こんばんは。「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。

　今回お伝えするのは、CASIOPEA & JIMSAKU PATIOに参加していたメンバーによる
歌モノのライヴですが、ちょっと珍しい趣向のものだったので、取り上げることに
しました。構想から３年・巨額の経費を投じて（それじゃ大作映画やないか（笑））
行われたプロジェクト、”しゃんはいぱんだぶんこうし”のライヴの模様を、横浜
中華街のライヴハウス・TOHRYUMONよりお伝えします。
　…バンドのタイトルに引っ掛けて、こんな序文を当時書きました（爆）。
　では、横浜中華街からライヴ・オン！
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　開始時間情報が２転３転したんで、昼前に着いた私などはメンバーと昼食も共に
　しました。この日のTOHRYUMON DAYTIME LIVEは、12:00より４バンドが予定され、
　そのトリで登場したのは、14:34でした。

　＜上海熊猫分公司＞　1995.12.10　＠神奈川・横浜TOHRYUMON
　細井彩可(Vo)　わっとん(Dr)　田口大輔(Key,Harmonica)
　あっこ(Key)　Gran'Pa(Fretless B)　唐崎健嗣(A.Gt)

☆１．春　（Ly:細井彩可　M:田口大輔）

　フルートでの楽しいフレーズから始まり、「はーい、歌のお姉さんですよー」と
　いう感じ(^^)で始まる１曲目。以前レポートした”Er Paraiso Verde”ともまた
　違う、ほのぼのとした世界が広がります(^^)。わっとんの繰り出すビートも弾ん
　でました。（個人的にはアニメ版「じゃりん子チエ」（毎日放送・東京ムービー
　新社制作）のオープニングみたいにも感じましたが(^^;）
　同じ場所で７ヶ月前に行った、あっこさん・Gran'Paらによる別バンドのライヴ
　の際に、Gran'Paのベースが聞こえにくいという話がありましたが（#031参照）、
　私の席では、前回よりはベースラインも聞こえてましたし、要所要所でのユーモ
　ラスなフレーズも楽しませてもらいました(^^)。

　ボーカルの細井さんがご挨拶。「冬から春に移る場面の歌で、次は、今年の夏を
　振り返って思い起こしながら聞いていただけたらいいかなと思います。」

☆２．夏祭り　（Ly:細井彩可　M:田口大輔）

　田口氏のダイナミクス豊かなピアノで始まります。少年少女の頃の”夏祭り”の
　思い出を思い出す…という感じの詩ですが、思い出を歌っている部分は、それを
　大人の視線で見ている感じではなく、”その頃の自分”の視線で見ているような
　錯覚に陥るような印象を受けました(^^)。（とはいっても、私自身は、小学生の
　頃から団地住まいだったので、神社のお祭という映像はリアルには浮かんでこな
　かったかも知れませんが、”そういう気持ち”にはなれた気がします。）
　唐崎氏のギターには、さりげない存在感を感じました。Gran'Paのフレットレスも
　味がありました(^^)。

　ここでメンバー紹介。みんなをハンドルというか愛称で紹介して、アットホーム
　な雰囲気(^^)。
　春・夏ときて、次は秋のイメージの曲です。曲紹介中に”う〜さ〜ぎ〜追〜いし”
　と弾き始めたのは唐崎氏(^^;。

☆３．ふるさとへ帰ろう　（Ly:細井彩可　M:田口大輔）

　細井さんのパーソナリティーのなせる技か、”ふるさと”で泣かせるというより
　は、わくわくしながら汽車に乗って故郷へ帰る、そんな感じの曲です(^^)。中間
　でマイクごとかかえこんでの熱演・田口氏のハーモニカソロが、さらに雰囲気を
　豊かにしていました(^^)。

　MC中に中華街で売ってるやしの実ジュースを飲んでいた細井さん(^^;。

　ここまでは、”みんなのうた”的なテイストで進んできたステージでしたが、
　ここでちょっと趣が変わります。

☆４．風景　（Ly:わっとん　M:あっこ）

　あっこさんのピアノでメロウな雰囲気に。詩の内容は、男性が女性に思い出の地
　の風景を語る、という感じですが、今度は等身大の２０代の視点を感じるような
　雰囲気の演奏になったように思いました。構成的にもメリハリがついた感じであ
　りました。ボーカルだけでなく、どの楽器からも歌心がよく伝わってきた気がし
　ます(^^)。

　「人生、色々ありますよね」とMCに困ってしまった細井さん(^^;。その後に出て
　きた話は、サラッと話せる内容なんでしょうか(^^ゞﾎﾟﾘﾎﾟﾘ。
　次が、冬のイメージの曲ということになります。

☆５．オーロラ　（Ly/M:細井彩可）

　映画「クール・ランニング」（ジャマイカからボブスレーでカルガリー五輪かな？
　に挑戦する、てなコメディ映画だったかな？）をイメージして作ったという曲。
　映画がジャマイカの話…っていうことで、ソフト・レゲェっぽいテイストの曲。
　シチュエーションは冬でしたが、”さぁさぁ、あと少しがんばろうね(*^^*)！”
　てな風に励まされているような感じかな(^^)。
　間に入っていた様々なパーカッションの音は、わっとんがRoland OCTAPADで出し
　てたようです。あと、リフレインのところでは、あっこさんのサイドボーカルも
　聞けました。

　メンバーに一言づつマイクを向けますと…
グラ＞いつもうるさいベースでごめんなさい(^^ゞﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
細井＞そんなぁ、やめて下さい(^^;　そういうこと言われると雨が降る(^^;。雷が
　　　落ちる（笑）。
わっとん＞本日は皆様、遠い方も近い方も（笑）、有り難うございましたm(__)m。

☆６．森のパーティ　（Ly:わっとん　M:あっこ）

　うーん、この曲はわっとんのアレンジらしく、どうしても、彼が前にやっていた
　ラテンバンドがダブってしまう（笑）。あっこさんがシーケンサで作ったパート
　を”これも手で弾いてね”とわっとんが持ってきたとか(^^;。（どっかのバンド
　の野呂氏の如く（笑））
　１曲目以上に軽快なナンバーで、全員のソロもフィーチャー。軽快なオルガンや、
　”オブラディ・オブラダ”(^^;、どう聞いても16ビートフュージョン(^^;とか、
　（実態はどっかのバンドの「青い炎」か（爆））遊び心もたっぷり(^^)。
　そのままパァーッとパーティー（打ち上げ？（笑））に繰り出そうよぉ！という
　感じで、40分の初ステージはハッピー・エンドとなりました。
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　＜SET LIST＞　1995.12.10　＠神奈川・横浜TOHRYUMON
　　1.春　2.夏祭り　3.ふるさとへ帰ろう　4.風景　5.オーロラ　6.森のパーティ

　バンド名はわっとん曰く「そういう名前の会社だと思ってください」ということ。
　キュートでかつ力のあるボーカルと、様々な世界を作り出すプレイヤー達による、
この日の横浜のお天気のような、気持ちのいいライヴを楽しませていただきました。
次も期待できそうですんで、告知があった際は楽しまれることをお勧めします。


　わっとん氏が暖めていたプロジェクト、ライヴが実際決まってからの準備期間は
余りなかったそうですが、（ギターの唐崎氏に至っては、約１ヶ月前に声をかけら
れたのが最初(^^;で、初リハーサルから当日まで２週間(^^;だったとか）
　しかし、私が聴いた感じでは、曲やアレンジの世界観…と言うとオーバーですが、
要はステージのまとまりは大したモノで、楽しいステージになりました。
　この後の、このプロジェクトの続きの話は、私は寡聞にして聞いていませんが、
何かわかれば、私のサイトのトップなどでお伝え出来ればいいと思っています。


文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1995/12/10 (PATIO #064)
LAST EDITED: 2000/11/20