こんばんは。「実況中継ライヴ・オン2002」文字正人です。

　ゴールデンウィークをはさんで、仕事もプライベートも色々あった(^^;ために、
大変遅くなりましたが、ようやく、関西でのライヴ第２弾のオンエアをお届けでき
ることになりました。しかも、今の家からは地下鉄で１本・ドアtoドアで20分(^^)、
LIVE SPOT RAGからです。RAG恒例の創業月間マラソンライヴシリーズから、RAGには
色んなライヴで来ていた是方博邦氏と、エレクトーンプレイヤーとしてデビューし、
ここ数年はセッションで見かける機会も増えた窪田宏氏の組み合わせ、というのを
選んでみました。果たしてどうなりましたか…京都木屋町からライヴ・オン！
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　打ち合わせのための出張から新幹線で戻り、18時ちょい過ぎにお店に着くと、20
　〜30人くらいの人が待っている状態で、リハがまだ続いていました。それも程な
　く終わって、中へ通されると、今回はテーブルが出されていて、ステージが始ま
　る少し前のお客さんは、50〜60人くらいだったでしょうか。
　ステージ配置は、客席から見て左から、キーボード・ベース・ギター・ドラムと、
　少しづつ重なりながら置かれている感じです。鍵盤機材の方をチェックしますと、
　正面にはRoland XP-30とKORG 01/Wが見えますが、その下にラックがあるようで…
　ちょっと中が見えなかったですが、前回のようにオルガン音源が入ってるものと
　思われます。客席から見て右側には、Rolandが出したRhodesブランドのエレピが
　あり、ステージで座った場所から見ると左に90度回れば届く格好で置かれてます。

　＜ＫＯＲＥＫＡＴＡ　ＪＡＭ　ＢＡＮＤ＞　2002.04.26　＠京都・LIVE SPOT RAG
　是方博邦(Gt)　窪田宏(Key)　バカボン鈴木(B)　佐野康夫(Dr)

　京都の人気ライヴハウス・RAGの、ＧＷ前から展開する創業月間マラソンライヴ。
　今回は”THE 駅伝LIVE”と銘打ち、4/29のアランホールスワーズバンドを挟んだ
　前・後半は、出演ミュージシャンのうち一人が翌日も出演して、バトンリレーを
　する、という趣向。この日は、前日にギター３人というセッションに登場した、
　是方氏がバトンランナーで、この日出演のバカボン氏がたすきを受け取り、翌日
　も出演して…ということだそうであります。
　19:40、照明とBGMが下げられて、くわえ煙草の佐野氏から、比較的ラフな格好の
　４人が、奥の方からステージに入ってきます。

　今夜のリーダー・是方氏から「こんばんは！」とご挨拶があり、「さて！やるか」
　という宣言から…

☆１．ＯＲＡＮＧＵＨＴＡＮ　ＴＷＩＳＴ
　（是方博邦”KOREKATA”VRFL-1026 / Village Recordsより再発）

　93年発表のソロアルバムからのビートモノ。このアルバム、殆どの曲名に動物の
　名前がついていて、ギターのメロディーが、その動物の声に聞こえてくるのが、
　面白かったりします。この日は、張りのあるスネアから入って、ギター・ベース・
　オルガンの順に加わって絡んでいく格好で始まります。テーマは、是方ストラト
　と窪田XP-30シンセブラスがユニゾりますが、このブラスがまた、ぶっとくパワー
　のある出音がカッコ良くて、この後も要所要所で活躍します。ベース・ドラムの
　コンビネーションは、最初からかなりいい感じで合ってます。　中盤のソロは、
　窪田氏のRhodes鍵盤でピアノから。メロウに始まり、３連ラテンっぽいフレーズ
　も織り交ぜながら…時々腰を浮かせながら、テンションを上げていきます。後半
　は、立ちあがったままオルガンでグルーヴさせ、中腰のまま(^^;シンセブラスで
　締めて、テーマへ戻っていきます。短めのドラムソロもフィーチャーした後は、
　是方氏のストラトがうなります。ドラムもバシバシと絡んでいきますが、決して
　出過ぎないところでクッと寸止め(^^;してる感じがありました。

是方＞ありがとー！　どーも！ようこそ！
　　　RAGの”駅伝LIVE”、昨日からの是方です！（拍手）
　　　昨日は、ギター３人でむちゃくちゃになりまして(^^;、今日はまた、この
　　　素晴らしいメンバーで、リハやっててもええ感じやったんですよ。今日は、
　　　１部・２部制でたっぷりやりますんで、最後までよろしくー！（拍手）
　　　昨日、清水興からバトンタッチされて、今日はバカボンにタッチしてという
　　　…RAGも色んな企画考えますね(^^;。でも、こーゆーの、東京にはないです。
　　　２曲目は、私の４枚目の、廃盤になったアルバム（笑）”FISH DANCE”から、
　　　タイトル曲の「FISH DANCE」…ライヴでしか聴けない曲です(^^;（笑）。

☆２．ＦＩＳＨ　ＤＡＮＣＥ
　（是方博邦”FISH DANCE” / KITTY RECORDS・生産終了）

　「つくつくたーん、つつくつくたーん、....」という感じの、16ビートを半分の
　テンポにばらしたようなビートを、弾むように刻むドラムに乗せて、是方ギター
　が朗々とスタートします。前半はのんきに唄うような感じでしたが、段々叫びが
　入ってくるにつれ、時々他のパートを挑発するかのような雰囲気になってきます。
　窪田エレピも佐野ドラムも呼応して、オトナなちょっかいの出し合い（笑）…に
　なっていきます。１コーラス終わったところで、一旦ベースとドラムだけになり、
　窪田氏がRhodesの方に座り…音色はソプラノサックスのような…ピッチベンダー
　を巧みに使って、つぶやくようなフレーズからつづり始めます。段々、重い鍵盤
　ながらも速いパッセージになっていき、フレーズを変化させていくと、ドラムも
　そのテンションを感じとって、フレーズに反映させていきます。窪田氏の方は、
　盛り上がってくると、腰を浮かせながらトリルを連発(^^;し、体自体もだんだん
　上の方へあがって(^^;いきます。是方ギターも、これを受けてキメながらも爆裂
　していった、10分近い演奏になりました。

是方＞いやぁ〜、汗が目に入って(^^;。（チューニングし直した所で）どうしよ！
　　　メンバー紹介、しとこか(^^;。メンバー紹介っ！

　　　ドラム・佐野康夫！（拍手）…佐野さんとは、ホント久しぶりなんですよ。
　　　佐野さん、RAGも久しぶりですね。東京では何回か、ずっとお呼びしてたん
　　　ですが、全部断られましたんで、今回はお金を積んで(^^;（笑）。それだっ
　　　たらと(^^;…（違う違う(^^;！と手を振ってる佐野氏）来ていただけました。
　　　先程、貢物のイチゴ大福も食べていただきまして（笑）…、ご機嫌が悪そう
　　　だったら、甘いもん持ってきてね(^^;（笑）。素晴らしいドラムソロ、聞き
　　　たいですよね(^^)！（拍手）よろしく！（拍手）

是方＞ベース・バカボン鈴木！（拍手…と、「天才バカボン」のテーマを弾いてた
　　　のは窪田氏（笑））　では、明日に向けての抱負を。
鈴木＞えーっと〜…ま〜その〜…、どういうイベントだろうが、全身全霊をこめて
　　　演奏することが、私のポリシーです。
是方＞なんまいだなんまいだ…（笑）

是方＞キーボード・窪田宏！（拍手）…今日は、全国150万の窪田ファンのうち、
　　　選りすぐりのファンの方々に来ていただきました！（笑・拍手）３年位前に、
　　　ここでやらせてもらって以来…ですか？
窪田＞そんなにたちましたっけ？
是方＞エレクトーン界の貴公子ですから。（客席の一部で拍手）
窪田＞それ、凄くハズカシイんですよ(^^;。　（いやなんや(^^;！と、客席の一部
　　　（爆）から突っ込まれ）…一部しかウケないですねぇ(^^;。
　　　京都の皆さん、こんばんは！今日は楽しんでって下さい！
是方＞大阪とかでは、またイベントで…エレクトーンって、足と手でバラバラに、
　　　あと色んなスイッチを切り替えたり、大変ですよねぇ。
　　　こないだ、KANKAWAさんの前座で、小学校５年生くらいの、エレクトーンの
　　　チャンピオンが、スゴイのを弾くんですよ(^^;（笑）。その後に、KANKAWA
　　　さんのファンキーな曲、ベースがもう、すっごい…
窪田＞あれは、ああいう世界があるんですよ(^^;。…今日はもう、気楽にやります
　　　んで(^^;（笑）。
是方＞素晴らしい、窪田さんの曲も、あとでやりたいなと…。
　　　そして、ギター・是方です！（拍手）
　　　…僕らずっと、歌のない音楽をやってます。ある人が聴いてると、
　　　「ずーっと、イントロなんだなぁ」（笑）「あ、曲終わってた(^^;」（笑）
　　　と言われて、「これってイントロだけなんですねぇ」…ちゃうやんけっ！
　　　その中に、メロディーやら、ドラマがあるやんけっ！
　　　…次は、僕の５枚目のアルバムのイントロの数々から（笑）、「MS. HEART」
　　　って曲を聴いてください。

☆３．ＭＳ．　ＨＥＡＲＴ
　（是方博邦”MR. HEART”TOCT-6189 / TOSHIBA EMI・生産終了）

　テンポがあるのに切なさを感じるメロディーを、ボリュームペダルでアタックを
　消したギターで奏でます。Ｂメロになると、メロディーと一緒に、カッティング
　ギターの音が？…窪田氏がXP-30で、ハードな音色のエレピか、それとも、ギター
　音色かをカバーしているようです。見ないで聴いたら、きっと間違えます(^^;。
　メロディーの延長線上のように、是方ギターソロへ。コシのある音色で始まり、
　それが段々叫びに変わっていきます。Rhodes鍵盤でカバーするシンセパッドの、
　アンサンブルに埋もれない音色が、ギタープレイと合わせて、幻想的な雰囲気を
　作ります。そのまま、自然な流れでドラムソロも挟み、テーマへ戻っていきます。
　終盤でギターが更にいななき、一発セッションとは思えない、12分を超える、
　”濃い”アンサンブルでありました。

　チューニングをし直したところで、２月に発売した是方氏の新譜の話。
是方＞そこで売っとります（拍手）。買って下さい！今日買っていただいた方には、
　　　１曲１曲の解説をつけるわ、サインもするわ（笑）、握手もするわ（笑）、
　　　さすがに家までは送らないけど(^^;（爆笑）。…ミュージシャンを助けると
　　　思って、お願いします！　その中の曲を１曲、ブルースっぽい「YOUR EYES, 
　　　YOUR MIND」を、聴いてちょうだい(^^)！

☆４．ＹＯＵＲ　ＥＹＥＳ，　ＹＯＵＲ　ＭＩＮＤ
　（是方博邦”DANCER”VRFL-3017 / Village Records）

　３拍子でゆ〜ったりと刻むビートの上で、アタックは歪ませてるのに響きのきれ
　いなギターが…サムピックですね、優しいメロディーを奏でて、途中から窪田氏
　のオルガンが加わっていきます。クライマックスでギターが一発大きく叫ぶと、
　ギターソロ。叫ぶ、なだめる、鳴く…ダイナミクスの大きな展開に、佐野ドラム
　が、絶妙な感じで息を合わせてきます。大きく唸りまくって、是方氏が目配せを
　してソロを締めます。今度は窪田オルガンソロへ。目を細めながら、上半身を揺
　らしながらのプレイのうちに、やはり立ち上がって(^^;しまう辺りから、まるで
　別な生き物が動いているかのように、フレーズが転がっていきます。フレーズが
　ビートを強調したものになっていくと、ベース・ドラムもスイングしだします。
　すーっと下げてソロを締めると、ペダル奏法でアタックを消したギターが、再び
　切なく唄い、控えめに(^^;テーマへ戻ります。終盤のギターソロは、早弾きやっ
　たり、ぶぃんっ！と叫んだりしますが、最後は静かに、リズム体の丁寧なプレイ
　も光る１曲でした。

是方＞…どうですか？　起きてますか(^^;？（笑）　そですか…この曲は、書いた
　　　のは10年以上前で、Ｖシネマ（オリジナルビデオ映画）「BIG BOSS」ってい
　　　うのに書いた音楽でした。主演が菅原文太さんで、細川ふみえがデビュー前
　　　だったかな？　コミックな泥棒映画で、監督の人が「高級クラブで談笑中に
　　　流れる曲」が欲しい（笑）っていうことで、JAZZっぽく書いたんです。その
　　　時は生ピアノで録音したんですが、メロディーが気に入ってて、いつかは
　　　（アルバムに）入れたかった…という経過が、あった曲なんです。
　　　１部最後は、なんと、窪田さんの曲を（拍手）
窪田＞是方さん休んで下さい。いや、あのね、生（バンド）でリアルタイムでやる
　　　のは、初めてなんです。
是方＞ひぇぇーっ(^^;
窪田＞テンポ155で…リハやっても、エンディングになると130位になって、これが
　　　人間的かなと(^^;。お任せしますんで、佐野さんの、出来る限りのテンポで…
　　　そんなこと言ったら失礼なんですが(^^;。
是方＞これは…大曲ですね。
窪田＞「プレッシャー」って言う曲なんですが（爆笑）…曲作んなきゃいけない、
　　　っていう前の日の、夜中〜朝方？まで作ってて、っていうか、コード進行が
　　　２つしか出てこなくて(^^;。
是方＞一晩で書いたんですか？　オレ、一番では書けませんわ〜(^^;。
窪田＞ええっ、サラサラ出来るような感じしますけど…
是方＞うらやまし！出来てない？出来てるじゃないですか(^^;。
窪田＞だから「プレッシャー」なんです(^^;。
鈴木＞作ろうとすると出来なくて、関係ないときに出来たりするもんなんだよね。
　　　30分でとか(^^;。
是方＞うらやまし^^;;！　では、１部最後の曲「プレッシャー」。

☆５．ＰＲＥＳＳＵＲＥ　（窪田宏）

　エレピ・ブラス・ギターでうなるテーマをドライヴさせるのは、ジャングル風に
　突っ走る佐野ドラムと、テクニカルなラインのバカボンベースです。ウワモノの
　方も、ギターとエレピが交互に突っ走ったりしますが、この曲で一番スゴイのは、
　見た目でも出音でも、ドラムでしょう(^^)。中盤は、Em一発で窪田エレピが突っ
　走りますが、走りながらもメロディーが見えてくる感じがするのが、さすがです。
　強く連打するうちに、また腰が上がってきます(^^;。キメが入って、今度は是方
　ギターがワウをかけて突っ走ります。バカボンベースも、指の見た目では軽やか
　そう…に見えるんですが、結構凄いぞ(^^;。ブリッジ・ブレイクを挟むと、その
　ベースが音を太くしてソロへ突入。ツーフィンガー、コード弾き、ピック弾き、
　スラップと、めまぐるしくスタイルを変えながらの展開。後半は、ドラムがやや
　ひっぱり気味にテンポを上げていく…？　と、ベースの方も指弾きでブリブリと
　走っていきます。ドラムのパワーも、落ちるどころか上がっていく感じで、その
　ままの勢いでテーマへ戻っていくと、大きな拍手が起こります。ドラムを始めと
　して、更に勢いがつき…どこまでいくね〜ん！てな感じ(^^;で、大迫力のテーマ
　で、こちらも12分を超えるような大曲がエンディングを迎えると…迫力のあまり、
　思わず笑ってた(^^;お客さんが、結構多かったです。20:43、第１部は幕となり
　ました。

　店長の営業タイム（爆）を含んだ休憩が30分ほどあって、21:10にメンバーが戻っ
　てきて、２部のスタートです。

☆６．クーデター　（バカボン鈴木）

　ぶっとく歪ませたギターから、リズミカルなベース・オルガン・クラヴィネット
　と、サクサクとキレのいいドラムで刻む、16ビートナンバーから始まります。
　ウラ拍バリバリのキメを挟んで、まずは是方ギターソロ。コシの太い音色でテク
　ニカルな感じでうなってます。その後ろでは、のけぞりながらワウをかけて刻む
　窪田クラヴィネットに、バシバシと佐野ドラムが絡んでいきます。場面変わって、
　窪田オルガンソロに移ると、こちらもギターに負けじと、耳をつんざく(^^;よう
　な叫びフレーズから始まり、メンバーを時々見ながら、キメも挟んでドライヴし
　ます。そのうち、ぶっとい音色になったバカボンベースと、リリカルなラインを
　ユニゾって聴かせます。オルガンを跳ねるように続けていくうちに、今度は一発
　伸ばしながら細かく刻む…古典的なロックオルガンフレーズを、全身でグルーヴ
　させます。スキャットを唄うようなフレーズで、鍵盤上をかけあがっていくうち
　に、こちらもビンビンに歪ませてドライヴします。テーマに戻った後では、更に
　鋭利にワウをかけた是方ギターと、窪田オルガンの掛け合いを、シャープな佐野
　ドラムが更にあおって暴れさせる(^^;ような格好です。テクニカルなリズム体の
　上で、是方節のうなりを聴かせるのが、少し新しい感じでした。

是方＞ありがとーーっ！
鈴木＞まぁ、ライヴってことで(^^;。
是方＞バカボンの曲でしたーっ！曲名が「クーデター」（笑）。…当にクーデター
　　　でしたね〜(^^;。（私を含めて殆どのお客さんは、ここで初めて聞いた為の、
　　　納得した笑い(^^;：筆者注）いやぁ、みんなの曲、個性ありますよね〜。

　ここで、この日一番の長いＭＣになってしまいますんで、多少かいつまんで(^^;。

是方＞え〜、ワタクシ東京に出て27年、ギターをはじめて34年（そんなに経つんか！
　　　と、どこからか(^^;）…中学・高校と甲南（兵庫県の学校：筆者注）に行っ
　　　てたんですが、その頃同じバンドにいたギタリストが、２年前に亡くなって、
　　　その追悼ライヴをやろうと、１年前に呼びかけたら、みんな集まってくれて、
　　　神戸で実現したんですね。他はみんなアマチュアで、僕だけがプロやったん
　　　ですが、な〜つかしいのなんの、懐かしいのなんの(^^;、アマチュアの人で、
　　　ずーっとギターとかやめてた人とやったけど、なんか感激しました(^^)。
　　　こういう初心を忘れてはいけないと…同窓会でしたが、いい機会だったなぁ
　　　…と思った、今日この頃です。皆さん、そういうのないですか？
鈴木＞オレはないなぁ。
是方＞高野山時代とか、ないの？（笑）
鈴木＞バンドやってたの、他に一人もいなくて(^^;。最近（同級生と）合わないで
　　　すね。一人、アマチュアで音楽始めた頃に一緒にやってた奴で、大量にオレ
　　　のレコード借りてたんですが、そのままアイルランドに行って、日本語を教
　　　える仕事が見つかって、学校の寮から行方不明の奴がいるんですが（笑）。
　　　キングクリムゾンの海賊版とか（笑）、いっぱい持ってかれたんですが(^^;、
　　　今は何してんのか、ＩＲＡとかやってんのか(^^;…それはええけど、オレの
　　　レコードはどーするんだ(^^;。　…そいつのレコードも、俺んちにいっぱい
　　　あるんだけど(^^;（爆笑）。
　　　是方さんって、幼稚園の頃は、白いカバーが（座席に）かぶさった、運転手
　　　付きの車で通ってたそうなんですよ(^^;。
是方＞白手袋してね(^^;。外車・パッカードやったかな？　かばんかけて、後ろに
　　　乗って、白手袋の運転手に…
鈴木＞ブルジョアですねぇ〜。
是方＞昔は金持ちやったんです(^^;。
鈴木＞子供の頃は、おかずがなくて、飯に醤油かけて食べてた(^^;。
是方＞ウチの犬のご飯、バター醤油かけて炒めてたでぇ(^^;（笑）。
鈴木＞オレもやった、そこにバター埋めて(^^;。かつ節がかかったらサイコー！
窪田＞さっきも食べてましたね、どんぶりで(^^;。
是方＞バカボンって、すっごいお腹減るんです(^^;（爆笑）。
鈴木＞血糖値低いんです(^^;。目の前が紫色になって、街歩いてても、食い物屋の
　　　看板しか目に入らなくなって、吸い込まれていくという^^;;。
是方＞食い終わってもすぐに、「あー腹減った！」（笑）
鈴木＞それは大げさや^^;;！
是方＞前あったよ、リハの後、スパゲティー食べにいって、食い終わって(^^;…
鈴木＞「あー腹減った！」って？…それって、ボケ老人に「今食べたじゃん！」
　　　っつってるみたいじゃん(^^;（爆笑）

　その後、是方氏が中学校の頃に家業はうまくいかなくなり、「庶民に戻った」
　んだそうで…

鈴木＞運転手さんはどうしたの？
是方＞どーでしょ…、どんな人生送ってるんでしょうね(^^;。
　　　皆様は、どんな人生を送ってらっしゃるでしょうか？（笑）…反応が返って
　　　こない、ということは、曲へ行けという感じですか(^^;。
　　　それでは次の曲、「紫の恐竜」です。

☆７．ＰＵＲＰＬＥ　ＳＡＵＲＵＳ
　（是方博邦”KOREKARA”, 野獣王国”野獣王国LIVE”YJOK-001〜002 / BLACK BOX）

　ソロ作で発表し、野獣王国での東原力哉ソロ入り版も印象的…というか、印象が
　強烈^^;;ですが、是方氏のセッションでは頻繁に登場する16ビート曲。この日も、
　ドラムので音の一発目がすごかった(^^;。…MCで油断してました^^;;。
　テーマは、バックのエレピのコードが少し原曲よりいじってあったかな？ビート
　も、少し跳ねるような感じにしてありました。…窪田氏、テーマの中のユニゾン、
　一回忘れてたかな(^^;？　そして、是方氏の合図でエレピソロへ。つぶやくよう
　に始まり、だんだん華やかになってくると、ギターが合いの手を入れまくり(^^;
　で、バッキングだけでも力が入ってます(^^;。リバーブたっぷりのRhodes系音色
　で、唄うようなラインも見せながら、きらびやかにつむいでいきます。テーマに
　戻ると、元パターンを崩しまくるギター。多彩な音色でカラフルなドラムソロを
　はさんで、はじけっ放しのままの弾きまくりソロに、窪田オルガンも絡んできて、
　10分近いパフォーマンスとなりました。

　一息ついたところで、静かに、ゆったりとした口調で…
是方＞南の島に行ったことありますか？　ここは、バハマ。（爆笑）　椰子の木が、
　　　でっかい実をつけ、燦燦と注ぐ太陽の下、真っ白な砂浜、真っ青な海があり、
　　　きれいなきれいな、真っ白い鳥が飛んでいて、爽やかな風が流れてきて、そ
　　　こでイスに座ってカクテルを飲んだり…。（笑）素晴らしい素晴らしい休日
　　　を過ごした、あったかーーい日の、曲のようなものを、やります。（爆笑）
鈴木＞…なんか、「日本昔話」みたいだなぁ(^^;。
是方＞…では、いくのじゃった(^^;。（爆笑）

☆８．ＲＯＭＡＮ　（是方博邦）

　ちょっとレゲェな感じのドラムと、軽めに刻むエレピの上で、こちらもやや軽め
　の音色のギターが、軽快に唄います。Ｂメロで、オルガンも爽やかに入ってきた
　かと思ったら、XP-30の方で、ギター音色のアルペジオフレーズも加えているよう
　です（エレピ音色とスプリットしてるっぽい）。テーマの後は窪田オルガンソロ。
　ギターのＡメロと同じような雰囲気で始まり、次第にパーカッシブなフレーズが
　強調される感じになりながら、唄うようにつづっていきます。　ドラムの方も、
　シンバルワークで支える感じです。テーマに戻った後の是方ギターソロの方は、
　ペダル奏法でアタックを消して、ふわふわとスタート。いつもよりは少しcoolな
　感じで、是方節を聞かせて、終始爽やかなアンサンブルになりました。

是方＞南の島が見えましたか？　…ここからは、静かな曲はありません（笑）。
　　　次は、窪田さんの曲です！
窪田＞アレンジし直しただけです(^^;。最近よくセッションでやる曲で、SMAPの曲
　　　を、BRECKER BROTHERSがアレンジした曲です…
　ギターで「夜空ノムコウ」をやってるヒトが約１名(^^;。
是方＞ああ、そうですか…SMAPの曲を、窪田さんがアレンジして…
窪田＞いや、アレンジされたのを、僕がまたアレンジして…
　今度は「哀愁のヨーロッパ」が聞こえてきて…
是方＞悲しいぃ(^^;（笑）。
窪田＞「SLAVE OF GROOVE」を聴いて下さい。

☆９．ＳＬＡＶＥ　ＯＦ　ＧＲＯＯＶＥ
　［”SMAPPIES 2”VICP-60719 / VICTOR ENTERTAINMENT,
　　元曲はSMAP「気になる」”SMAP008〜TACOMAX”VICL-745 / VICTOR ENT.］

　…窪田氏、最初から、XP-30ブラスと下鍵盤のオルガンを立って弾いてます(^^;。
　アタックに生々しさがあり、キレのあるシンセブラスが全開です。両手が忙しく
　飛び回る、テンションきつきつ(^^;のプレイ。ふわふわとした感じで繋いでから、
　是方ギターも、テクニカルなフレーズを前面に出したソロへ。ベースラインも、
　結構ゾクゾク来ます(^^)。キメが複雑に入りながら、ドラム・ギターが、ドスン
　ドスン！とテンションを上げまくってきて、聴く方も気が抜けません(^^;。正に
　「グルーヴの奴隷」か(^^;。もう１回クールダウンすると、今度はオルガンソロ。
　最初から弾きまくり＆飛ばしまくりになり、１音を伸ばしながら下の音域をどう
　いじるか…っていう展開。高いテンションのまま、ブラスで最後はバリッとエン
　ディングを決めるまで、カッコ良かったなぁ〜(^^)。

是方＞最後の曲になりました。…結構スゴイよ、この曲も(^^;。長いよ^^;;。最後
　　　の曲で締めてくれるのは、バカボン鈴木！
　　　彼の大曲であります、「あこがれのヨーロッパ」を聴いて下さい！

☆１０．あこがれのヨーロッパ　（バカボン鈴木）

　ころころとした感じのクラシックな音色のエレピに、優しいタッチの２フィンガー
　ベースが絡んでいく感じで始まる…この辺、イントロというより”序章”かな？
　シンセパートが透明感のあるシンセパッドに変わり、威勢のいいドラムになると、
　ギター・オルガン・ベースも、みんなうなってるうなってる(^^;。軽快なビート
　にキャッチーなテーマを、XP-30でスプリットで鳴らしてた？シンセフルート系
　音色をアクセントにして、聴かせていきます。テーマが終わったところで、いよ
　いよソロ大会へ。まずは、作曲者であるバカボン氏が…いきなり疾走(^^;。疾走
　するんだけど、全体的に”巧みさ”を感じさせる部分があちこちにあるフレーズ。
　ドラムも、それに合わせてか、手数が細かいです。ベースソロ…と言うよりは、
　どちらも変幻自在に溜めたり飛ばしたりという感じで、ベース・ドラムデュオの
　ような息の合い方です(^^)。３分ほどたったところで、ディストーションを強め
　にかけたベースを、うならせ始めます。ブリブリ＆ブィ〜ン！と…Ｎチョさんの
　ような感じも(^^;（爆）。フレーズに勢いが増してくると、ドラムもそれに応え
　ていきます。と、今度はフレーズがコード弾きになったり、そのうち弦をはじく
　叩く…誰のソロ(^^;？（爆）　そのままの勢いで、テーマを唄うところへ戻って
　いき、大きな拍手で迎えられたバカボン氏でした。今度は、ワウかけたギターvs
　ギターのように耳をつんざくシンセリード…っていうかギターっぽい(^^;…で、
　バトルリレーになります。ホンモノのギターvs音色はギターでもフレーズは鍵盤
　というかオルガンというか、そんなバトルで、高音の方だと耳がヘンに(^^;なり
　そうです。一緒になって吼えまくるとこなんか…ものすごい(^^;。３分近くなっ
　たパフォーマンスが締められると、今度はドラムソロへ。最初から飛ばす飛ばす、
　音圧上がるあがる（…桂小枝調で読まないこと（爆））。少〜しスローダウン…
　と見せかけといて(^^;、細かい手も力強く聴かせながら、また猛烈に飛ばして、
　テーマ・サビへ戻っていくと、もう賑やかですねぇ(^^;。
　17分にも渡ったパフォーマンスで、22:18に、４人は一旦ステージを後にします。

　アンコールに応えて…是方氏以外の３人が戻ってきて、少〜し送れて是方氏が…
　派手〜なたすきをかけて(^^;戻ってきます。

是方＞２日間、楽しかったですか(^^)？（拍手）ありがとーっ！
　　　駅伝、といえば！たすきを、ということで…
　拍手の中を、バカボン氏へ派手なたすきがかけられます。「似合うー！」という
　声も、一部からは(^^;起こります。
鈴木＞ホンマにそう思ってるか？（笑）
是方＞ヒカリモンって、慣れたらええかもよ(^^;（笑）。
鈴木＞なんか、商店街の年末大売出しみたい(^^;（笑）。
是方＞では何を？…スティーブ・ガッドって知ってます？　スティーブ・ガッドの
　　　シャッフルビートで、コーネル・デュプリーのように出来たら…
　　　「WATCHING THE RIVER FLOW」という曲をお送りします。どーもありがとー！
　　　（拍手）

☆１１．ＷＡＴＣＨＩＮＧ　ＴＨＥ　ＲＩＶＥＲ　ＦＬＯＷ
　［GADD GANG”THE GADD GANG”ESCB-1561 / EPIC SONY］

　３連シャッフルで跳ねるブルース…としておきましょう。ギターは少し抑え目で、
　リズムは軽快に刻んでいきます。そういう雰囲気で、オルガンソロに入っても、
　気持ち良さそうにフレーズを繰り出していく窪田氏。後ろの方を見やりながら、
　テンションが上がっていくと、ガンガンと突っ込んでいきます。続いて、ボトル
　ネックを使った是方ギターソロ。途中までは、しゃがれ声のような音色で唄わせ、
　軽快な雰囲気に戻すと、ベースの方も、前半は唄うように、後半はテクニカルな
　フレーズを混ぜて、グルーヴさせていきます。ドラムは、大きなビートを刻みな
　がら…なんつーか、”粋でカッコイイ”感じのソロを展開します。最後、ギター
　がオルガンに食われそう(^^;になった場面もありましたが、盛り上がったこの日
　のステージは、22:31に大団円を迎えました。
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　＜SET LIST＞　2002.04.26　＠京都・LIVE SPOT RAG
    1.ORANGUHTAN TWIST  2.FISH DANCE  3.MS. HEART  4.YOUR EYES YOUR MIND
    5.PRESSURE  6.クーデター  7.PURPLE SAURUS  8.ROMAN  9.SLAVE OF GROOVE
    10.あこがれのヨーロッパ  [ENCORE]11.WATCHING THE RIVER FLOW

　間に色々はさまったので、あまり色々書けなくなってしまった感じがあるのと、
この頃この世界で流行語のように聞くことが多くなった”ＪＡＭ”という表現が、
左脳で音楽を聴いてる（爆）といわれてる私には、今一つストンと落ちてきていな
いので、私が何度か演奏を聴いた方に関してだけ、ちょっとだけ付け加えます。
　エレクトーンの”窪田宏”を知ってる方で、キーワードでたどり着いた方の中に
は、ちょっとびっくりされたかもしれませんが、”キーボードプレイヤー・窪田宏”
っていうのは、こういう面も持ってるんだと、思われるのがいいのではないかと…
キャッチコピー的に言うと、「窪田宏、セッションで獣になる(^^;」といった感じ
でしょうか(^^;。是方氏も、野獣王国のときほどではない(^^;にしろ、かなりな方
（爆）ですし、バカボン・佐野の両氏は百戦錬磨…いや、二百戦錬磨（爆）な方々
ですから。キャッチーなメロディーを持った曲でのセッション、という、私的には
印象をつづりやすい(^^;セットでしたが、楽しめたステージだったと思います。

　ということで、あなたにとって、このステージはどんな時間だったでしょうか？
　それではまた、この番組でお目にかかります。

文字正人(QFG03621@nifty.com) with PCG-C1XF from KYOTO
1ST ON LINE: 2002/05/15 (web site original)