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是方博邦20周年ライヴ 野獣王国
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OCT 10/14
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吉祥寺曼荼羅
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ARTISTECH VOL.5
熊谷徳明 下野人司 笠原康弘 大坪稔明
六本木PIT INN
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 こんばんは、「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。

 是方博邦氏が、かつてサポートをしていたJIMSAKUの二人をリズムセクションと
して迎えたセッションの模様をお伝えします。
 では、今は無くなってしまった本牧のマイカルシアターから、ライヴ・オン!
=====================================
 前年11月の本牧でのKOREKATA-JIMSAKUの時は、是方セッションにJIMSAKUが絡む
 格好だったのですが、さて今回は…
 広めのスペースに120人ほどのお客さんが入り、18:40開演となります。

 <是方SUPER PROJECT> 1995.05.21 @神奈川・MYCALシアター本牧
 是方博邦(Gt) 櫻井哲夫(B) 神保彰(Dr) 森村献(Key)

☆1.FISH DANCE (是方博邦”FISH DANCE”Kitty Records・廃盤)

 これまでのセッションでは軽快に走って行くようなリズムだったのですが、今回
 は、簡単に書くとブルースっぽいようなためたリズムになっていたので、サビが
 出てくるまでは曲がわからなかったです(笑)。
 ピアノソロではやけに低音部で弾いている部分もありました。

是方>ようこそいらっしゃいました!このメンツでは、去年の11月にここでやった
   んですが、その時見に来られた方は?(拍手) この間の20周年ピットイン
   8デイズの初日も、このメンバーが飾ってくれましたが、これを見に来た方
   は?(拍手) ほぼ同じ方ですねぇ(笑)。
 ここで、やおらギターを持ち替える是方氏でしたが…
是方>えー、1曲目が「FISH DANCE」、2曲目が新曲A、…え(^^;?まだ1曲しか
   やってなかったっけ?(笑) (ギターを慌てて持ち替えて)2曲終わった
   と思ってた^^;;(爆笑)。
 1曲目からソロてんこ盛りで10分もやってりゃ、2曲やったと思うかもしれませ
 んねぇ(^^;(笑)。

☆2.新曲A
 (是方博邦・後に「」として
  ”PLANET GUITARMAN”VRCL-3005 / Village RECORDSに収録)

 無理矢理曲想を例えると、CASIOPEAでいう「THE SKY」とか「PAL」といった系統。
 青い空が浮かんでくるような、爽やか系の16ビート。中盤では、ピアノソロより
 もバッキングのギターに耳の神経が集中していたこともありましたが(笑)。
 ギターソロの後ろでは、神保氏がかなり細かいドラミングをしてました。

是方>2曲目終わりました!(笑) 次は、このセッションの1週間から10日ほど
   前に出来たてほやほやの曲です。うまくいくかどうかはわかりません^^;;。

☆3.新曲Z−II
 (是方博邦・後に「」として”PLANET GUITARMAN”に収録)

 ひたすらポップな”新曲Z”というのが、前の年から演奏されてますが、IIとは
 言いながらも、こちらはかなりハードロックっぽいナンバー。シンセ音混じりの
 オルガンソロもそんな雰囲気でしたが、ピアノソロになると、やっぱり森村氏の
 モントゥーノでラテンっぽくもなってしまいました。
 そういえば、櫻井氏、この曲でよく譜面を落としてました(^^;。

☆4.新曲D (是方博邦)

 エレピ+ストリングスの短いソロから、ゆっくり入ります。ボーカルがのっかり
 そうな、スローテンポとはちょっと言いにくいのですが、でもギターはゆったり
 と歌い、メロの後半が非常にドラマチックなナンバーでした。

是方>それでは、この辺で、メンバーの素性を明かして行きたいと思います(^^)。
   スタジオでは大アレンジャー先生、ラテンピアノではこの方の右にでる方は
   いらっしゃいません(^^)。今回のJIMSAKUアルバム(”BLAZE OF PASSION”
   POCH-1507 / POLYDOR K.K.)では9曲アレンジされてます。森村献!(拍手)
森村>(オルケスタ・)デル・ソルの新作が、歌入れが終わってトラックダウンに
   入ってます。ビクターから7月25日・JIMSAKUの前の日に出ますので、お
   小遣いのあるうちにお買い求め下さい(笑)。(””)
是方>後でたっぷり踊っていただきましょう(^^)。
森村>今日は腰が痛くて(^^;(笑)。
是方>続いて、多彩に活動されてます。神保彰!(拍手)
神保>今晩は、神保彰です。JIMSAKUの話は今喋ると櫻井さんが喋れません(笑)の
   で、ソロの話を。
   先週土曜日に、サンフランシスコで僕のソロコンサートをやってきまして、
   ミュージシャンやっててよかったなというのを一杯感じて帰ってきました。
是方>ばらし!(是ちゃん語(笑)で”すばらしい!”の略)
神保>”PANANA MAN”(ALCA-5001・1994年9月国内発売)が3月にアメリカで発売
   されまして、向こうのFM局(SFOならKKSFでしょうか?:筆者注)が「AKIRA 
   JIMBOのコンサートをやりたい」と言ってくれまして…
是方>しつもーん。神保さんは何でそんなにアメリカでいっぱい出せるの?
神保>是方さん出そうとしてないんじゃないんですか?(笑)
是方>僕も一昨年LAで録音したんですが日本だけでした^^;;。
   (”KOREKATA”当時はFUN HOUSEから・現在はVRFL-1026 / Village RECORDS)
神保>続けていけば大丈夫ですよ。続けていくことに意義がある。来月は、LAのFM
   局(KACEかな?:筆者注)の主催で、コンサートやります。日本では今一つ
   盛り上がんないんで(^^;(笑)、ぜひ日本でも盛り上げて下さい(^^)。
是方>続いてベース、櫻井哲夫!
櫻井>みなさんこんばんは、櫻井哲夫です。神保君と出会った頃は大学でカッター
   着てましたが(笑)、見る見るうちにミュージシャンとして頭角を現して、
   あれから15〜16年。かたやソロアルバムを8〜9枚出して、かたや1枚目が
   出たばかり…10年前に(笑)。完成した暁にはお知らせしますが(笑)。
   JIMSAKUの8枚目はですね、全編にわたって神保彰も櫻井哲夫も弾きまくって
   叩きまくっております。”神保クン”という感じではなくて、BGMにはなり得
   ない曲をやってます。
是方>よく、釣りとか温泉情報なんかで流れてますねぇ(笑)。
櫻井>神保君が、病院でTV見ていて怒っちゃったんですよ(^^;。も〜ぉ、サポート
   楽器じゃないですね(^^;。購買意欲を失わせるような(笑)。
森村>ガォーの神保(笑)。
櫻井>録音の時、ミキサーがまずドラムから(バランスを)立ち上げるんですが、
   ソロを叩きまくってビートに戻ってこないんですよ(^^;(笑)。
是方>ソロだらけの曲かと思ったもん^^;;。キーボードとベースが出てきて、「あ、
   曲やったんや」(笑)
櫻井>ゲストとして、是方さんとCASIOPEAの野呂さんのバトルも入ってますので。
   (歓声) 神保君は、ほとんどソロをやってます(笑)。
   あと、先行シングルが出まして、テレビ朝日の”スーパーモーニング”とい
   うアルバムの… あれ?(ゆっくり噛んでふくめるように)テレビ朝日の、
   ”スーパーモーニング”という…番組の!(笑)テーマ曲です。
森村>シングルとアルバムは、ミックスが違うんだよね。
 (そうやって売るか!という突っ込みが客席から)
森村>すごい突っ込みが(^^;(笑)。

☆5.AWAKENING
 (JIMSAKU”BLAZE OF PASSION”POCH-1507 / POLYDOR K.K.)

 ちなみに、シングルには小さいですがスコアがついてくるそうです。イントロは
 シンセパッド+ベースで静かに盛り上げます。ギターがゆっくり、だんだん熱く
 入ってきて、気持ちよさそうに歌ってます。ドラムフレーズが若干ラテンっぽい
 感じですが、リズムとメロの辛み方は、CASIOPEA「A SPARKLING DAY」(”CROSS 
 POINT”所収)を想像していただけるといいかもしれません。忙しいリズムの上
 でギターが知らんぷりして歌っている(^^;、って感じです。
 でも、これで”違和感のない”ジングル作るのは難しいなぁ…(でも、ちゃんと
 5秒アイキャッチ・15秒提供BGMは作られたんですが(^^;(爆):後日注)

☆6.DRUMS SOLO

 この日も体をくねらせて、手があちこち交差して…超絶技巧ぶりは一段と際だっ
 たような印象を受けました。早いストロークのパートからクラーベを踏みながら
 のパートへ移っても、手の早さは落ちるどころか…!!
 当時のCASIOPEA等では、7〜8分あったことも多かった中で、5分程とは言え、
 本当に叩きまくっていたソロでした(^^)。

☆7.GURUGURU LABYRINTH
 (JIMSAKU”NAVEL”POCH-1386 / POLYDOR K.K.)

 このDUOのバックでも、神保氏はよく叩いてました。この日は櫻井氏がかすむ
 くらい(^^;の迫力を、私は感じました。

☆8.BIG MAN (JIMSAKU”NAVEL”)

 そういえば、この日の櫻井氏は、ベースを一度も替えてません。おそらく1月の
 ”JIM-TAKE-SAKU”(@BLUENOTE東京)から披露している新しいモデルでしょう。
 ここらあたりから”負けるかい!”って感じが出て参りました。

 是方氏が、エレアコ・ソロで”Yesterday”を披露した後…

☆9.新曲E
 (是方博邦・後に「TEARS OF MERMAID」として”野獣王国LIVE”に収録)

 たぶん京都での”野獣王国”の時にも披露してくれた、泣かせるバラードです。
 アコーディオンっぽい音色のシンセソロやピアノソロも泣かせに行きましたね。

是方>アンケートお願いしますね。あと、曲名もつけて下さい(^^;(笑)。
 この後、秩父で山歩きをしていると、”タモリのなんたらに出てたよねぇ”と、
 おばちゃんらに面が割れてしまった話とか、櫻井氏の(ベンツやシャープのワー
 プロ)CM露出量の話とか(やっぱり楽器弾きたい、ともおっしゃってました)、
 JIMSAKUのジャケット写真はどこで撮ったの?といった話題もありました。

☆10.新曲Z (是方博邦・後に「Z-PARADISE」として”野獣王国LIVE”に収録)

 この頃の是方曲では私のイチ押しの、明るいナンバー。ソロは短めでしたが、
 しっかり暴れてました(^^;。

☆11.BLAZE OF PASSION (JIMSAKU”BLAZE OF PASSION”)

 是方氏が(脱退後に)ゲスト参加した、新作のタイトルチューンは、3連ビート
 の超・軽快な曲。中盤のドラムソロは、確かに叩きまくってました(^^)。途中で
 ギターボコーダーでメロを取るところがありましたが、かなり早いフレーズで、
 口でやるのはかなり大変です^^;;。森村氏が時々のぞき込むくらい、是方ソロの
 調子が上がってきました。神保氏はあれだけ叩きながらも終始ニコニコ^^;;。

☆12.PURPLE SAURUS
 (是方博邦”KOREKATA”・後に”野獣王国LIVE”にも収録)

 森村氏は今度はシンセブラスっぽいリード音でソロを取るのですが、ピアノソロ
 の時と似たような節回しが結構あったような気がしました。曲が終わって拍手が
 起こると、左手は弾きながら立ち上がって一礼する、律儀な方^^;;。
 そして、お待ちかねのベースソロ。高音弾きの部分で、隣を見るとビールを注ぐ
 ジェスチャーをしているリード楽器二人(^^;(笑)。そのうち、ベースの方は、
 ブルースみたいなフレーズも出てきたり、是方氏のところへ寄って行って、何か
 訴えるように(^^;弾いてたり、そうかと思うと、突然ディストーションやら色々
 エフェクトをかけて、ギターのような音を出してみたりと、非常にバラエティに
 富んだパフォーマンスが繰り広げられました。最後に、お馴染みの音色で櫻井的
 フレーズが登場し、なんと10分にわたるベース・パフォーマンスでありました!
 その後は、是方氏もソロに入りますが、櫻井氏はやらなかった客席乱入を果たし
 ます。ギターソロのバックでモントゥーノを弾いてる人は、たぶん森村氏くらい
 かなぁ(^^;? 実に21分にも渡る長〜いパフォーマンスで、本編が終わりました。

 アンコールで出てきたのは、この曲。メロが出てくるまではなんだろうなぁと思
 ってましたが…

☆13.THE LAST SCENE
 (JIMSAKU”JIMSAKU”POCH-1016 / POLYDOR K.K.)

 ギターとメタルリードっぽいシンセがメロを取ります。JIMSAKUのファーストアル
 バムに収めたメロゥなナンバーなのですが、この日は是方氏の曲のようにも感じ
 られる演奏でした。リード奏者によって少しづつカラーが異なる演奏が楽しめる
 のは、リズム体のみというJIMSAKUというユニットの妙であります。

 2回目のアンコールでは、既に缶ビールを持って出てきた是方氏^^;;、
是方>今日のお客さんおとなしいと思ってたけど、まだやらすのねん?(笑)

☆14.MARIANAS
 (是方博邦”MR.HEART”TOCT-6189 / TOSHIBA EMI・廃盤)

 最後にややハードなナンバーが出て参りました。こちらも、8分に渡るパフォー
 マンスで、21:03に終演となりました。
=====================================
 <SET LIST> 1995.05.21 @神奈川・MYCALシアター本牧
    1.FISH DANCE  2.新曲A  3.新曲Z-II  4.新曲D  5.AWAKENING  6.DRUMS Solo
    7.GURUGURU LABYRINTH  8.BIG MAN  9.(TEARS OF MERMAID)  10.(Z-PARADISE)
    11.BLAZE OF PASSION  12.PURPLE SAURUS (incl. Bass Solo)
    [ENCORE] 13.THE LAST SCENE  14.MARIANAS

 是方氏はアルバム未収録曲をかなり持ってきて、JIMSAKUからは発売間近の曲や
ソロも披露され、そういう意味ではなかなか面白いライヴだったと思います。お客
さんの数も程々(^^;のため、ゆっくり聞くこともできました。



文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1995/05/22 (PATIO #038)
LAST EDITED: 2001/01/05(オープニングを入れ忘れたので)


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