こんばんは。「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。

　櫻井哲夫氏が、40歳になった＆デビュー20周年記念という名目で、７連戦＋移動
して７本（爆）、しかもなんちゅー顔ぶれや(^^)というライヴを企画しました。
そこで当番組では、東京六本木PIT INNで行われた７公演の中から、３公演をお伝え
して参ります。
　その第１弾は、「できたらいいのに」と言う声の多かった、この組み合わせから
始まりました。では、東京・六本木から、ライヴ・オン！
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　雨無しが続いている関東地方、この日もいいお天気で、また寒さも感じなかった
　秋の夜でありました。開場から30分ほどで、ピットインは早くも満員に近づいて
　いました。定刻通りの19:30、客電が落ちて５人の男達が入ってきます。

　＜櫻井哲夫バースデーライヴ VoL.1 DIMENSION VS JIMSAKU＞
　1997.11.11　＠東京・六本木PIT INN
　櫻井哲夫(B)　神保彰(Dr)　増崎孝司(Gt)　勝田一樹(A.Sax)　小野塚晃(Key)

　まずは、活きのいい音のドラムで、ちょっと懐かしいJIMSAKUナンバーから。

☆１．ＴＯＫＹＯ　ＴＯＷＥＲ　ＯＦ　ＰＯＷＥＲ
　（JIMSAKU”NAVEL”POCH-1386 / POLYDOR K.K.）

　サビの厚いブラスなどがタイトルと関連するのか(^^;、３年前のアルバムの軽快
　な曲でスタート。Ａメロをとるのは増崎氏、Ｂメロは勝田・櫻井の両氏です。
　吉弘さんの抜けた後ののバンドスタイルのJIMSAKUは、マルチキーボードを必ず
　しも得意としない^^;;方がやる場合が多かったですが、小野塚氏はDIMENSIONの
　ライヴでも鍵盤３台を弾きこなす方なんで、久々に、厚いシンセブラスも入った
　演奏でした(^^)。指弾きでのベースソロ・ドラムソロに続いては、最初からノリ
　まくって中腰になってしまった(^^;オルガンソロになります。しかし、メロディー
　楽器に負けない音量のリズム隊(^^;（爆）。

☆２．ＢＬＡＺＥ　ＯＦ　ＰＡＳＳＩＯＮ
　（JIMSAKU”BLAZE OF PASSION”POCH-1507 / POLYDOR K.K.）

　続いては、３連ビートのバトルナンバーです。JIMSAKUが６人から減ってしまっ
　てからは省かれていた(^^;合いの手ブラスアタックも、若手・マルチキーボード
　の名手・小野塚氏のおかげで復活です。唄うベースのブリッジの後、神保ドラム
　がさく烈して、増崎・勝田両氏のソロバトルになります。ねちっこく^^;;、時折
　テクニカルなフレーズも織り混ぜる増崎氏と、やや緊張している感もある^^;;、
　勝田氏。盛り上がってくると神保氏の音量が上がってきますが、小野塚氏も弾き
　ながら飛び跳ねてます。Ａメロへ戻るとユニゾるギターとサックスが太かった(^^)。

櫻井＞皆さんこんばんは、櫻井哲夫です（拍手）。今日から7daysです。何を血迷っ
　　　たか、この年になってのバースデーライヴ(^^;、今年で40歳になったのを、
　　　バラしてしまいました^^;;。前半は日替わりで１週間、後半は移動しながら
　　　という、結構自虐的なスケジュールを組んでしまいましたが(^^;、40代を
　　　どこまで行けるか試してみたいとも思います（拍手）。今年でデビュー20周
　　　年、神保君も20周年、明後日来られる方々も20周年(^^;（笑）。と、いうこ
　　　とで、毎日お待ちしています(^^)（拍手）。
　「若者…バカモノ（笑）FUSION BANDを」と、DIMENSIONの紹介から始めますが、
　「一番若手の…」と、勝田氏を指して、「若手はあっちです(^^;」と、勝田氏か
　ら訂正される一幕も（笑）。
　「次は、DIMENSIONのコーナー(^^)（歓声）。一番難しいのを…」と紹介してる
　間に、勝田氏が神保氏にキメのパターンを説明していたりします(^^;（爆）。

☆３．ＢＲＥＡＫ　ＯＵＴ
　（DIMENSION”FIFTH DIMENSION”BMCR-7003, 
　　　　　　 ”Sixth Dimension 'LIVE'”BMCR-7004 / ROOMS RECORDS）
　（「音楽ニュース・ＨＯ」（テレビ朝日＋テレビ朝日ミュージック制作）
　　'95.10〜'96.3オープニングテーマ曲,
　　「ANNスーパーＪチャンネル」（テレビ朝日＋ANN加盟社他制作）
　　'97.4〜'98.3提供BGM・アイキャッチ（ノータイアップ））

　いきなりこんな忙しい曲からやるかぁっ(^^;！（爆）
　櫻井氏は、なんか見た感じが”ハッスルハッスル！”でしたが（笑）、神保氏は
　ちょっと形相も音も硬かった^^;;感じがしました。中盤のサックスソロでは、
　フレーズがメカニカルとか、いつもそうなんですが、小野塚氏がピアノタッチの
　鍵盤の方で早いシンセソロを取ってるとか(^^;、いつものように書いてもいいん
　ですが（書いてるって^^;;）、リハ不足^^;;と簡単に言うよりも、リズム隊が変
　わったことで、この曲のキメの独自性や忙しさが、図らずも浮き彫りにされてし
　まった、そんな感想を私は持ちました。神保氏は、打ち上げで平謝り^^;;された
　そうですが、ラストの方のキメをあれだけ合わせてこられたあたり、ただもので
　はない方だと思います(^^)。
　まぁ、リズム感が”難しい”となると、「LOST IN A MAZE」の方が大変かもしれ
　ませんが、16分キメキメで突っ走る（爆）という点で、これも”難曲”です(^^;。

　フリーテンポのアコピ・サックスの絡みから、ジェントルに始まったのは…

☆４．ＳＴＥＬＬＡ
　（DIMENSION”Eigth Dimension”BMCR-7006 / ROOMS RECORDS）

　AOR的な曲でまとめた異色作、というよりは、DIMENSIONのもう一つの面を見せて
　くれる８枚目から、美しいバラード曲です。
　まずは、DIMENSIONの３人でスタートします。勝田氏のサックスが力強くうなり、
　ストロークがしなやかな増崎氏のギターと小野塚氏のピアノが支えます。そして、
　サビへ入るところでタイトなリズムのJIMSAKUコンビが入ってきます。
　そして、いつものDIMENSIONのライヴと大きく異なるのは、滅多にソロを取らない
　青木智仁氏ではなく、リリカルなソロをふんだんに入れる櫻井哲夫氏が演奏して
　るということです。ギターとシンセパッドの上に、櫻井氏の指弾きソロが浮かび
　上がります。鮮やかなシンセブラスでのキメが入って、再びサビを迎えてからの
　山場は聴かせます(^^)。
　序盤、キーボードのバランスがちょっと気になっていたのですが、この曲の辺り
　で小野塚氏がラック上のミキサー（YAMAHAの03R…をステージで使う人は、この時
　初めて見た(^^;）をいじったりしたせいか、この辺から気にならなくなっていま
　した。

櫻井＞（今の曲は）美しいですねぇ(^^)。（黒のレザーブルゾン？を着ている勝田
　　　氏に）だから、暑くなるよって言ったじゃん(^^;。この衣装、さっき買いに
　　　行ったんですよ(^^;（笑）。（「BREAK OUT」は）誰が仕込んだの？
増崎＞それはあっち(^^)
勝田＞いや、口で言うだけです^^;;。”こういう曲やりたいんだよね。ヨロシク！”
　　　みたいな（爆）。
櫻井＞プログラミング（打ち込み）はアキラ君？　向こうもアキラ君ですけど(^^;。
　　　リーダー、マイクがいっぱい有るんですけど(^^;
増崎＞なんか無意味に沢山立ってますねぇ(^^;。ここはそういうコーナーですか？
　　　ちょっと、ヒゲ生やしてみました、思うところあって(^^;。
　　　えー、ライヴで一緒にやるのは初めてですよね。レコーディングではお会い
　　　することもあるんですが、それも歌物で。年に１回くらいですが。
櫻井＞一番最初にすれ違ったのはなんだったんだろうねぇ…
増崎＞渋谷かどこかですか(^^;？（笑）
櫻井＞大晦日に、某楽器屋に行ってアンプを直してもらっていると、（増崎氏が）
　　　ギターを直しに行ってたんです。で、僕がその日行くって聞いて待ち伏せを
　　　してたらしいんです。”今度JIMSAKUと一緒にやりましょう(^^)”って言わ
　　　れたんですが…
増崎＞全然連絡してませんでした(^^;。今日のも、櫻井さんから直々にお電話いた
　　　だきまして(^^;。
　　　DIMENSIONも今年はもっといろいろやるつもりだったんですが…(^^ゞﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
　　　（中略）また近いうちにバンバンやらしてください(^^)。ご迷惑を多々かけ
　　　ると思いますが(^^;（”多々”に力が入っていた（笑））。表のステッカー
　　　も暴走族っぽいですが(^^;（爆）。
　　　こいつ（小野塚氏）にも振ってやって下さい(^^)。あと１曲終わったら、
　　　残りはずーーっと喋りですよね(^^;？（笑）
櫻井＞いつものライヴで、ＭＣは増崎君がバーーッと喋るの？　さっきは勝田君が
　　　バーーッといってましたが。で、その間青木君は何してるの？（笑）
増崎＞その辺^^;;でウケてもらってます(^^;。
櫻井＞マイクスタンドは置いてないの？
増崎＞（客にも確認して^^;;）覚えてません(^^;。じゃ、小野塚さんからも一言(^^)。
小野塚＞本日はDIMENSION VS JIMSAKUライヴへようこそおいでいただきました(^^)。
　　　　私が”ピットインのベルベットボイス”小野塚晃でございますm(__)m。
　　　　（元ネタは、たぶん、「土曜ワイドラジオTOKYO・永六輔その新世界」
　　　　（TBSラジオ）の鈴木史朗コーナーだと思います(^^;：筆者注）
増崎＞…久しぶりに会うと、色々と芸を覚えたねぇ(^^;。
小野塚＞前回のDIMENSIONでのライヴの時は、（顔が）”機関車トーマス”とか言わ
　　　　れましたからねぇ^^;;（笑）。
　　　　JIMSAKU・DIMENSION共々、今後とも宜しくお願いいたしますm(__)m。
櫻井＞小野塚さんには、土曜日（櫻吹雪）にも出ていただくんですよね？
小野塚＞ウィークエンドではありますが、こちらの方も、皆さんお誘い合わせの上
　　　　是非、宜しくお願いいたしますm(__)m。（終始営業口調^^;;（爆））

☆５．ＴＯＮＥＳ　（DIMENSION”FIFTH DIMENSION”）

　これも突っ走るタイプの曲ですが、こちらはライヴでは長いソロ大会になったり
　する曲です。やはり、JIMSAKUやCASIOPEAとは違うパターンの曲なのか、神保氏、
　まだ多少苦戦^^;;という雰囲気で始まります。でも、始まってしばらく慣れてく
　ると、完全にペースになってたりするわけです。ソロ大会、まずは、櫻井氏の２
　フィンガーソロからです。２分近く続くのですが、JIMSAKUのようで、DIMENSION
　のようで…、雰囲気のせめぎ合いが続く少し不思議な時間でした。続いて小野塚
　氏のオルガンソロですが、この方も、ソロが盛り上がると誰かさんみたいに大口
　あけてます(^^;。そうなると、また神保氏がそれを見ながら盛り上げに入ってき
　ます。勝田氏のソロが始まると、太鼓のビートは軽快に刻んでいますが、ベース・
　シンバル・クラヴィネットが怪しいパターンを刻んでいましたっけ。３分近くぶ
　ちかましたところで、増崎氏のソロになります。　テクニカルに、時折ハードに
　なったりしながら、後半は早弾きの鬼^^;;と化していきます。小野塚氏も、盛り
　上がってきたのか、やたらとグリッサンドを入れたりしてきます。４分半を越え
　る長〜いソロになったところで、神保氏にバトンが渡されます。ブロックも叩き
　ながら、あの手この手どの手その手（爆）って位に、いろんな技を繰り出して行
　きます(^^)。増崎氏が”すんげー！”という表情で見てましたっけ(^^)。のって
　くると、テンポを上げながら更に連打を繰り出し、それでキメも合うんだから、
　すごい(^^)。

櫻井＞すばらしいですね(^^)！　神保さんも長老のパワー（爆）を見せてくれまし
　　　たが(^^)。しかし、難しいなぁ^^;;。神保君だけマイクないの？
神保＞皆さんこんばんは、ドラムスの神保彰です(^^)（歓声）。
　　　今日は若者に囲まれまして、ドキドキしてます(^^;。さすが、若者の曲だけ
　　　あって脳細胞がいきいきしてきますが、情報量が非常に多いです^^;;（笑）。
　　　僕らくらいの年になると、１／３は死滅してますから(^^;（笑）。
増崎＞神保さん、ソロの時にそこ（足元）にもう一人いたでしょ^^;;？（爆）
神保＞ええ、実は小人が住んでいるんです(^^;。…つまんないですねぇ(^^;（笑）。
　　　実は昨日（10日）まで、ジャカルタでの「JAK JAZZ」にJIMSAKUと渡辺香津美
　　　さんとで出てまして、これが非常に盛り上がりまして。実は今朝帰ってくる
　　　予定だったんですが、最後の日のステージが急に飛びまして（笑）、おかげ
　　　で一晩寝られたんで体調は大丈夫です(^^;。何分、非常に情報量が多くて(^^;。
　　　今日の主役は、芸能生活20周年の方で（笑）、今回は僕は４日間バックをつ
　　　とめます(^^)（緊張する櫻井氏^^;;）
櫻井＞次の曲も、”仕込み”は勝田君なのかな？

☆６．ＢＥＡＴ　＃５
　（DIMENSION”Second Dimension”BMCR-6009 / ROOMS RECORDS）
　（「音楽ニュース・ＨＯ」（テレビ朝日＋テレビ朝日ミュージック制作）
　　'95.4〜'95.9オープニングテーマ曲）

　「BREAK OUT」と同系統”キメて疾走する”ナンバーの先祖みたいな曲ですね。
　Ａメロでは、サックスのフレーズが多少フェイクしてありましたっけ。Ｂメロの
　ギターが静かに叫んでいます(^^)。でも、この日の増崎氏の見た目は、ホンマに
　”ジーパン姿のボブ・ジェームスがギター弾いてる（爆）”って感じだったんで
　すが(^^;。神保氏、この曲では表情ににこやかさが戻ってます(^^)。シンセとの
　バランスも良くなってましたし、キメの方も、先程よりはかなりうまくいったん
　ではないかと(^^)。

　シンセパッドを重ねたアコピによるソロで、雰囲気は一転します。
　櫻井氏がフレットレスに持ち替えて…

☆７．ＤＡＹ　ＢＲＥＡＫ
　（JIMSAKU”DISPENSATION”BVCR-776 / BMG JAPAN）

　アルバムの最後に入っている櫻井バラード曲の登場です。Ａメロはまずはベース、
　続いて小野塚アコピ、勝田サックスへバトンタッチします。流れるような雰囲気
　がサックスの番になると、リズムの音もタイトになり、眼鏡をつけた勝田氏が、
　力強くじっくり唄うようになります。転調するブリッジではサックスソロが展開
　され、櫻井ベースでの歌に戻り、そのまま櫻井氏のソロへ続いて行きます。コー
　ドの構成音でそのまま歌うしっとりした展開で始まり、サックス・ギターがうっ
　すらと徐々にかぶさってきます。段々盛大になり、２分を越えるソロのまま、
　大団円になります。

　櫻井氏が勝田氏にトークを振ってきます。理由は…
勝田＞（櫻井氏を見て）準備があるわけですね(^^;。
櫻井＞３月に、角松君の…なんてレーベルだっけ？のコンサートで一緒になりまし
　　　たよね？　あと、レコーディングにも参加してもらったよね？
勝田＞１年前…そんな位ですか。まだ、よ・そ・よ・そ・しい関係で^^;;（笑）。
櫻井＞JIMSAKUの…３年位前だったかな？　”Wind Loves us”（1993年）にも…
勝田＞今日の１曲目の「TOKYO TOWER OF POWER」には、僕も入ってたんですよ。
　　　アルトサックスだったんですが、どれが俺だかわかんない(^^;。ま、それが
　　　セクションってもんなんですけどね(^^;。その次の時も電話をもらったんで
　　　すが、行けませんでした^^;;。
櫻井＞いやんなっちゃったのかなと思ってたんだけど(^^;。
勝田＞とんでもないです(^^)！
櫻井＞ドラムがうるさいとか(^^;（爆）。
勝田＞いえいえ、今日は由緒正しい人たち（笑）とやらせていただいてますから。
　　　そこの小野塚さんが突っ込み役なんですが^^;;。
櫻井＞増崎さんも、お忙しいところありがとうございます。
勝田＞ヒゲ手入れした方がいいね^^;;（笑）
増崎＞…忙しくて何もできませんでした(^^;。
勝田＞ヒゲを手入れするヒマもない(^^;。そんなに稼いでどーする(^^;（笑）。
増崎＞寿司をおごったじゃねぇか(^^;。あ、小野塚さんにおごってもらおう(^^)！
勝田＞うちは、ショクナイうるさいですよ(^^)。俺より稼ぐなよ、と^^;;（笑）。
小野塚＞いやいや、今日の”由緒正しい方々”には、特別な思い入れがあるんです
　　　　よ(^^)。　最初に聞いたのが、CASIOPEAのファーストアルバムで、小学校
　　　　６年の時（歓声）、それを聴いてすごくショック受けたんですよ(^^)。
　　　　その頃はまだアナログレコードだったんですが、間違えて45回転でかけて
　　　　しまって（爆笑）、「この人達、ナニコレ！？」（笑）　「TIME LIMIT」
　　　　（１曲目）なんか凄かった(^^)。ダッ、ダッ、ダッ！なんて、こんな人達
　　　　がいるのか！と。CASIOPEAコピーバンドもやりましたし（歓声）、昔の曲
　　　　は今でも弾けますよ(^^)。
櫻井＞明後日（13日）飛び入りしません？　で、小野塚君だけ、45回転で演奏して
　　　もらうと（笑）。
小野塚＞一人だけ早めに終わってしまいます(^^;。
増崎＞ホント、彼にとっては神様みたいな人達なんですよ(^^)。
小野塚＞ホントに申し訳ありません、うちのリーダーが(^^;。
増崎＞佐々木（隆・デビュー時のドラマー）さんと連絡は取ったんですか？
櫻井＞とれなかったんです(^^;。20年位、口きいてないんで^^;;（爆笑）。そう言
　　　えば、うちのボーヤが20歳なんです。
増崎＞どこのクラブの子かと思いました(^^;。
櫻井＞彼が「弟子にしてください！」って来たとき、茶髪にロン毛で「どうしちゃっ
　　　たんだろ(^^？」ジャニーズ系と勘違いしてないだろうかとか^^;;（笑）。
増崎＞GLAYとかのビジュアル系と間違えたんじゃないですか？
櫻井＞それが、「FUSIONがやりたい！６弦が弾きたい！」って言ってきたんですよ。
　　　…なんでこういう話になったんだろ(^^;。
　　　それでは、”由緒正しい”曲へ行きましょう(^^)。

☆８．ＤＩＳＰＥＮＳＡＴＩＯＮ　（JIMSAKU”DISPENSATION”）

　これまではシンセの白玉フレーズが頭についてましたが、この日はそれもなくて
　いきなりドラムからのスタート。キーボードで弾いてるパートは、アコピとシン
　セブラス…だと思うんですが（音がオリジナルに近かったので…^^;;）。出だし
　ではオクターブ上げてたサックス、ブイブイ言わしてます(^^)。例のスキャット
　のキメユニゾンも、この５人なら全然バッチリで、カッコ良かったです(^^)。

櫻井＞楽しんでますか？（拍手）
　　　DIMENSIONのみんなと”夢の競演”ということで、前からやってみたかったん
　　　ですよ。なんかすんごいじゃないですか。今の曲が遅く聴こえるんです(^^;。
　　　レコーディングの頃は大変だなぁと思ってたんですが、DIMENSIONの曲の後だ
　　　と、ミディアムかなぁと(^^;（笑）。
増崎＞出来ないことをやろうとしてるだけです(^^:。ホントは、今年中に1O枚目を
　　　作りたかったんですが…。（中略）
　　　今日はホント楽しかったです(^^)。今度はこちらからエールを送りますんで。
櫻井＞いつ頃ですか(^^;？（笑）
増崎＞…(^^ゞ(^^ゞ…まだ言えません(^^;（爆笑）。また電話下さい^^;;。電話
　　　しますんで(^^;。

☆９．ＹＯＵ　ＣＡＮ　ＤＯ　ＩＴ
　（大正製薬”リポビタンＤ”'97.3〜'97.9までのＣＦ曲・
　　後に櫻井哲夫”21世紀の扉”（CRCI-20384 / NIPPON CROWN）に収録）

　コマーシャルでは30秒だけですが、あれがそのままテーマで、ベースでブリッジ
　をつくって、シンセブラスを入れてもう１回、その後に、ソロ回し大会をフィー
　チャーする格好になっています。
　まずは勝田氏から。ミディアムですがメカニカルなフレーズでスタートし、段々
　フラジオも増えてきたり、テクニカル度を増してきたりします。櫻井・増崎の両
　氏がじっと勝田氏を見据える中、最後は音を張り上げ、３分にならんとするソロ
　になりました。そして、シンセパッドとシンプルパターンのドラムの上に、ディ
　レイのよく効いた増崎氏のソロが浮かび上がります。増崎氏も段々とテンション
　を上げる一方で、細かいバッキングの小野塚氏と櫻井氏が、”裏バトル”を展開
　します(^^)。櫻井氏は、そのうちに増崎氏にもバトルを挑み始めて（爆）、誰の
　ソロなのかようわからん(^^;状態になります(^^;。あ、そこにはもちろん神保氏
　も１枚も２枚もかんでます（爆）。ある時点から、ドラム・キーボード・ベース
　で一見バラバラに音空間を埋めるような感じになり、増崎ギターが最後に轟いて、
　こちらは５分にならんとするソロになりました(^^)。続いては小野塚氏のアコピ
　ソロ。こちらは、音色はジャズクラブ風かな？　で、ドラムのパターンもそれっ
　ぽくなります。でも、ソロのフレーズはやっぱりフュージョン風かな(^^;？
　ベースが４ビートを刻むと、ドラムの方は手数が爆発します(^^;。もちろん、
　小野塚氏の方も気合い入りまくりです(^^)。も〜う、弾きながら立ち上がるわ、
　片足上げるわ、恍惚の表情は向谷氏以上だわ（爆）、もんのすごく、楽しそうに
　やってます(^^)。最後にキメも決まったところで、こちらは３分になる熱演(^^)。
　で、ドラムが淡々と刻む中を、櫻井氏ベースソロになります。複雑なスキャット
　ボーカルのような、リリカルな雰囲気も感じるフレージング。いつもと多少違う
　感覚ですが、引き込まれるようなフレーズ３分ほどたったところで、チョッパー
　の部(^^;になります。怒謄のフレージングは言うまでもありませんが、ベースを
　はじきながら飛び上がったりと、４分にもなるパフォーマンスでした。そして、
　４小節毎にキメを入れながらの神保氏ソロ。キメが入るごとに段々手数が増えて
　ややこしくなります^^;;。ま〜だそこに手数を増やすか(^^)！って感じでした。
　メロへ戻ると、エンディングには16分の６連のキメがあり、ここも凄かった(^^)！
　トータル18分の熱演で、本編終了です。

　アンコールに応えて、まずは櫻井氏が登場します。小野塚氏、勝田氏、増崎氏の
　順に呼び込みます。ドラムソロを観察していてファンになった(^^)と言った勝田
　氏は、「神保さん、足何本あるんでしょーか(^^;」とか(^^;。増崎氏は、「あと
　５曲ばかし(^^;」とかやってます(^^;。そして、神保氏も呼んで…
櫻井＞20年位前ですか。初めて合わせたのは、会ったその日でしたっけ(^^;。
　　　お忙しい中をありがとうございます。
神保＞いえいえ(^^)。DIMENSIONの曲って、カッコイイけどやるのは大変ですね(^^;。
　　　16分の裏の多い曲を、「シブヤ系」になぞらえて、「ケイレン系」と呼ぶ
　　　ことにしましょう（笑）。16小節に４つ以上出てきたら、「ケイレン系」と
　　　分類されます(^^;（笑）。SMAPの「Peace!」も、結構ケイレン系ですよね(^^;。
　　　…あれ、ドラムは実は私なんですけど(^^;（歓声）。
櫻井＞ケイレン系ドラマーとしてご活躍(^^;。ちょっとBrokenしてました(^^;。
神保＞ホント、是非もっかい呼んで下さいm(__)m。
増崎＞（難しい曲は）体に入るまでが大変なんですよ^^;;。次回まで、特訓として
　　　早朝「BEAT #5」とか（笑）。寝起きにガッ！とやるとか(^^;。
神保＞毎日精進したいと思います(^^;（拍手）。

☆１０．初節句　（JIMSAKU”JADE”POCH-1143 / POLYDOR K.K.・生産中止）

　で、登場したのは、どこがというわけではないですが、どことなく和風^^;;な、
　この曲になりました。アコピとフレットレスベースが、交互に、ほのぼのとした
　旋律を奏でます。ギター・サックスは、スパイスとして効いてきます。しっとり
　と唄うピアノソロの後、Ｂメロは「The・櫻井哲夫の世界」と言うべき唄い方で
　しょうか。サックスとピアノでサビをとった後、ライトが少し落ちて、櫻井氏の
　つぶやくようなベースソロに。サックスが追いかけ、ふと気がつくと、ギターも
　よく鳴いてました。

　21:34、たっぷり食べた後にデザートをとったような(^^;感覚を残して、初日の
　ステージは幕となりました。
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　＜SET LIST＞　1997.11.11　＠東京・六本木PIT INN
    1.TOKYO TOWER OF POWER  2.BLAZE OF PASSION  3.BREAK OUT  4.STELLA
    5.TONES  6.BEAT #5  7.DAY BREAK  8.DISPENSATION  9.YOU CAN DO IT
    [ENCORE]10.初節句

　さすが、櫻井氏の企画です。DIMENSION以外の曲は（YOU CAN DO ITもたぶんそう
でしょう）櫻井氏のペンによるものなんですねぇ。
　途中のソロでもそう思ったのですが、JIMSAKUのようでJIMSAKUとはちょっと違う、
DIMENSIONのようでDIMENSIONとはちょっと違う、そういう不思議な感覚が、ライヴ
中に何度かありました。
　確かに、リハ不足(^^;はあったかもしれません。でも、そういうことがあって、
再戦を誓われた訳ですから、ぜひ楽しみにしましょう(^^)。「BREAK OUT」（5th）
「I is 9th」（9th）「LOST IN A MAZE」（3rd）とか、「ケイレン系」の楽曲は、
枚挙にいとまがない（爆）バンドですから(^^;。



文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1997/11/19 (PATIO #102, FJAZZ/FFUSION #024)
LAST EDITED: 2001/01/13（テーマ曲情報を修正）