆長いブロゥ
と、神保氏の張り切った乱打で、締めとなりました。
☆１３．ＢＲＥＡＫ ＯＵＴ
（”FIFTH DIMENSION”BMCR-7003 / ROOMS RECORDS, ”Sixth Dimension 'LIVE'”）
（「音楽ニュース・ＨＯ」（テレビ朝日＋テレビ朝日ミュージック制作）
'95.10〜'96.3オープニングテーマ曲,
「ANNスーパーＪチャンネル」（テレビ朝日＋ANN加盟社他制作）
'97.4〜'98.3提供BGM・アイキャッチ（ノータイアップ））
来た来た来たっ！…でも、心持〜ち、テンポが遅く^^;;、神保氏も硬いかな^^;;。
ギターはますます快調で、勝田氏を挑発するかのよう(^^;。勝田氏もロングディ
レイ・ロングノートを駆使して、突っ走りに行きます。シンセソロのバックを支
えるのは、神保氏ならではのシンバルのフレーズ(^^)。この辺から、だんだんと
硬さも感じなくなってきます。短いキメの後のＣメロ…かな？の疾走感は、しっ
かりおっかけないと振り落とされそう(^^;。ゆーっくりと、最後のキメ・ゴール
へ向かっていくギター、そして…ちょっと惜しい(^^;。最後は全員で叫んで、
大拍手。
増崎 ＞やったねっ(^^)！ 今日の東京、サイコーです(^^)！
もう１曲、聞きたい(^^)？（拍手） じゃぁ、この曲だっ！（笑）
さらにハードなギターが鳴って、裏拍連打のイントロへ…
☆１４．ＹＥＳ ＯＲ ＮＯ？ （”Nineth Dimension 'I is 9th'”）
小野塚氏も神保氏も、大きなアクションと共に16分裏キメをきめて、調子よさそ
うです(^^)。汗を拭いながら、ジャラーンとかきならす増崎氏。サビは、これま
た気持ちよさそうにギターをうならせたかと思うと、パワフルな連打キメも圧巻。
ローズ系エレピソロは、少しクールダウンさせて始めますが、すぐに神保氏も絡
んできて、気持ちよさそうに増崎氏へバトンを渡します。神保氏も、パワフルに
３人を引っ張り、最後もバッチリ決めて、20:23、既に２時間を越えてた本編が
終了です。
アンコールの拍手の中を、突如雷鳴が轟いて…
☆１５．Ｄｒｕｍｓ Ｓｏｌｏ
今回も、そういう演出(^^;。歓声が起こる中を、まずは一つ一つのパーツを紹介
がてらな感じで、張りつめた音色でビートを刻みます。スローダウンし、今度は、
この冬によく聞かれた”人力ジャングルビート”＋２−３クラーベの複合技（爆）。
たった一人でのドラムソロなのに、こんなにいろんな音が聴こえてくるかぁっ！
という感じで、客席後ろの方は結構立ってますが、前の方はア然とした感じ(^^;
で、見ていたかな？ 乱打をしてから、パート３は、バスドラに迫力がある３連
ビートで、もう１回、嵐のように叩きまくり、４分半になるパフォーマンス。
大きな拍手が起こり、その中をあとの４人が戻ってきます。ヘッドホンをつける
神保氏。パーカッションによる、野生のジャンルグルを思わせる打ち込みが流れ
てきて、これに、ギター、それからドラムも絡んできます。曲のビートになって…
☆１６．ＪＵＮＧＬＥ ＤＡＮＣＥＲ
（”FOURTH DIMENSION”, ”Sixth Dimension 'LIVE'”）
☆１７．２ｎｄ ＳＴＲＥＥＴ （”Second Dimension”）
総立ち状態で手拍子が起こり、ダンサブルなナンバーへ。ギターの歪ませ方が、
ナンか気持ちいい(^^)。ソロで前に出てきてうなる増崎氏も、気持ち良さそう。
きらびやかなシンセリードソロも入り、全員で合わせるキメもシャープに決まり、
再びＡメロへ戻ると、小野塚氏も、ニッコニコの表情でスイングしながらバッキ
ングを務めます。
続けて、一時期は多く使われていたOberheim系シンセブラスが特徴的なサビメロ
を、賑やかなイントロにした、グルーヴ曲(M-17)へ。うって変わって、どっしり
ふんばるリズムに支えられた、引き締まったアンサンブルです。短めのスラップ
ベースソロの後は、ベースもノリを増したような感じです。続くサックスソロ、
神保氏も手数を増やして絡んできます。一体感を増したサビメロから、そのまま、
グランドエンディングという感じで、５人での演奏は幕を下ろしました。
増崎＞盛り上がってもらった？（歓声） えー、いつも最後に真面目なことを言う
んですが、2000年にもまた、ここで、こういう感じでライヴをやれるよう、
頑張りますんで、みんなも頑張ってください(^^)（拍手）。今日はここで、
いっぱいパワーをもらいました(^^)。来年はいっぱいアルバム作るから、
みんな買ってね(^^)！（拍手） クリスマスも終わっちゃいましたが、そう
いう感じの曲を、３人でやってみたいと思います。一人づつ、色々な感じで
受けとめてください。近いうちに…かどうかは、まだ決まってませんが、
またみんなの前で、ライヴをやれるようにします！（拍手）
それでは聴いて下さい、「ALONE IN LOVE」（拍手）
☆１８．ＡＬＯＮＥ ＩＮ ＬＯＶＥ （”11th Dimension 'Key'”）
スタイリッシュなシンセチェンバロ系の音色で小野塚氏がイントロをとり、増崎
ギターがふわーっとかぶさり、大きく膨らんだ感じの勝田サックスが朗々と唄う、
メロウなバラード。増崎氏、ここでは、椅子に腰掛けて、じっと楽器の方を向い
て丁寧に奏でていきます。強いタッチのエレピで場面転換すると、増崎ギターが
更にうなります。ディストーションもディレイもたっぷり掛け、遠吠えのように
響きわたります。そして、勝田サックスがもう一度、大きな大きな存在感で唄い
ます。ゆっくりと小野塚エレピ・増崎ギターも加わり、最後はしっとりと締めを…
増崎氏が立ち上がるまで、お客さんはじっと聴き入っていました。
増崎＞今日はホント、とっても楽しかったです(^^)！もう一回拍手を！On drums！
神保彰！（拍手）…呼んできて(^^)！ On bass！徳永暁人！（拍手）
神保氏が遅れて戻ってくる頃に、アルバムから「IF」が流れてきて、５人で一礼
し、20:52に、全てのショーは幕を下ろしました。
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＜SET LIST＞ 1999.12.26 ＠東京・恵比寿ザ・ガーデンホール
1.DOUBLE MARKET 2.BLACK STREET 3.Se.le.ne 4.WALKIN' 5.ONE AND THREE
6.YELLOW SUNSHINE 7.BLACK GROOVE 8.COLOUR OF DAYS 9.IF
10.IMPRESSIONS FROM THE OUTSIDE 11.MOMENT 12.ARE YOU GONNA WIN?
13.BREAK OUT 14.YES OR NO? [ENCORE]15.Drums Solo 16.JUNGLE DANCER
17.2ND STREET 18.ALONE IN LOVE
インストのステージは初めてと言われていた徳永氏、前にでてくるような感じは
あまりなかったですが、ボトムはきっちり支えていました。そして、ライヴ序盤で
は、気持〜ち、堅さを感じた神保氏のドラムも、だんだんグルーヴを引っ張るよう
になり、メロディー楽器にも絡み、迫力のステージを展開しました。
多感な頃に、CASIOPEA”THUNDER LIVE”などを聴いて育った世代の、この３人。
最初からFUSIONに片足を置き、更にほかの要素を融合させようという感じで、作品
を作ってきたようですが、彼らの楽曲をライヴで表現するのには、やはりかなりな
腕前のリズムセクションを必要とする、そうすると、組める人は自ずと限られてく
るのでしょうか。（増崎氏も、インタビューでそのようなコメントをしてたかな？）
そして、フロントの３人組。風邪の為に勝田氏が少しセーブ気味(^^;だったせい
か、テンション高すぎるとも思えた（爆）増崎氏の飛ばしようが、この日の印象と
して残っています。グルーヴ系・メロウ系・シンプルアンサンブル・ハード系・
そしてケイレン系（笑）と、万遍なく選曲されたメニューでしたが、果たして、
どんなライヴアルバムとして登場するんでしょうか。
ということで、1999年にPATIOでオンエアを予定していた分は、これが最後で、
レギュラースタイルの放送も今日が最後です。今年も、最後の最後まで、脱落せず
に読んで（笑）下さった方、感想や意見を下さった方、共感も込めて、感謝します。
そしてこのライヴの模様は、全曲収録の２枚組ライヴアルバム”13th Dimension
'Live Millennium'”（BMCR-7039〜7040 / ROOMS RECORDS）として、2000年３月に
発売されました。この時点でのDIMENSIONの魅力を、満遍なくパッケージした作品
になっていると思います。
文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1999/12/29 (PATIO #147, FJAZZ/FFUSION #069)
LAST EDITED: 2001/01/13（テーマ曲情報を修正）
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