こんばんは、「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。
今夜は、場所は六本木PIT INNですし、私はFUSION系のテイストを感じながら愛聴
してきた人なんですが、ニューミュージックの大御所というか、ミュージシャンに
慕われるミュージシャン、そんな方の、たぶん約１０年ぶり？の単独名義ライヴを
お伝えして参ります。それでは、お馴染み東京・六本木から、ライヴ・オン！
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急に肌寒くなったりした、梅雨の中休みの首都圏でありました。でも、私の中で
は、この人のイメージ通りのカラッとした感じに、既になっていました(^^;。
1996年の”Oracle”発表後しばらくは、彼の名義での表だった活動は、なかった
ようですが…久々に、”佐藤博”としての音楽活動に触れる機会に触れられる、
それもライヴで(^^)。ということで、店内は早くから椅子席が全部埋まり、開演
の頃には立ち見も結構出て、目測推定200人以上の音楽ファンが詰めかけました。
＜佐藤博LIVE＞ 1999.07.08 ＠東京・六本木PIT INN
佐藤博(Key,Vo) 松原正樹(Gt) 松原秀樹(B) 村上"PONTA"秀一(Dr)
佐々木久美(Org,Cho) 重住ひろこ(Vo,Cho from SMOOTH ACE)
お店に入る前に、アンケートと共に今夜のプログラムが配られてました。愛犬・
ハッピー＆ラッキー（MCで曰く”ウチの娘たち”だとか）の写真をあしらって、
パソコンで作られたプログラムには、いくつかカバー曲もありますが、アルファ
レコード時代のかなり懐かしいナンバーが並びます(^^)。ステージに目をやると、
佐藤氏の鍵盤は、Rolandのウェイテッド・マスターキーボードA-90のみで、後ろ
にKORG M1RやE-mu E-IV辺りの世代（ESI-32？）・Roland SUPER JDなど６台のPCM
シンセモジュール、コーラスでよく知られる佐々木さんは、裏パネルにKORGと書
いてあったかな？木製キャビネットのヴィンテージなオルガンを弾く様子です。
ほぼ定刻通りの19:31に、佐藤氏を筆頭に、メンバーが静かに入ってきます。
☆１．ＨＯＷ ＹＡ ＢＥＥＮ？
（佐藤博”SAILING BLASTER”ALCA-9145 / ALFA MUSIC）
☆２．ＳＷＥＥＴ ＩＮＳＰＩＲＡＴＩＯＮ
（初出：佐藤博”SAILING BLASTER”,
”THIS BOY”（廃盤）, ”FUTURE FILE”ALCA-9147 / ALFA MUSICにも収録）
（”FUTURE FILE”バージョンは
「EAT9」（テレビ朝日＋武市プロダクション制作・'87.4〜'88.9）テーマ曲）
☆３．ＧＥＭＩＮＩ （佐藤博”THIS BOY”（廃盤））
アルファ移籍２作目のスピード感が印象的なアルバムに収めた、ブルースが軽快
なビートにのったようなインスト曲からスタート。冒頭から、ポンタ・松原秀樹
の両氏の重量感あるビートでガツンとやられ、佐々木さんの小気味いいオルガン
がアクセントをつける上で、ローズ系エレピで入ってきた佐藤氏のメロディー。
文句なくカッコイイ(^^)。ヘビーだけども跳ねるビートにのって、途中のアコピ
ソロだけでなく、随所で”ファンキー・佐藤博”健在ぶりをアピール(^^)。
センターにボーカルの重住さんが入ってきて、オリジナルはややゆったりしてま
したが、後にダンサブルに生まれ変わることになる、私のダントツFAVORITE(^^;
が、更にゆったりしたブルースに、大胆に生まれ変わっていました(^^;。アルバ
ムでは自分の声を重ねることが多かった佐藤氏、今夜は１声だけですが、爽やか
で力のある声が届きます。要所要所で力強くキマる重住ボーカルもカッコイイ。
キーをAmにしてＡメロも大幅に変えてあり、大好きな曲にも関わらず、歌詞が頭
の中で出てくるのに時間がかかりました^^;;。中盤でグッと抑えながら叫ぶ松原
正樹氏のギターソロをフィーチャーした後は、キーをAbでメジャーにして、後半
へ移っていきます。Every day and night...と、佐々木・重住コーラスでのリフ
レインがのっかるエンディング、楽器の音からも、楽しそうな雰囲気が伝わって
きました(^^)。８分近い演奏になったかな？
３曲目は、ベスト＋JANZENのCM曲を集めた企画盤（アルファレコード清算後は、
再発されなかった(;_;)）に収めた、トロピカルなアレンジのインスト曲。青・白
のライティングの中を、エレピ＋ストリングスのレイヤー音色でゆったりとソロ
をとって…、クリアな音色のギターとオルガンも入るところはオリジナルと変わっ
ていますが、雰囲気はオリジナルそのまま(^^)。中盤からは、スネアがどっしり
響き、ギターソロの後は、太いアナログ系シンセリードでのソロへ。ふるえるよ
うにむせびなくソロ、佐藤氏の口元も一緒にふるえてた感じです(^^)。
プログラム通りに、ここでご挨拶。とつとつと語る…って感じでしょうか。
佐藤＞こんばんは〜、お久しぶりです。ソロでのライヴは、たぶん…としか言いよ
うがないんですが…10年以上たってると(^^;。でも、僕の中ではファースト
ライヴ、という気持ちですが(^^;。
ポンタとか松原（正樹）君とは、レコーディングとかしょっちゅうやってて、
顔を合わす度に「来年こそ(^^)」って言われながら…だったんですが(^^;。
長い間リハビリをしまして、みんなの協力で、ようやく今日やることが出来
ましたので、最後まで楽しんでって下さいm(__)m（拍手）。
シンセパッドを弾き始め、その上で佐藤氏がハミングのような声を出すと…
☆４．Ｉ ＣＡＮ’Ｔ ＷＡＩＴ
（佐藤博”AWAKENING”ALCA-9144, ”THIS BOY”（廃盤） / ALFA MUSIC）
☆５．Ｉ ＷＡＮＴ ＴＯ ＨＯＬＤ ＹＯＵＲ ＨＡＮＤ
（佐藤博”SOUND OF SCIENCE”ALCA-9146 / ALFA MUSIC）
（「EAT9」（テレビ朝日＋武市プロダクション制作）'87.4〜'88.3 END提供BGM）
☆６．ＴＨＡＴ’Ｓ ＡＬＬ ＲＩＧＨＴ ［ELVIS PRESLEY］
３年間ロスで生活した後にアルファで最初に発表したアルバムに収めた、元々が
女性ボーカルを前に出したスローバラード。Ａメロ最初の女性ボーカルフレーズ
だけキーをE△にして、あとはオリジナル通りF#△に戻す辺り、実にうまい(^^)。
清涼感満点の佐藤ボーカルもさることながら、ミックスの妙なのかな、佐々木・
重住コーラスが外側から聴こえてきたような感じが、すごく心地よかった(^^)。
佐藤エレピが前に出たかと思うと、佐々木オルガンがふわ〜っと上がって盛り上
げたりといった呼吸も絶妙で、聴き終わったらこちらも熱を帯びてきたかな(^^;。
シーケンサー的なキメフレーズがオルガンから聴こえてくると、Whoo....とオフ
マイクで歌う佐藤氏の声が聴こえてきます。打ち込みによるビートが、その名の
通り科学的な緻密さ(^^;の感のある作品から、このころよく取り上げていたビー
トルズ曲。これは、原曲とはガラッとイメージが変わるスローバラードアレンジ
でしたが、楽器は少々異なりますが、ほぼそのままの雰囲気(^^)。どすんと安定
したリズムと、綺麗な音色のギターのコードの上で、朗々と叫ぶように出される、
あのメロディー。中盤は、ギターソロがはじけたように叫んだかと思うと、メロ
ディーに戻る際に楽器をスッと引かせるところがカッコいいです。When you....
と入るところで、更に力を込める佐藤氏。終盤のリフレインになると、ポンタ氏
が少しづつオカズを増やしてきて、そのままエンディングになりました。
リズミックなエレピバッキングから始まったのは、Ｅ・プレスリーのカバー。
ここでは佐々木さんのオルガンソロを長めにフィーチャー。グリッサンドを派手
に決めて、クイッとギターにソロを渡すところまで、とにかくカッコよかった。
歌声もさることながら、この中盤のオルガン・ギターのソロパートで、頭を振り
ながら飛び跳ねるようにバックを刻んでる佐藤氏が、実に楽しそうです(^^)。
一緒に体を動かしているお客さんも、チラホラ出てきたかな？ ３分少々ではあ
りましたが、ギュッと詰まったセッションでした。
「どうもありがとう。今の曲は…（20歳で）ピアノを始める遥か前によく歌って
いた曲の一つです。」とだけ話すと、佐藤氏、すぐに演奏に戻ります(^^;。
エレピ＋シンセパッド音色でのソロは、最初はグルーヴを刻んでますが、途中で
ゆったりと、音の一つ一つを呟くように奏でるようになります。口リズムから…
☆７．ＬＯＶＩＮ’ ＹＯＵ
（佐藤博”Happy And Lucky”ALCA-9152 / ALFA MUSIC）
☆８．君の風が動いた （佐藤博”Self Jam”ALCA-9151 / ALFA MUSIC）
後述する”Self Jam”から２年おいて発表したＡＯＲ色の濃くなった作品から、
ミディアム〜スロー寄りの曲へ。ワウギターもリズムを刻み、オルガンが控えめ
に寄り添い、エレピとボーカルを活かすようにすっきりしたアンサンブルです。
伸び伸びとした中にも力をこめた、詩の内容と同様に切ない佐藤氏の声に、重住
さんのコーラスが元気に加わり、いい感じです。松原ギターも、中盤では熱くて
優しく、終盤は猛烈にうなるソロを展開し、今日の番組はこのフレーズ連発して
ますが(^^;、「んんんー、カッコイイ(^^)」の一言(^^;。
続いて、詩にメッセージ色が強かった作品から、ストレートに切ないストーリー
を展開する、ミディアム曲。ギター・オルガンも少し跳ねたリズムを刻み（オリ
ジナルほどはわかり易く跳ねてはなかったかも）、エレピの音色もややパーカッ
シブで派手な音色になってます。要所要所で、ポンタ氏がドラマチックに盛り上
げて、切ない歌詞そのものもストレートに響いてきました。熱く繰り出すギター
ソロから、スッとサビへ戻す時の鮮やかさ(^^)。リフレインで佐藤氏が楽しそう
にノッていったまま、50分ほどのファーストセットは幕となりました。
15分ほどたった20:36、また静かに照明が落ちてメンバーが入ってきます。
☆９．ＡＩＮ’Ｔ ＮＯＢＯＤＹ’Ｓ ＢＵＳＩＮＥＳＳ
☆１０．ＢＡＢＹ ＷＨＡＴ ＹＯＵ ＷＡＮＴ ＴＯ ＤＯ
☆１１．ＭＹ ＨＯＭＥ ＴＯＷＮ
（佐藤博”TOUCH THE HEART”ALCA-9149 / ALFA MUSIC）
ローズ系エレピでのブルージーな…ピッチベンドも交えながらの、佐藤ソロから
スタート。力強く、時にのけぞりながら歌い、中盤ではストイックなピアノソロ
を披露します。グーッと盛り上げてくる佐々木オルガンをブリッジにして、これ
またカッコイイ松原ギターソロへ。ふと佐藤氏の方を見ると、オフマイクですが
「Whoo..」と絡んできて、とにかく”カッコイイ”の一語に尽きるセッション。
続いてもカバー曲セッション。佐藤氏の参加アルバムに興味を持ってる方なら、
”佐藤ピアノ”ともいうべき、独特の音色・フレーズのピアノが印象に残ってる
方もいらっしゃると思いますが、アコピ音色が聞こえた瞬間、直感的にそれだ！
と、思いました、私は(^^;。ここでは、ポンタ氏の絶妙にキメるビートも印象的
でした。分厚い音のオルガンソロといい、この曲も”カッコイイ”セッション(^^)。
アコピ＋ワウ付きカッティングギターのシンプルなバッキングで、ゆったりした
佐藤ナンバーへ戻ります。その名の通り、「MY HOME TOWN」へ帰ってきた…とい
う情景で始まりますが、個人的には、のどかな単線の無人駅へ降り立った主人公…
という映像がリアルに浮かんできた、そんな演奏です。Ab△→A△へ転調するよう
に、キーが原曲より上げてあった為か、より明るく浮かんできた気がします(^^;。
転調後は、歪ませたギターソロが遠くへ思いを馳せるように叫び、スキャットに
移る響きのカッコイイコードが挟まってて、原曲を思い出した状態でもゾクゾク
しながら(^^)聴いておりました。
佐藤氏、最初からサングラスをして…と思ってたら、老眼が入ってるとか^^;;。
「これがないと、詞を覚えきってないので^^;;。でも、かけてるとしゃべりにく
いので、ちょっとはずしますぅ(^^;」と、京都育ちのおだやかな関西弁でMCで
メンバー紹介になります。まずは、センターのボーカリスト・重住さんから。
SMOOTH ACEという４人組ボーカルグループでも活動中、ということで、ライヴの
告知も佐藤氏がやって、自分で「うまいでしょ、ボク(^^;」と言うと、爆笑して
いたのはポンタ氏（笑）。「僕が大阪のクラブ・ラウンジで、高水健二とやって
た頃に、既に若手・大御所だったんです(^^;。」その後、吉田美奈子のアルバム
で初めてアレンジャーを務めた時に、指名したのが25年前？というのが、ポンタ
氏とのなれそめだとか。
松原秀樹氏とは、15〜16年ほど前に、スタジオで一緒になったことはあったとか。
「安心してのっかれる、素晴らしいベーシストです(^^)。」と盛りたてます。
松原正樹氏の方は、やはり25年ほど前、”サウス・トゥ・サウス”を始める前の
上田正樹氏と一緒に、合歓音楽院（現・ヤマハ音楽院）でコンサートをした時の
学生代表バンドとして知り合い（「寮長？」と突っ込んだ人が約一名（笑））、
佐藤氏のアルバムにも何度か参加されている間柄。
「そして、しんがりは…ロバータ・フラッグ(^^;」（歓声） ファンキーなボー
カル＆この日はオルガンもプレイしている佐々木さんまでが、この日の仲間です。
佐藤＞94年にやったアニメのテーマ曲で、大好きな曲なんですが、歌ってくれたのが
キャンディーっていう、いつもアルバムとかにコーラスに参加してくれてた、
大好きな女性ボーカリストですが…一昨年亡くなっちゃいまして…。その頃
は、ライヴの”ラ”の字も気がなかったんで、やれなかったんですが…今回
は…重住さん、よろしく(^^)。（ちょっとプレッシャー、という表情^^;;）
☆１２．ＯＲＤＩＮＡＲＹ
（”七都市物語”サウンドトラック SRCL-2829 / SONY RECORDS）
☆１３．ＲＡＩＮＢＯＷ ＳＥＡＬＩＮＥ
（佐藤博”SUPER MARKET”COCA-7794 / NIPPON COLUMBIA, 吉田美奈子”MINAKO”）
しっとりとした”佐藤ピアノ”＋シンセパッドでスタート。スキのないシンプル
なリズムの上で、力強く、優しく、スッとそばにいてくれそうなボーカルとピア
ノは、タイトル通りに奇をてらわない、ミディアム・バラードの王道を行くよう
な曲だったでしょうか(^^)。
青白いライティングになり、松原ギターは涼しげなカッティングを聴かせます。
吉田美奈子さんの詞に曲をつけ、佐藤氏のソロデビューアルバムにも収めてます。
先ほどとは違った、少し肩の力を抜いたような声の出し方をする重住ボーカルも、
爽やかに決めています。オルガン・ドラムが一緒にぐぁぁっと盛り上げたところ
で、松原氏が”cool”なギターソロを決め、佐藤氏もエレピで絡んでいきます。
サビの後半でスッとラフな感じにする辺りが、実に心地いいメンバーです。体で
リズムをとって聴いていたお客さんも結構いたみたいでした(^^)。（吉田美奈子
バージョンのCD、現在は”RCA BEST COLLECTION”（BVCK-37003 / BMG JAPAN）か
”MINAKO FAVORITS”（BVCR-8018 / BMG JAPAN）以外は入手困難かも知れません）
☆１４．ＡＰＰＬＥ ＫＮＯＣＫＥＲ
☆１５．Ｉ ＳＡＷ ＨＥＲ ＳＴＡＮＤＩＮＧ ＴＨＥＲＥ
ここは、プログラムにもメンバー紹介と書かれてた通りのソロ大会になりました。
ヘビーに響くポンタ氏のビートに乗せて、まずは佐藤氏から。いい音のアナログ
系リード…のような感じもしたエレピかな？が、一人で叫んだり、重住さんとユ
ニゾったりした後、こちらも”いい音”のワウギター・オルガンにのっかって、
今度は、ゴリゴリのハードな音のエレピで乗って＆叫んでいきます。 バトンが
佐々木さんへ渡ると、うわわわ〜っと、揺さぶるような…強いグリッサンドで、
見た目もホントに揺れてましたが(^^;、そんなオルガンがドライヴして行きます。
だんだんとリズム隊の音量が大きくなってきて…松原氏のギターへ順番が移ると、
軽快に口でスキャットを歌うような、いい雰囲気のソロでした(^^)。 そして、
少し控えめ？ながらヘビーなスラップを聴かせる松原秀樹氏のベースソロと、曲
のグルーヴそのまま力強く叩いていくポンタ氏のソロを、ワクワクするような目
で、左側の４人が見つめていました。ワウがよく映えるギターソロが続いて、
オルガンへリレーされると…なんて分かりやすい「SMOKE ON THE WATER」が出て
きて(^^;、バンバンと叩くポンタ氏でなくても大笑い(^^;。名詞代わりの10分を
越える演奏になりました。
”cool”なギターソロが、ベース・オルガンの静かに刻むビート上でスタートし
てスイングしていく曲に続きます。オフマイクでもカッコ良く入る佐藤ボーカル、
ここまでで一番”これぞ！”と思った声が聴けたような気がします(^^)。終盤で、
ドラムを中心に盛り上がってきて音の迫力を増していった中を、全然負けてない
存在感を放っていたのが、ここでのボーカルでした(^^)。
佐藤＞盛り上がらせてもらいました(^^)。えーっとー…、最後の曲になってしまい
ましたが…。さっき、MCやるつもりが全然喋れなかったんですが、メンバー
紹介としてやった「APPLE KNOCKER」って曲は、ポンタと知り合う前に、たま
たま京都のキャバレーでようやく仕事が見つかった時の編成が、当時のJAZZ
CRUSADERSの編成だったんで、その頃は、JAZZ CRUSADERSの曲ばっかりやっ
てました(^^;。たまに、ストリップのバックもやらせてもらって…（笑）、
僕は、小さい頃からやってたピアノじゃないんで、（その頃）譜面が読めな
くて(^^;。日本調のストリップやと、あの譜割りにゾッとして^^;;、もう、
どないしよかなぁ^^;;と。リハはもうボロボロで、バンドの親方に、吹いて
教えてもらったり(^^;。（ストリップが始まると）こっちは、譜面と鍵盤で
必死で(^^;、ねーちゃんが、こんな近く（楽器のすぐ横）までサービスしに
来て^^;;、…こう、見る余裕が全くなくて…おしいことしたなと（爆笑）。
…というわけで、最後の曲(^^;（爆笑）。
☆１６．ＳＴＥＰ ＩＮ ＬＯＶＥ’Ｓ ＷＯＲＬＤ
（佐藤博”FUTURE FILE”ALCA-9147 / ALFA MUSIC）
本編最後は、佐藤ボーカルも佐々木オルガンも松原ギターも、ひたすらパワフル
＆軽快にドライヴするナンバー。ビートに乗って客席からも手拍子が起こります。
…気がつくと、ちょっと斜に構えたような歌詞を口ずさんでました(^^;。突っ走
るギターソロに続く、ブリッジでのポンタ氏のフレーズもかっこよかったし、
終盤は、キメながら佐藤ピアノソロもノリまくり、華やかにエンディングになり
ました(^^)。
21:35、アンコールに迎えられてメンバーが再度…ポンタ氏だけがなかなか出て
きません(^^;。…ディストーションギターの音色が聞こえてきましたが、弾いて
いるのは、佐藤氏のマスターキーボード(^^)。コシのようなところこそ本物とは
多少違ったかもしれませんが、アタックも音の伸びも、実に生々しく、そして、
カッコ良かった(^^)。その間に入ってきたポンタ氏が、雷鳴を轟かせ…
☆１７．ＣＯＭＥ ＴＯＧＥＴＨＥＲ （佐藤博”Self Jam”）
ビートルズのそれよりも、更にロック色が強くリズムをタメたアレンジ、しかも
オリジナルではその感じがビートによく出ていたのが、この日の演奏は、音色的
にもロックに突き抜けてたようです。ポンタ氏も首を振ってノッてたかな(^^;。
松原秀樹氏のベースがどっしりとボトムを支え、オルガンもボーカルもよく叫び
ます。終盤のエレピvsギターソロでは、かなりテクニカルなフレーズで”叫んで”
いた、佐藤氏でありました(^^)。
メンバーがステージを後にし、客電がともり、六本木PIT INNでは珍しく「本日の
ステージはすべて終了しました」というアナウンスまで流れますが、なかなか帰
らないお客さんに、佐藤氏だけがサービスでステージに戻ってきます(^^)。
佐藤＞ホントにどうもありがとうm(__)m。もっとやろうかなって思ってたんですけ
ど、今日が（再開後）初めてなんで、これが精一杯です^^;;。こんなにアン
コールしてもらったんで、既にやった曲ですけど、ちょっとだけ…（拍手）
☆１８．ＢＡＢＹ ＷＨＡＴ ＹＯＵ ＷＡＮＴ ＴＯ ＤＯ
ピアノ１台で刻み始めたリズムを、客席が手拍子でサポート(^^)。３分少々では
ありましたが、実に気持ち良さそうに、終盤は目を閉じながらもイッてしまって
らした(^^)、今日は何度も使いましたけど”カッコイイ”演奏で、大きな拍手の
中、21:46にようやく終演となりました。２時間ちょっとの復活ライヴでした。
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＜SET LIST＞ 1999.07.08 ＠東京・六本木PIT INN
1.HOW YA BEEN? 2.SWEET INSPIRATION 3.GEMINI 4.I CAN'T WAIT
5.I WANT TO HOLD YOUR HAND 6.THAT'S ALL RIGHT 7.LOVIN' YOU
8.君の風が動いた 9.AIN'T NOBODY'S BUSINESS 10.BABY WHAT YOU WANT TO DO
11.MY HOME TOWN 12.ORDINARY 13.RAINBOW SEALINE 14.APPLE KNOCKER
15.I SAW HER STANDING THERE 16.STEP IN LOVE'S WORLD
[ENCORE]17.COME TOGETHER 18.BABY WHAT YOU WANT TO DO
本文でもちょっと書いた、「SWEET INSPIRATION」のリミックスバージョンを、
ボーナストラックとして収めた”FUTURE FILE”が、実は、私が自分のお金で最初に
買ったCDであります(^^)。（ほぼ同じ時期に中古ＬＰでCASIOPEAも集め始めてまし
た(^^;） その曲こそは大胆に生まれ変わってましたが、他の佐藤ナンバーは、
オリジナルのイメージをうまく残して、更に”カッコイイ”セッションとして聴く
ことができました。
このあとにもライヴが予定されているとかで、個人的には、アルファ時代のダン
サブルな曲や、もっと甘いバラード曲など、佐藤氏のオリジナル曲をもっと聴きた
いなと思ってはいますが、前者は結構打ち込み多用曲もあるので、どうなるか…。
堂々とポップな音楽の王道を行きながら、現代においてもカッコ良く力強く響く、
ベテラン達のセッション。次も楽しみにしたいと思います。
文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1999/07/15 (FJAZZ/FFUSION #059)
LAST EDITED: 2000/12/31
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