こんばんは、「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。
95年は、神保・櫻井両氏が参加したセッションとか、たった二人会とか、ジャズ
フェスの類などで、ひょっとするとCASIOPEAよりたくさんライヴを見ていた^^;;感
が個人的にあった、JIMSAKUでありました。
今回は、７月の六本木PIT INNライヴは参加しなかった、バイオリンの中井一郎氏
を含めた６人が、９ヶ月振りに揃った、新譜発売記念ツアー・東京公演の模様を、
お伝えすることにします。
それでは、かつては「ザ・チャンス！」（TBS制作・1973〜1984）の舞台にもなっ
た（笑）、明治神宮近くの日本青年館から、ライヴ・オン！
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開演直前の客席稼働率は80％弱くらい（目測）でしたが、始まってしばらくする
と、２階席までよく埋まっておりました。JIMSAKU＠日本青年館では結構入った
方だと思います(^^)。
そして、19時丁度にＢＧＭがゆっくり下げられて照明が落ちます。客席から自然
に歓声が上がります。
＜ＪＩＭＳＡＫＵ＞ 1995.09.14 ＠東京・日本青年館
櫻井哲夫(B) 神保彰(Dr,Trigger) 武藤良明(Gt) 森村献(Key)
吉弘千鶴子(Key) 中井一朗(E.Vln,Perc)
☆１．ＤＲＵＭＳ ＳＯＬＯ with TRIGGER SYSTEM
まずは神保氏が一人で登場。場所にも依るかもしれませんが、出だしのバスドラ
の音がめちゃくちゃ轟いてましたね。披露されたのは、パート２のメロディーが
トロピカルになる最近の曲を。トリガー部分で叩き損ねた箇所もありましたが^^;;。
真ん中のトリガー無し部分、これまでにも増して叩きまくり、ズシンとくるもの
がありました。舞台にストロボライトが仕込んであり（しかも殆どこの曲だけ）、
トリガー無し部分では、CASIOPEAの”TAKE COURAGE”みたいな感じで盛り上げて
ました。７分近いパフォーマンスでありました。
☆２．ＦＵＮＫＹ ＰＵＮＣＨ （”Wind Loves Us”POCH-1243 / POLYDOR K.K.）
続いて、櫻井氏の登場で、また歓声が大きくなり、手拍子が起こる中の２曲目。
ベースだと思ってたら、途中でギターを弾いてるかのような音だったりと、まさ
に”リード・ベース”という感じです。ソロの迫力も去ることながら、曲として
の盛り上がりも入っている、こちらは５分近い２人舞台でした。
☆３．ＣＲＥＳＣＥＮＴ ＪＡＭ
（”BLAZE OF PASSION”POCH-1507 / POLYDOR K.K.）
続いて、森村氏・武藤氏が入ってきて、ステージ上は４人になります。武藤氏が
準備に少し手間取ってる間に、残りの３人は顔を見合わせながらジャブの応酬^^;;。
中盤はギター→ピアノ→ベースの順にソロを回しますが、やっぱりピアノソロで
森村氏は神保氏を挑発にかかり、後半に入って神保氏も仕掛けに乗ってきました。
そして、テーマに戻っても、ピアノとドラムは暴れたままでした（笑）。
☆４．ＦＯＲＴＹＦＩＶＥ ＤＥＧＲＥＥＳ
（”FORTYFIVE DEGREES”POCH-1093 / POLYDOR K.K.・生産中止）
そして、中井氏・吉弘さんが入ってきて全員揃います(^^)。１階席は殆ど総立ち
になった、人気曲の登場。ソロの場面では、中井氏がギターソロと見紛うばかり
のパフォーマンスを繰り広げる間に、吉弘さんがセッティングを済ませてＫＸ５
でステージ前方へ登場！ カッコいいソロの応酬でありました(^^)。（シンセの
低音部はちょっとおぞましかったか(^^;） ＫＸがヒモつき^^;;だったんで、
ＴＶカメラのケーブル引き回しよろしく、スタッフがＫＸのケーブルを引き回す
場面も^^;;。最後には、一番前のみでしたが２人とも客席乱入も果たすサービス
ぶりでした(^^)。 序盤からかなりの盛り上がりを見せました。
櫻井＞みなさんこんばんは。ＪＩＭＳＡＫＵです！
オープニングからどうなるかと思いましたが、あたかもマープ増毛法でメン
バーが一人一人増えるかのように（笑）、６人揃いましたね。
ここでサクサクとメンバーを紹介しまして…
櫻井＞次はＴＢＳ…じゃなかった、テレビ朝日の（笑）、毎朝８時からの報道番組
（あれは報道かぁ？：筆者注）「スーパーモーニング」テーマ曲です。
折角視聴率も上向きで（当時）、エンディングには紹介スーパーも入り、７月の
PIT INNライヴには司会者２人が見にきたのに、放送局を間違えないように（笑）。
☆５．ＡＷＡＫＥＮＩＮＧ （”BLAZE OF PASSION”）
ストリングスとピアノの雰囲気がスケール感も醸し出す曲。武藤氏のギターソロ
は、この曲が一番見所、いや聴き所があったような気がしました。相変わらず、
苦しそうな表情で弾いてる武藤氏^^;;。その後ろで、ピアノとドラムがまたまた
色々細かいことやってましたっけ。後半のソロがこれまた熱くて、７分近い演奏
になりました。
☆６．Ｉ ＦＥＥＬ ＹＯＵ ＩＮ ＭＹ ＨＥＡＲＴ （”BLAZE OF PASSION”）
エレピ＋ボイスと中井氏のパーカッションが間をつないで、吉弘さんの派手目な
音色のハープシコードが聞こえてきます。櫻井氏がベースで切なく歌うシリーズ。
中井氏のパーカッション、実にいい仕事をしてました。なんか森の中にいるよう
な雰囲気を作っていた感じがありました。ＣＤのエンディングはちょっとあっけ
ない気もしましたが、ライヴの方は歌い上げてまとめてくれました。
☆７．ＣＥＮＴＲＯ ＨＡＢＡＮＡ （”FORTYFIVE DEGREES”）
マリンバ音色（だったよな？(^^ゞ）・バイオリン・ブラスと、メロディーをとる
音色が多彩な、爽快ナンバー。中盤の森村ピアノソロは、客席をノセる独特の華
がありましたね(^^)。吉弘さんは、結構忙しい曲のはずなのに、踊れるところは
踊ってましたっけ。個人的に好きな曲なんですが、正直この曲でも立ちたかった^^;;。
☆８．２６１ ＢＲＯＡＤＷＡＹ （”BLAZE OF PASSION”）
イントロで聞き覚えのあるサックスが絡みます… そうです！告知されてはいま
せんでしたが、伊東たけし氏がステージ右側より現れ、また歓声が高くなります。
どう聞いても伊東たけし曲^^;;という感じ。３分近いソロも披露しまして、JIM-
TAKE-SAKUの由来となった、ゲストとは思えない、JIMSAKUを差し置いての存在感
（爆）でありました。
☆９．ＡＬＩＳＡ （”NAVEL”）
伊東氏がそのまま残ってます。まずは、櫻井氏のリード・ベースが例のメロディー
を唄います。肉声で歌うのは最近やらなくなりましたが^^;;。で、２コーラス目
のメロは、今度は伊東氏が情感たっぷりに唄います。そのまま、ソロの後半から
エンディングまで、美味しいところを持って行ってしまいます（笑）。装飾的な
表現は控えめにしながら大事なところは押さえた、しっとり聞かせる感じの演奏
でした。これはなかなか良かったですよぉ(^^)。
”僕はこの人との付き合いは相当古いです”と、少々白々しい^^;;櫻井ＭＣで紹
介された、告知通りのゲスト・野呂一生氏が登場です！
☆１０．ＢＬＡＺＥ ＯＦ ＰＡＳＳＩＯＮ （”BLAZE OF PASSION”）
ANSWERSの後のプロモーション写真のような、真っ白の衣装に身を包んだゲスト
ギタリスト、野呂氏の登場です。最初から手癖のようなフレーズも出てきて、
そのまま野呂氏がＡメロをとります。そして、今回は野呂VS武藤の３分近いソロ
バトルと相成りましたが、野呂氏の細かいフレーズに対して、アーミングで返し
たりと、武藤氏、完全に野呂氏の貫禄に圧倒されてた感じでした(^^;。（野呂氏、
ソロ終わりの合図も出してたような^^;;）
☆１１．ＳＭＡＬＬ ＷＯＲＬＤ
（”JIMSAKU”POCH-1016 / POLYDOR K.K.・生産中止）
ファーストアルバムからお馴染みの曲。ブラスのメロディーが印象に残る曲です
が、後半のハイテンションのピアノソロも聞きごたえありました(^^)。
１階席はこの曲で再び総立ちになってました(^^)。
時計は20:15でしたが、櫻井氏のＭＣが早くも最後の曲と紹介します。そして、
吉弘さんと中井氏がレギュラーサポーターをはずれる発表がここでありました。
そんな意味から、次の曲はこの２人を前面に出すような形で披露されます。
中井氏の多彩なバイオリンソロから入ります。最初はピチカートで、次に太い
シンセソロのような音も混ざっていた感じのソロ、最後は、ディストーションも
かかったのか、もろにロックバイオリンという感じ。３部構成の熱いソロから…
☆１２．Ａ ＭＡＮ ＦＲＯＭ ＴＨＥ ＡＮＤＥＳ （”JIMSAKU”）
ファーストアルバムのナンバーですが、こちらは久しぶりに聞く感じです。
イントロへはいると、吉弘さんがキーボードブースの椅子の上に、リコーダーを
持って上がります。あそこで時折踊りながら吹いてる姿は、さながらお立ち台で
したでしょうか(^^ゞ。曲の後半は、吉弘シンセソロが３分近くフィーチャーされ
ましたが、前半は、一音づつ噛みしめながら、段々高揚していったという感じで
したか。ＶＴＲを作ってみたら、ゆっくりと思いのたけを込めて、という感じに
映るのではないかと思いました。ふと右側を見ると、森村氏が拳を突き上げたり
怪しげな踊りを披露したりという場面もありました(^^)。ステージ上も客席も、
かなり盛り上がりました。
アンコールでは、この頃の恒例の協賛社・クラリオンのプレミアムグッズ抽選が
ちょっとだけありまして、神保氏が一人づつメンバーを招き入れます。その間に
スタッフが譜面台を持ってきてしまったため、「そんな仕込みをされるとバレて
しまいますね」と苦笑してました^^;;。ゲスト２人も招き入れてのこの曲。
☆１３．ＴＯＫＹＯ ＴＯＷＥＲ ＯＦ ＰＯＷＥＲ （”NAVEL”）
この曲の時には２階席もちらほら立ってました。Ａメロはやっぱりと言うか伊東
氏、サビメロは野呂＋伊東コンビ。短めのベース＆ドラムソロの後は、森村氏の
迫力あるオルガンソロ。そして伊東・野呂・中井の３人で、この日最も熱かった
ソロバトルになります(^^)。３人に当てられたのか^^;;、櫻井・武藤の両人は、
ステージ上を走り回ってました^^;;
３分近いバトルの最後は、さながら３人が吠えてしまったようでしたか（笑）。
終わった後にフロントマン達とフロントベーシスト^^;;が握手を交わしてました。
☆１４．Ｉ’Ｍ ＧＯＮＮＡ ＣＡＴＣＨ ＹＯＵ （”Wind Loves Us”）
キックだけで盛り上がります。今度はＪＩＭＳＡＫＵレギュラーの６人だけでの
演奏。６人でこの曲をやりますと、かなり引き締まったと言うか、６人が一体と
なった感じがするようになりました。
吉弘ブラスと中井バイオリンのこのメロディーも、しばらく聞けないのかぁ…
なかなか鳴り止まないアンコールの拍手の中、20:45、終演となりました。
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＜SET LIST＞ 1995.09.14 ＠東京・日本青年館
1.Drums Trigger Solo 2.FUNKY PUNCH 3.CRESCENT JAM 4.FORTYFIVE DEGREES
5.AWAKENING 6.I FEEL YOU IN MY HEART 7.CENTRO HABANA
8.261 BROADWAY (with T.K.) 9.ALISA 10.BLAZE OF PASSION (with I.NORO)
11.SMALL WORLD 12.A MAN FROM THE ANDES
[ENCORE]13.TOKYO TOWER OF POWER (with T.K.&NORO) 14.I'M GONNA CATCH YOU
というわけで、曲数も少な目ですが、ＭＣも非常に短かったため、１時間４５分
のプログラムとなりました。ただコンパクトだった点を除けば、盛り上がるところ
はよく盛り上がったライヴで、個人的には楽しめたライヴでした。
既報通り、吉弘さんと中井氏が抜けてしまうそうです。JIM-TAKE-SAKUでもKORE-
JIMSAKUでもないＪＩＭＳＡＫＵレギュラーというライヴは、今後どういう形で展開
するのか、興味あるところです。
では、また。
この後、４人でのバンド形式のライヴも何度か行われましたが、100%形式や他の
人達とのセッション、更には角松敏生プロデュースによるボーカル曲プロジェクト
等の形で、活動を続けていきますが、1997年暮れに、JIMSAKUというプロジェクトは
解消することになります。
1ST ON LINE: 1995/09/16 (PATIO #055)
LAST EDITED: 2002/06/30（アルバム関連の情報を修正）
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