こんばんは。「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。

　この年は100%にゲストを加えたり、”神櫻”ホールコンサートもあったり、各々
ソロライヴもあったりと、普通のインストバンド以外の形式でのライヴが多かった
JIMSAKUでありました。で、今回お伝えするのは、ホントのたった二人きりは２カ月
半ぶりになるライヴになります。ウェブサイト「CyberFusion」でもレポートされた
ライヴですが、書いてる人は違うので、違った角度から見ていただければ幸いです。
　では、おなじみ東京・六本木からライヴ・オン！
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　土曜日は雨模様、という天気予報は覆り、午後からはホントにいい天気だった首
　都圏でした。開演寸前で会場へ滑り込んでみると、椅子は満席＋立ち見60〜70で
　動員は200名近かったでしょうか。
　19:37、bgmと客電が落ちて、神保・櫻井の両氏の登場です。

　＜ＪＩＭＳＡＫＵ　１００％＞　1997.05.31　＠東京・六本木PIT INN
　神保彰(Dr,Trigger)　櫻井哲夫(B)

☆１．ＧＵＲＵＧＵＲＵ　ＬＡＢＹＲＩＮＴＨ
　（”NAVEL”POCH-1386 / POLYDOR K.K.）

☆２．ＦＩＲＥ　ＷＡＴＥＲ　（”JADE”POCH-1143 / POLYDOR K.K.・生産中止）

☆３．ＦＵＮＫＹ　ＰＵＮＣＨ　（”Wind Loves us”POCH-1248 / POLYDOR K.K.）

　いきなり、ドラム＆ベース超絶デュオの３連発であります。中には久方ぶりの曲
　もあるかも知れませんが、いずれもライヴではかなりの回数やっている曲なため
　か、二人とも余裕の表情でこういう曲をやってしまいます(^^)。
　２年前の”BLAZE OF PASSION”発表辺りから、手数が爆発的に^^;;増えた神保氏、
　それ以前に発表した曲は、”比較すると”爆発的な手数ではやってなかったよう
　に記憶していますが、この日は(M-1)でも、櫻井氏がタッピングかましている間に
　猛烈に叩いてきました(^^;。
　続く(M-2)は、うって変わってリリカルに歌うベースソロと、”なんでそんなタイ
　ミングで音が出てくるの？（笑）”というドラムソロを、約２分づつフィーチャー、
　いきなりから拍手喝采の会場です(^^)。
　(M-3)は、スピード感あふれるナンバーです。見ていても訳がわからなくなる^^;;
　くらいバラバラになりそうで１点でまとまっているドラムの乱打の間は、ベース
　でリズムキープをしているわけですね。で、次は櫻井氏の番！ということで、
　ギターのようなフレーズも入れながら、キレの良い音を次々と繰り出す櫻井氏、
　ステージ前へ出てくるくらいノッてきてました(^^)。

櫻井＞みなさんこんばんは。JIMSAKU 100%です！（拍手）しかし、このマニアック
　　　な世界へよくぞまぁこれだけのお客さんが来てくださいましたねぇ（笑）。
　　　何分たった２人だけで２時間お送りしますんで、手を買え品を変え^^;;、
　　　たっぷり楽しんでいただきたいと思います。宜しくお願いしますm(__)m。
神保＞こんばんは、神保彰です。天気予報は雨だったんですが、全然降らなくて、
　　　これは普段の心がけ…櫻井さんじゃなくて(^^;（笑）、お客さんの心がけの
　　　おかげですね(^^)。”100%”単独は久しぶりですね。この間は、渡辺香津美
　　　さんとのトリオでやりましたが、昨日（30日）CASIOPEAを大阪でやった時に、
　　　鳴瀬さんが”俺も乱入させろ！(^^)”と言ってましたので（笑）、そのうち
　　　実現できるかもしれません。でも、すごい大きな音になるでしょうねぇ(^^;。
　　　生音が大きい方ですから。プロレスみたいになるかもしれません（笑）。
　　　２人で２時間たっぷりお送りしますので、最後までごゆっくり！（拍手）

☆４．ＫＩＭ−ＰＡＫＵ　（神保彰教則ビデオ”metamorphosis”/ DCI・YAMAHA）

　ライヴでかつて演奏されたことがあったように記憶してますが、まだ教則ビデオ
　を見たことがない私にとっては、たぶん初めてかな^^;;。テンポは遅い目ですが、
　細かい３連ビートでグルーヴィーに始まるデュオでの演奏です。昨今のソロとは
　違うように感じた点は、スネアを重ねたフレーズとハットを沢山絡めたフレーズ
　が、別々に出てきたことでしょうか(^^;。前半は指弾きでどっしりと支えてきた
　櫻井氏、途中から段々とキレの良いチョッパーへ移ってきます。緩急ある構成や
　段々テンポが上がってくるあたり、”緊迫”というタイトルがピッタシの演奏だ
　と思います。

☆５．ＴＲＩＧＧＥＲ　Ｎｏ．８

☆６．ＴＲＩＧＧＥＲ　Ｎｏ．１１

　いずれも、この年の３月にＩ＆Ａプロジェクト＠銀座山野楽器でも演奏された曲
　だと思います。(M-5)は、１月の神保氏ソロコンサートでも披露されていると思い
　ますが、その時は番号は紹介されなかったので、MCで番号付きで紹介された３月
　のＩ＆Ａの模様などから推定してお伝えしておきます。
　この２曲も、ドラムトリガー＋櫻井ベースでの演奏です。(M-5)は、トリガーに
　よるシンセブラスと一緒にドラムも高い音で入ってくるかと思えば、トリガーで
　のスクラッチ音でビートを刻むと、今度は大きな超低音で入ってきます。更に
　フルート系のシンセリードも聞こえてきますが、ドラムのフレーズとは違うかな？
　エフェクタとも思えましたが、後のMCで出てくるように、先日ヤマハ・デジタル
　ワールドでナルチョがデモ演奏をした、ギターシンセの姉妹品・ベース用のMIDI
　ピックアップによるベースシンセシステムを拝借しての演奏かな？
　(M-6)は、神保氏が刻むワンノートのシンセ音バッキングが都会的なイメージを
　醸し出してスタートします。ベースラインはシンプルですが、ズビズビ言ってる
　音は”櫻井節”とでも言えるフレーズでしょう。キメとして入るのがシンバルの
　トリガーで入ってくるブラス系シンセ音、それに続いて生ドラムソロが展開され
　ますが、この日は、このキメに櫻井氏も合わせてきます(^^)。前の曲とは逆に、
　いかにもフュージョン(^^;という展開。ここでもベースシンセを鳴らしながらの
　歌心を感じるベースソロが展開されます。この曲は単純にカッコ良かった！(^^)

神保＞ドラムトリガーにベースシンセまで使ってますが、櫻井さん大丈夫ですか？
　　　プーとか変な音が鳴ってましたが？　慣れない物使うのも大変ですねぇ^^;;。
櫻井＞まだ３日目なんです(^^;。それに、これ僕の物じゃなくてヤマハの借り物な
　　　んですよ。そういえば、（これと）同じシンセ使った”Ｉ＆Ａプロジェクト”
　　　ってのをやってません？
神保＞ベースでもドラムでもいろんな音が出てますから、誰が何をやってるのかわ
　　　からなくなってしまいますが（笑）。こういう物があるおかげで、２人でも
　　　音楽的に演奏が出来るわけですね。（中略）
　　　次は櫻井さんがピッコロベースでやりますが、（普通のベースと）どこが違
　　　うんですか？（返答につまる櫻井氏^^;;（爆））　本人がわかってなかった
　　　みたいですね(^^;（笑）。
櫻井＞神保君がよく見えるように移動しただけですよ^^;;。普通のベースよりも、
　　　高い音が出る、それだけですが(^^;。ギターみたいな音色が出まして、結構
　　　気に入ってるんですけど…（ひと節披露する）…神保君に比べたら大した芸
　　　じゃないですけどね(^^ゞ。「だ〜〜ん！」とか「じゃじゃ〜〜ん！」とか
　　　「ふわっふわっ！」みたいな（笑）ネタはないですから(^^;。細い弦で、
　　　６弦のところが普通のＥの解放弦なんですよ。だから、そんじょそこらの
　　　人にも簡単に弾けます(^^)（笑）。
　　　そうこうしてるうちに神保さん、ギターがいつもより大きいですねぇ。今ま
　　　でのお子様用みたいなギター(^^;は持ってこなかったんですか？
神保＞お子様ギターも気に入って使ってたんですが、見るに見かねたヤマハの方が
　　　「もっといいギター使ってくださいよ^^;;」と持ってきて下さいまして(^^;。
　　　ま、弾き手が弾き手ですから(^^ゞ。
　　　（櫻井氏に促されて、「イパネマの娘」を弾き始める。ちょっと詰まりそう
　　　になるのもご愛敬^^;;）
櫻井＞（拍手）いやぁ、やるもんですねぇ(^^)。
神保＞ちょっと探りながらやってました(^^;（笑）。
　　　（今度は「ONE NOTE SAMBA」、しかもバスドラを踏みながら(^^)。リバーブ
　　　が深めにかけられ、弦がこすれる音もよく聴こえます）
神保＞いやぁ、ボロが出ちゃいましたね(^^ゞ。
櫻井＞でも、果敢にも足まで使おうとしてましたねぇ(^^)。
神保＞すぐにやめました（笑）。…曲へ行きましょう(^^;。

☆７．蜃気楼　（”NAVEL”）

　これはかなり久しぶり(^^)。94年12月のPIT INNでのライヴ以来でしょうか。
　オリジナルは、バイオリンが切ないメロディーをとるナンバーですが、今回は、
　DTXで［上下に振って鳴らす細長いパーカッション、何て言うんだっけ…^^;;］
　を振っているパターンがループの形で鳴り続ける上で、櫻井氏のベースと神保氏
　のボサノヴァギターで奏でるという編成。ギターのミキシングバランスがやや取
　れてなかったのが、序盤ではやや気になりましたが、それもちょっとの間で、
　作曲者・神保氏のバッキングで（リバーブはやはり深め）、櫻井氏が切なくメロ
　ディーをとります。エンディングは、DTXのループ音も止めて、二人がしっとり
　と締めました(^^)。

☆８．ＤＡＷＮ　ＶＯＹＡＧＥ　（”NAVEL”）

　これは、MCでも言ってましたが、ライヴ初演です(^^)。
　ほわ〜んとした浮遊感の漂うメロディーは、オリジナルも櫻井氏の受け持ちなん
　ですが、神保氏がギターを弾きながらバスドラとハイハットを刻んでいるところ
　が大きく（爆）違います。始まりは神保氏のギターとバスドラ・ハイハットから
　だったんですが、櫻井氏がチューニング・レベル調節に手間取り^^;;、なかなか
　メロの部分へ入りたくても入れない、もどかしそうな神保氏でした（笑）。
　それほど前のアルバムの曲ではなかったのですが、なんかJIMSAKU初期のアルバム
　に入ってたような錯覚を覚えるほど、”懐かしい”感情の起こった演奏…に思え
　たのは、私だけでしょうか^^;;。

☆９．ＣＡＳＣＡＤＥ　（”JADE”）

　こちらは、モロにラテンなフレーズのパーカッションが、トリガーで出てきます。
　オリジナルは、サビで櫻井氏のスキャットボーカルが入っているナンバーですが、
　この日は神保氏のギターで唄って…やっぱりマイクの方へにじり寄っていく櫻井
　氏、２コーラス目でやっぱり歌い始めました（笑）。でも、ホントに明るく涼し
　げな時間…と思って聴いてますと、櫻井氏の早弾きフレーズを絡めたベースソロ
　も展開されます。最後の方でもやっぱり歌ってました(^^;。

　ＭＣは「ピッコロベース、何年ぶりだったかな…」といった話で始まりまして、
　ここしばらくのライヴ予定の話になります。この頃ライヴで展開していた、櫻井
　ソロプロジェクト”櫻吹雪”の話。
櫻井＞神保君がCASIOPEAの人達とやってる（笑）間に、色々セッションしてたんで
　　　すよ(^^ゞ。ポンタさんとか、東原力哉、沼澤尚、石川雅春…一様に”神保彰
　　　は一体何物なんだ(^^;。手も足も早い（笑）”って言ってました^^;;。
　　　（櫻吹雪VOL.3のメンバー・構想を紹介すると）
神保＞しかしまた歌うんですか(^^;？（笑）　今度、櫻井さんのマイクのスイッチ
　　　をこの辺（ドラムセットの中）につけときましょうか(^^)（笑）
櫻井＞…ひどいこと言う人でしょ？(^^ゞ　でも、みんな”神保君に宜しく”って
　　　言ってました(^^;。
　９月頃に発売の神保氏３作目の教則ビデオ”independence”の話にも触れてます。
　両手両足がバラバラに動いているような（ホントはちゃんとどっかでつながって
　るのかも知れませんが(^^ゞ）”四肢独立”を映像で解説する、といった内容とか。
櫻井＞この前、角松（敏生）君とやったときに、彼が「神保さんのすごいところは、
　　　きちんと説明しないとお客さんにはわからない」って言ってましたので、
　　　今日は私がちょっと解説しましょう。最近は、バスドラとカウベルを片方の
　　　足で鳴らしているという…
神保＞まだ、そこまではいってません(^^;（笑）
櫻井＞”MINT CLUB”のリハーサルで、右手のスティックの先とお尻とで叩こうと
　　　してたよねぇ(^^)。
神保＞ええ、新奏法を発見しまして(^^;（拍手）もう、限りなく大道芸人に近づい
　　　ていますが^^;;（笑）。スティックの先でハットを刻みながら、下げると
　　　ハットとスネアが同時に叩けるんですねぇ(^^)。結構面白い感じです(^^)。
　　　（同じフレーズで、同時に叩くのと叩かないのとを実践する。右手だけで、
　　　主なオカズが入ってしまう^^;;）
櫻井＞面白いもんですね。神保彰の20年の軌跡をご覧いただいております（笑）。
神保＞こういう他愛ないところに面白みを見つけるのが、人生の楽しみです(^^)。
　　　ミスター・ドーナツの小物を集めるのみたいに(^^)。
櫻井＞それって、CASIOPEAのころからやってなかった？（笑）
神保＞家には山のようになってます(^^;（笑）

☆１０．ＢＩＧ　ＭＡＮ　（”NAVEL”）

　ベースが細かく唄って始まるデュオナンバー。サビのテーマ…と言っていいのか
　な(^^;？…に続き、２分余りのドラムソロ・乱打戦^^;;をフィーチャー、そして
　ベースの細かいフレーズに続いてこちらも２分余りのベースソロをフィーチャー。
　ちょっとブルージーなフレーズで始まり、ベベベベベべーッ（なんちゅう書き方
　や（笑））と力強いチョッパーを繰り広げ、６分近い嵐のパフォーマンス(^^)。

☆１１．ＴＲＩＧＧＥＲ　Ｎｏ．１０
　（教則ビデオ”independence”DCI・YAMAHA）

　今度は、この頃のＩ＆Ａプロジェクトなどでよく披露されてるナンバーを、神保
　氏のドラムトリガーのみで演奏します。バスドラと一緒に出てくるベースライン
　と、ドラムパッドで奏でる金属系シンセ音のメロディーで、いかにもフュージョン
　的な曲調で始まりますが、南国調になったり、シンプルなビートになったりと、
　多彩なシーンが展開され、そしてトリガーをOFFにして純生ドラムソロに移ります。
　３−２クラーベを刻みながらのフレーズを聴いてるうちに、東原力哉氏がMCで
　”（CASIOPEAは）アドリブの中にもキメがある(^^;”と言ったのを思い出しまし
　た(^^;。段々手数が増えてきますが、一緒に音圧というか迫力も増してくるのが、
　最近の神保氏を聴いていて私の強いインプレッションです。…てなことを聴きな
　がら考えていると、”まだまだいくぞ！”と、置いてきぼりをくらいそうになり
　ます(^^;。嵐のような連打でソロが締められ、拍手の中をパッド風シンセブラス
　が入ってクールダウン。時計を見やると、純生ソロだけで５分近くがあっという
　間に過ぎていました(^^)。

櫻井＞やっぱ、神保君は人間じゃないよね^^;;（笑）。小さなシンバルのところに
　　　ついてる丸いのを叩くと、トリガーシンセのプログラムが全部変わるんです
　　　よね？　ベースがキックとズレないんでしたっけ？
神保＞この（トゥ〜ンというグリスダウン）音は、ジョン・パティトゥッチですね。
　　　で、このチョッパー音が、エイブラハム・ラボリエルですね。
　　　（いくつか叩いていると）
櫻井＞それは鳴瀬（喜博）さん？（笑）　いやぁ、誰の音でも使えるんですね。
　　　でも、それだけじゃ味気ないでしょ(^^;？　やっぱり血の通った人間と一緒
　　　にやんないと(^^)（笑）　今の曲で、プログラムチェンジは何回くらい？
神保＞…20回位かなぁ^^;;。ちゃんと勘定したことないんで^^;;。それぞれに、
　　　（電気）パッドが６個、シンバルやバスドラ・スネア・タム等につけている
　　　ピックアップを合わせて…12個かな？
櫻井＞12×20のパターン…人間じゃない^^;;（爆）
神保＞これからもこの路線で、どこまで出来るか追求したいと思います(^^)。

＜ＤＵＯ　ＭＥＤＬＡＹ＞
★１２．ＴＨＥＭＥ　ＯＦ　ＭＩＮＴ　ＣＬＵＢ
　（”THE MINT CLUB”（地球の声＋JIC制作 for PerfecTV!）テーマ曲）

　アップテンポな８ビート…にしては、細かいフィルが多い^^;;（爆）。なるほど、
　ベースラインがキャッチーなメロディーになっていて、映像を乗せればそのまん
　ま番組オープニング、ていう感じでしょうか(^^)。

★１３．ＢＡＴＴＬＥ　ＲＯＹＡＬ　（SUPER JINGLE VI）
★１４．ＣＨＡＳＥ　ＴＨＥ　ＣＨＲＩＭＩＮＡＬ　（SUPER JINGLE  I ）
★１５．ＰＲＩＺＥＷＩＮＮＩＮＧ　（SUPER JINGLE II）
★１６．ＥＭＥＲＧＥＮＣＹ　ＲＥＰＯＲＴ　（SUPER JINGLE III）
★１７．ＡＩＭＩＮＧ　ＡＴ　ＧＯＡＬ　（SUPER JINGLE  V ）
　　　　（いずれも”DISPENSATION”BVCR-776 / BMG JAPAN）

　続いて、”神櫻”コンサートでヴェールを脱いだ、タッピングの嵐”VI”から始
　まります。櫻井氏、殆ど直立したままですが、バラケそうでバラケない、恐ろし
　い演奏です(^^)。続いて、神保氏がにこにこしながらも”タカトン！タカトン！”
　と力強くぶちかまして、二人で疾走する”I”。櫻井氏が踊りながら弾いてて、
　ちょっと一息…になるかい、んなもん！（笑）の”II”。口を真一文字に結んだ
　神保氏が、ブロックの刻みが何度聴いても私にはわからん^^;;ビートを刻む”III”。
　そして、二人で一斉に走り出す”Ｖ”と、人間離れしたパフォーマンス（爆）が
　続きます。

★１８．ＣＡＴＡＳＴＲＯＰＨＥ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＲＨＹＴＨＭ
　（”100%”POCH-1241 / POLYDOR K.K.・生産中止）

　間髪入れずに、二人で合わせたキメがすさまじい音で迫ってくる、ベースソロの
　ナンバーになります。まずは、ギターっぽい音色でメロディアスにスタート。
　チョッパーに移ってグルーヴィーに展開して行きます。ケーブルが引っかかって
　たのか、しばらく弾けにくそうな雰囲気でしたが、それも解消しますと、エフェ
　クトのおかげか、飛行機が近くを飛ぶような轟音（爆）になってます(^^;。ソロ
　開始から３分近くになる頃には、テンションの上がった櫻井氏、テーブルの上に
　登って更に盛り上がります(^^)。ベースのストラップをはずして、最近よくやる
　らしい^^;;天井へこすりつける^^;;、マイクアームでこすってバイオリンのよう
　にかき鳴らす（爆）、下に置いて…何やってんだろ？（笑）と、見た目にも暴れ
　てしまいます^^;;。元の体勢へ戻ると、ドラムも乱打で対抗、７分近いパフォー
　マンスになりました(^^)。

　熱い演奏で、本編は締めくくられました。アンコールに応えて…

櫻井＞どうもありがとうございますm(__)m。”超”マニアックな世界へ（笑）。
　　　これから、神保君はCASIOPEAもやるみたいですから…
神保＞櫻井さん、なんか恐がってません？(^^;
櫻井＞１０月１日は、私もお招きいただきましたんで、「ASAYAKE」を間違えない
　　　ように（笑）がんばります(^^;。

☆１９．夏はすぐそこ（仮）

　青いライティングに照らされ、ピッコロベース・ボサノヴァギター・DTXでのパー
　カッションループで奏でる、メジャーコードの涼しげなナンバーで……あれ？
　「もうすぐ春」とも呼ばれてたのか(^^;…ま、いいか（笑）。
　非常に”濃い”味のメインディッシュの後のデザート^^;;、と言いましょうか、
　そんな優しいメロディーとアンサンブルで、ノンストップ・丸２時間のステージ
　はエンディングを迎えました。
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　＜SET LIST＞　1997.05.31　＠東京・六本木PIT INN
    1.GURUGURU LABYRINTH  2.FIRE WATER  3.FUNKY PUNCH  4.KIM-PAKU
    5.TRIGGER No.8  6.TRIGGER No.11  7.蜃気楼  8.DAWN VOYAGE  9.CASCADE
    10.BIG MAN  11.TRIGGER No.10
    [DUO MEDLAY] 12.THEME OF MINT CLUB〜13.BATTLE ROYAL(IV)
    〜14.CHASE THE CHRIMINAL(I)〜15.PRIZEWINNING(II)〜16.EMERGENCY REPORT(III)
    〜17.AIMING AT GOAL(V)〜18.CATASTROPHE OF THE RHYTHM
    [ENCORE]19.夏はすぐそこ（仮）

　以前のトリガーナンバーは、シンセ（確かKORG 01/Wのラックモデル）はつない
でいても、普通のキーボードやベースパート的に使う曲が多かったですが、音源を
DTXに変えてからの曲は、リズムのフレーズサンプリングも取り入れ、今風だったり
黒っぽかったりする曲も登場するようになりました。でも、スクラッチ音やクラブ
風ビートの音を出していても、それは素材的に使っていて、ビートそのものは神保
氏ならではのグルーヴであるあたり、このパフォーマンスに対する、神保氏のこだ
わりの一面のように、私は感じました。
　あと、ベースシンセ、ヤマハはかなり売り込みをかけてるみたいですねぇ（爆）。

　この日は土曜日ということもあって、最後は200人近く集まってましたから、動員
という点ではまぁまぁ、といったところなんでしょうか。この壮大な”実験”は、
どこまでいくのでしょうか…。


文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1997/06/04 (PATIO #096, FJAZZ/FFUSION #018)
LAST EDITED: 2002/06/30（アルバム情報を一部修正）