こんばんは、「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。

　無事６年目に入ることが出来ました実況中継は、大晦日のRAG以来の、野獣王国
の登場です。意外なことに、野獣の４人で揃っての出演は初めてだった、高円寺の
JIROKICHIからお送りします。では、東京・高円寺からライヴ・オン！
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　10月も終わるというのに夏日だった(^^;、暑い東京地方だったんですよ、わずか
　一週間前なのに(^^;。今回の舞台は、中央線高円寺駅前にある、ブルース色の濃
　い小さな小さなライヴハウス・JIROKICHIです。個人的には、４年半前に是方氏の
　ソロライヴを見に行って以来^^;;、高円寺界わい自体も、３年半前に別件で来て
　以来という、結構”懐かしい”方に入る場所、また、”懐かしい”という言葉が
　似合う街並み、のような気もします。

　本題へ戻りますと、100人も入れないようなお店に、お昼過ぎからファンが並び、
　夕方には整理券も配られました(^^;。18:30から順番にお店へ通されると、客席と
　ステージの間なんかほとんどないくらい、所狭しと立っているお客さんと、所狭
　しと並ぶ機材（爆）とで、開演前から”暑い”です(^^;。
　向かって左側から、マーシャルのアンプ、ドラこそないけれどもパールのドラム
　セット、２段積みのエレボイのアンプ＋ALBITの特製アンプ、そして、ベーシスト
　を前に押し出すような形（爆）で、６台のキーボードが並びます。あ、サンプラー
　などが並んだラックも奥にあった(^^;。
　開演前にキーボード横の通路を通ってトイレに行くメンバー、ローディー氏たち
　より見た目が地味です^^;;（爆）。19:35になり、ステージ衣装になった（…力哉
　氏はタンクトップ姿だったっけ(^^;）４人のオッサンら(^^;が登場します。

　＜野獣王国＞　1998.10.31　 ＠東京・高円寺JIROKICHI
　是方博邦(Gt)　鳴瀬喜博(B)　難波弘之(Key)　東原力哉(Dr)

　至近距離にPAスピーカーもステージ上のアンプもある(^^;と…スネアとベースの
　第一声が、ものすごいです^^;;。

☆１．ＳＫＥＬＴＯＮ　ＣＲＥＷ　（”POWER JUNGLE”KICP-650 / KING RECORDS）

　まずはいきなりから難しい曲(^^;、難波氏のナンバーでスタートします。力哉氏
　も叩きながらのけぞった^^;;＆曲が終わってから苦情を言った（爆）ほど、歪み・
　音量がすごいベース(^^;です。この音量の中で主張して唄を聴かせるピアノって
　のも、またすごいことです(^^;。途中で、難波氏がベンダー・ホイール・タッチ
　コントローラーを巧みに操る…と言うか、目の前でみてると引っかいている(^^;
　ような感じで、ギターと生々しいバトルを展開し、手荒いご挨拶(^^;。

☆２．ＡＬＩＣＥ　（”POWER JUNGLE”）

　続いて是方氏の軽快なナンバーへ。パワーのぶつけ合い(^^;分厚いアンサンブル
　に、シンセ（KORG Z1かな？）のオートアルペジエータによるきらびやかな音が、
　アクセントをつけます。ズーーン！とおなかにくるような音(^^;で、ギターソロ
　がスタート。ハードながらも、首を縦に振ってノッてるお客さん、結構いました。
　盛り上がると力哉ドラムも難波ピアノもさらに弾んできます。エレピソロがリズ
　ミックにスタートすると、ヘビーな雰囲気が多少変わります。ナルチョは、見た
　目フラワーロック状態(^^;で、ソロに絡むような感じさえあったかな(^^;。

是方＞ありがとーっ！野獣王国でーーっす！（拍手）
　　　しかし、JIROKICHIの2daysを野獣では出来ないだろうと思ってたんですが、
　　　沢山入ってくれましたねぇ(^^)。100人入ってなくても満杯に見えるのも、
　　　面白いねぇ(^^;。
難波＞しかも、場所とってるもんね(^^;（笑）。
是方＞すんません、立ってる人^^;;。僕らも立ってます(^^;。先長いよ(^^;（笑）。
　　　…JIROKICHIでこんなに入ってんの、初めて見たわ(^^;。入らへんかったら
　　　どーしよー思ってた(^^;。あと２曲やったらメンバー紹介します。
鳴瀬＞（なぜか笑いが起こって）なんで笑うんや^^;;。
是方＞だって、音楽を聴きに来てるん違うでしょ(^^;？（笑）

☆３．ＴＨＲＥＥ　ＦＵＮＫ　ＢＥＡＲＳ
　（後に”SWEET & THE BEAST”KICP-695 / KING RECORDSに収録）

　ブリブリと…でもその太さが心地よい(^^;ベースラインがドライヴさせ、ギター
　はもとよりオルガンがうなりをあげています(^^)。爆音ながらも、慣れてくると
　各パートの主張の具合がよく聴こえてくるような感じがしたのは、このメンバー
　ならではでしょうか。トランペット系音色のシンセソロは、飛び跳ねるように始
　まります。ソロ終了の合図が、伝言ゲームみたい(^^;に伝わっていくようなのが
　見えたのが面白いです。猛烈にハードなギターソロが始まると、ドラムもシンセ
　クラヴィネットも激しく後ろを支え…というか、一緒に暴れてるというか(^^;。
　ライトが時々点滅するのも、演出効果でしょうけど、電気が足りんのか（爆）と
　思った…のは、私だけかな^^;;。

　難波氏の「ちょっと地味やったかな…特にギターソロ(^^;」発言がウケてしまう、
　すさまじい演奏でした。続けて、力哉氏の４つカウント…１回ハズします（笑）。
　変拍子続きのあの曲を苦手にしてるナルチョ、この日もささやかに抵抗します^^;;。

☆４．ＤＩＭＥＮＳＩＯＮ　ＴＲＡＶＥＬＥＲ
　（”野獣王国LIVE”YJOK-001〜002 / BLACK BOX）

　テーマをとるProphet-5、この日もよく伸びて負けない音でした(^^)。ワウをかけ
　まくりのギターが刻む上で、ピアノソロはメカニカルに、Prophet-5ソロはエモー
　ショナルにというコントラストも鮮やかです。その後は、ナルチョがふんばって
　る上で、ギターがうなり、オルガンが激しく刻み、ドラムが暴れ、あ”〜〜もの
　すごい〜っ！てな印象が強かったのは、この日のシチュエーション…だけではな
　いでしょう(^^;。終わった後、ナルチョはピースサインしてましたっけ(^^;。

是方＞ありがとーっ！　今日はなんか、鬼気迫るもんがあるなぁ(^^;。
鳴瀬＞死期が近い(^^;？（爆笑）
是方＞さすが野獣や〜(^^;。たぶん、野獣をこんな近くで見たの、初めてでしょ？
　　　ここ（左側のPAスピーカー前をさして）、こんな前やで(^^;。大丈夫？
　　　俺の前に座った人で、前に急性難聴になった人がいたしなぁ(^^;（爆）

　といったところで、お待ちかね（爆）のメンバー紹介＆暴露トーク(^^;。
　「キーボード・難波弘之！」と紹介するかしないかのうちに、客席からおひねり
　…ぢゃなかった、小さな瓶に入った焼酎だったかな？がプレゼントされ、ふくれ
　るメンバー(^^;。
鳴瀬＞どーせ、キーボードのバックバンドやしぃ！
難波＞ど、こ、が、バックバンドや^^;;。あの音量と音数で^^;;（笑）。
是方＞山下達郎さんのサポートで、全国50〜60カ所行くんでしょ？
難波＞場所的にはそんなにないのよ(^^;。ただ、大阪８日間とか（笑）、中野サン
　　　プラザ２日・２日とか(^^;。これが横浜アリーナなら１回で済むのに(^^;。
　　　そうするとギャラも１回分か(^^;（笑）。
是方＞そんな有名な難波さんが、こんな小さいところに来てくれるなんて(^^)。
難波＞ワタシがやってるんじゃないもん、ヤマシタ・ケイジロウさんがやってるん
　　　だもん(^^;（笑）。
是方＞（萬屋）金五郎のネタやな(^^;
難波＞…知ってます^^;;？　岡井大二って知ってます？昔”四人ばやし”やってて、
　　　今はＬ←→Ｒのプロデューサーが、酔っぱらうとよく金五郎の真似をやって
　　　たのね。あと、車がきてる前でバスター・キートンやったりとかね(^^;。
是方＞どうせ俺らバックバンドやし^^;;。ギターソロもないし^^;;（爆笑）。
難波＞よーーう言うわ^^;;！ギュンギュンギュンギュンと！　あれがギターソロで
　　　なくして、何がギターソロであろうか^^;;？
是方＞バッキング(^^)！（笑）
難波＞じゃ、杉山清貴んとこでコードやってる、あれがソロか^^;;？（笑）よそへ
　　　行っても、こんなにギュインギュインやってるの(^^;？　歌のバックでこん
　　　なことやってると嫌われるでぇ〜(^^;（笑）。
是方＞意外とあそこはねぇ、ＯＫ(^^)。
難波＞じゃぁ、今度野獣王国でバックやろうか(^^)？（爆笑）
是方＞あの人、往年のロックもＯＫ(^^)。それもうまいんよ(^^)。
難波＞じゃぁ、今度”DEEP ZEPPELIN”とかやろう！（笑）　…なんて安易な名前
　　　なんだ^^;;（爆笑）。”LED PURPLE”とか(^^;（笑）。
是方＞今年はソロ活動いろいろやってはりましたけど、またないんですか？
難波＞冬に色々やろうと思ってたら、某・そうる透が金儲けに走ってSHAZNAをやる
　　　らしい(^^;（笑）。T-SQUAREは…^^;;、（難波正司氏が抜けて）今度ワタシ
　　　が入ります(^^;（笑）。（クラシックな漫才口調で）東（あずま）ナンバに
　　　京ナンバ、二人合わせてＷナンバでございます、ほな、さいならぁっ！（笑）
是方＞…うそやで、うそ^^;;。
難波＞（早口な老人口調（爆）で）君とこのキーボードなぁ、ふんふん、（笑）　
　　　最近どないなキーボードつこうとるねん？　アナログがええなぁ(^^)（笑）。
　　　…是方って”いとし・こいし”に似てるよね^^;;（笑）。
　　　（祝・勳四等授賞の大阪の国宝級漫才コンビ・筆者注）
是方＞十万円七万円五万円、運命の分かれ道！（笑）
　　　（1970年代に司会を務めた、人気買い物ゲーム番組「がっちり買いまショウ」
　　　（毎日放送制作）のキメ台詞：筆者注）
難波＞”いと・こい”さんを知ってるってのは、相当年いってるでぇ(^^;。
　　　…あ、ナルチョがおしっこに行くぅ！（笑）MC長いからトイレ行ったんか(^^;。
　　　じゃぁ、ナルチョ紹介しとこか(^^;。
是方＞今のうちにやっとこか、おらんうちに(^^;（笑）。
難波＞あ、込んでる女子トイレに入りやがった(^^;（笑）。いかんな、ナルチョ菌
　　　が蔓延してしまう（笑）。
是方＞どんなんやろ？　こんな黒いシッポのついた奴やろか(^^;…古いなぁ（笑）。
難波＞保健所とか行くと、ポスターに必ず”ばい菌”くんってそういうのが描いて
　　　あったよね(^^;。…長い(^^;。ナルチョ戻ってくるまでしゃべんなきゃ(^^;。
是方＞（山下）達郎さん、MCで野獣王国を宣伝してくれてるらしいよね(^^)？
難波＞会場で野獣のCDも一緒に売ってもらってるんですよ。だから、レコード店に
　　　なかったら山下達郎のコンサートに来てください(^^)。その代わり、7000円
　　　払って下さい^^;;（笑）。満杯だけどね、客席はね、ジジババばっかり(^^;
　　　（笑）。最後まで立たないし…
力哉＞ナニが立たへんって(^^)？（笑）
難波＞しぃ〜ん！　…あ、これはナル翁、お帰りなさいませ。今か今かと、お待ち
　　　申し上げておりましたm(__)m。
鳴瀬＞マスター、ビール(^^)！
難波＞ええっ、出してからまた飲むのぉ？（笑）　あ、でもベースソロで汗が出る
　　　もんな^^;;。ナルチョ菌が入ってたりする（笑）。
　　　…じゃ、次の人、紹介します？　いやだけど^^;;（笑）。
是方＞ドラムス・東原力哉！（拍手）

　力哉氏にも同じようにプレゼントをしに行った女性…握手したら最後、力哉氏が
　「離してくれへんねん(^^;」とか言いながら、そのまま引っ張り込んで手の甲に
　キスまでしてしまいました^^;;（爆笑）。
難波＞ステージセクハラや！（笑）　こんなんギネスに載るかも(^^;。
是方＞いろんな芸を持ってはるなぁ(^^;。
力哉＞手留弾なんかも持っとるぞ（笑）。で、俺んとこはマイクないんですか^^;;？
　　　（笑・ナルチョがマイクを貸すと）　今日も、頑張ります（拍手）。諸先輩
　　　の胸を借りて…、年下は辛いぜ(^^;。アマバンやってた頃、皆さんスターで、
　　　コンテスト（8.8 Rock Dayかな？：筆者注）の（ナルチョは）ゲストでした。
　　　（難波氏は）審査員でした。（是方氏は）松岡直也さんとこやったっけ？　
　　　俺は、地味なハコバンドラマーでしたが(^^;。それが…（よう言うわ！と、
　　　３人で突っ込む（爆））　今宵もがんばりますっ！（拍手）

是方＞ベース！（姿勢を正すナルチョ（笑））ナ〜ナ〜ナ〜…（笑）鳴瀬喜博！
　　　（拍手・ナルチョにもプレゼントがあって）
　　　これはおひねり？（笑）今からでも受け付けます(^^)。
鳴瀬＞今までの４曲で来なかったら、今日はおひねりないでぇ(^^;（爆）。え〜、
　　　業務連絡、ステキなベーシストがビールをほしがってます(^^)（笑）。
　　　このバンドの二等兵扱いではありますが(^^;、このバンドの底辺を支える！
　　　（笑）ザ・ベーシスト、ですが(^^)v。
難波＞どこがやねん(^^;！（笑）
鳴瀬＞今までは付き人ってことで、旅先では荷物を持ってましたが、晴れて！正式
　　　メンバーになれました(^^)！皆さんのおかげでございます！　（てなことを
　　　喋ってるうちにケイタイを鳴らした客がいて）クラシックのコンサートでは
　　　（笑）なるべく切っといて下さい(^^;。気が散りますんで（笑）。（ビール
　　　を持ってきたボーヤを紹介して）東原上等兵の奴隷として働いていますが、
　　　夜逃げするかもしれません（笑）。
力哉＞…シャレにならん(^^;（笑）。
鳴瀬＞男らしく、喋るのやめようか…（客席が否定して）だろ〜(^^)？（笑）
　　　俺の場合、喋らないと死んだとか思われるから^^;;（爆笑）。
難波＞喋らないと「ナルチョ元気ない(^^;」って言われてるもんなぁ(^^;（笑）。
鳴瀬＞俺らだけ飲んでていいのかなぁ(^^;。お客さんもお酒飲んで下さいね(^^)。
　　　JIROKICHIの売上に貢献したら、打ち上げでなんかくれるかもしれない(^^;。
　　　…何か言ってくれよ(^^;！　”あ〜疲れた”ってやってないで^^;;。
是方＞どーぞどーぞ(^^;。入る余地がない(^^;。
鳴瀬＞一生懸命喋ってんだから(^^)。お客さんの心をガッチリつかもうと！（笑）
　　　演奏で離れていった心を！（爆笑）
　　　（映画「プライベート・ライアン」を見たという話の流れが…）
　　　このバンドも、陣地（ドラム）から砲弾が雨アラレのように飛んで来ますか
　　　ら(^^;（笑）。さすが特攻隊の生き残り(^^;。
是方＞いや、人間魚雷に乗って帰ってきたらしいで(^^:。
鳴瀬＞今度「プライベート・ライアン」を見たときに、弾が飛んでくるシーンで、
　　　”あ、この感じ、初めてじゃな〜い(^^)、この間のJIROKICHIだぁっ(^^)！”
　　　（爆笑）ええ、映画館では大声を出さずに、携帯電話は切っておいて下さい。
　　　（笑）　つい、正式メンバーになった嬉しさの余り、喋りすぎました(^^;。
　　　これからも、ボクを応援してやっちゃって、くれるかいっ(^^)！（歓声）
是方＞…ますます、ご盛んやねぇ(^^;（笑）。

鳴瀬＞それでは、最後のメンバーを紹介します。是方博邦と言うすばらしいギターが
　　　いましたが（笑）、彼亡き後、素晴らしいテクニックを持っていて、ソロを
　　　でのチョーキングがちょっと甘いですが（笑）、まだまだ未熟者ですが(^^;、
　　　ギタリストを練馬から一人、連れて参りました（笑）。主食は、大根と裏で
　　　取れた筍です(^^;。…（名前）誰にしよう^^;;？（爆笑）　（寺内タケシと
　　　いう声に）…それはマズイ(^^;。高中も香津美も使ったし…
　　　（また電話が鳴って）ホリウチだ！（CASIOPEA事務所のローディー・筆者注）
　　　ギョーカイみたいで、や〜な感じぃ〜(^^;（笑）。「難波ちゃーん！」とか
　　　言わな〜い^^;;？（笑）　「今度のみに行こう！」って言われた後、２度と
　　　電話がかかってきた試しがありません！（笑）
難波＞「コレがいるところ(^^)！」っつって、いたためしがない(^^;（笑）。
鳴瀬＞でも、超一流になると、そういうところへも行けるらしいよ(^^)。（爆笑）
　　　…どこまでいったっけ^^;;？　あ、ギターね(^^;。内田勘太郎（憂歌団）も
　　　地味だし^^;;…　ギター借りてたんやろ(^^;？
是方＞それは違うやつ(^^;。
鳴瀬＞野獣を率いて10年、陰では泣いてます(^^;。僕は何度も見ました（笑）。
　　　力哉さんにいじめられたり(^^;（笑）。ギター・是方博邦(^^)！（拍手）
　　　（やはりおひねりが…遠いところから飛んできたりもして(^^;）　物を投げ
　　　ないでください(^^;！
難波＞動物にエサをやらないで下さい(^^;！（笑）当動物園ではけがの一切の責任
　　　は負いかねます(^^;（笑）。（おひねり（爆）中身を確かめた後）
　　　…めざせ、お大名ツアー(^^;。
是方＞（山下）達郎さんだと、めっちゃ大名ツアーなんでしょ？
難波＞40〜50人くらいスタッフがいるの。だから、一堂に会すことは…”グランド
　　　打ち上げ”だけかな(^^;。…ライヴのない日があるでしょ！
是方＞そんなエライ人の難波さんが、野獣なんかよくやってくれますねぇ(^^)。
　　　一流の、プログレの貴公子！　…奇行師？（笑）

　てなところで、２枚目のスタジオ盤を翌年に録音することが報告され、その後は
　「地獄のレコ発ツアー」もやる、それから、教則ビデオ”徹底解析”も順次発売
　になって…力哉氏だけ別にドキュメントビデオを撮ってるから遅れてる、という
　話（「男優がAV出すのは珍しいよ(^^;」とチャチャ入れる鳴瀬氏（笑））が続き、
　ようやく、27分のMC終わりっ！（爆）

☆５．夏の日の恋〜ＳＵＭＭＥＲ　ＰＬＡＣＥ　（”POWER JUNGLE”）

　オリジナルは、パーシーフェイスオーケストラ演奏のサウンドトラック…なんて
　解説はいらないか(^^;。ブラシで刻むリズムの上で、セミアコギターがゆっくり
　と唄い、白のフレットレスベースがメロに絡んでみたりもします。Prophet-5の
　音色も、柔らかく牧歌的に聴こえてきたり…したかな(^^;。Jazzyでかっこいい
　雰囲気の中、ギターソロがだんだん弾んでくると、ナルチョも力哉氏も追っかけ
　ていきました。”心優しき野獣達”の、ひととき休息…でしょうか(^^;。

　ほとんど続きのように、今度はアルペジオでのギターソロになって…

☆６．ＴＥＡＲＳ　ＯＦ　ＭＥＲＭＡＩＤ　（”野獣王国LIVE”）

　ごぉんぉんぉん…と響くエレピの余韻が印象的で、私なんぞは、正式タイトルが
　つく前の”木屋町の夜”という仮タイトル（爆）で、郷愁も誘われてしまう(^^;、
　泣きのナンバー。　モノを言ってるかのような力哉氏の金物、ピッキングひとつ
　ひとつをいとおしむかのように奏でる是方ギター、そして、KORG Trinityで鳴ら
　すハーモニカ音色も、ソロというかメロの一部というか、そんな感じでハマッて
　いるように思えました。是方氏の音の高ぶりを、寸分のズレなく力哉氏が盛り上
　げます。最後は、力を絞って絞って集中して音を出す…そんな感じでしょうか。

　今度は、太いシンセストリングスの上でKORG Z1のアルペジエータを活用した、
　難波氏の一人舞台になります。力哉氏はタバコをふかしてしばし一服、ナルチョ
　はチューニングをし直して腕まくりをし、動物の鳴き声のような是方氏のギター
　リフと、力哉氏のバチの音が入ってきます。

☆７．哀愁のクジラ
　（”野獣王国LIVE”, 是方博邦”KOREKATA”VRFL-1026 / Village RECORDSにも収録）

　甘い音色で切なく唄うギターが、２回目のサビでドラムが音を張り上げてベース
　が入ってくると、ボトルネック奏法やギンギンのディストーションで、ギターが
　鳴き声をあげるように一変するのが、野獣版クジラの最初のハイライトです。
　是方・鳴瀬・力哉の３氏によって、どこまで上がるんやーっ(^^;！という音量、
　この曲で一番歯を食いしばってるのは、難波氏かも知れません(^^;。
　野獣のレパートリーの中で個人的に大好きなこの曲、この日は鬼気迫る^^;;よう
　な迫力を感じた、11分近い演奏でした(^^)。

難波＞すばらしい是方さんのバッキングでしたねぇ〜！（笑）
是方＞…あ”〜、気持ち良かったぁ〜(^^;（爆笑）。　クジラ、何メートルくらい
　　　になった(^^;？　250メートルくらい？（笑）
難波＞化けもんや(^^;（笑）。
是方＞…楽しんで、らっしゃるでしょうか？（拍手）
　ライヴ告知の後、「今日の分はもう弾いたから帰ろ(^^)」と言う弦楽器二人（爆）
　に対し、「自分さえよかったらええのんかいっ(^^;！」と突っ込む力哉氏（笑）。
是方＞このバンドにはそれぞれ出番と言うのがありまして、次は東原力哉さんです！
　　　（拍手）　楽屋ではずーーっと叩いてて、よ〜う練習するんですよ。
鳴瀬＞あれはオレのチョッパーや(^^)（笑）。
難波＞あれ？パタパタ言ってる時に、ナルチョ冷麺喰ってたよーな…(^^;（笑）。
鳴瀬＞何を言うか(^^;。チョッパー養成ギブスをつけてだな…（笑）
難波＞手が止まらなくなったらどーすんの(^^;？
鳴瀬＞…それは、喋れってことかな(^^;？　チョッパーの最年長？だと思ってるん
　　　ですが（笑）、すかさず、東原二等兵が何だっけ？老人チョッパー手帳とか
　　　もらえたりすんのかなぁとか（笑）。バスがタダになるのかとか(^^;（笑）。
　　　最長不倒記録？骨が折れるまでチョッパーやり続けるという（笑）、軟骨は
　　　飛び出るわ(^^;（笑）、血が出ながらの演奏です(^^;。
是方＞なんか、K-1みたいやなぁ（笑）。
鳴瀬＞今日はなんか、鬼気迫るものがあるなぁ(^^;。最期って感じかも（笑）。
是方＞最後のソロで、誰か死ぬんちゃうか(^^;（笑）。
鳴瀬＞…最後って誰や^^;;？（爆笑）　どうする、ホンマに死んだら(^^;？
是方＞ほんなら、そのまま通夜にするやん(^^;（笑）。
鳴瀬＞ソロやって、「オッサン、今日ノッとるやん(^^)！」ほんで、バタッ！とか
　　　なっても、拍手起きるやろな(^^;。”ナルチョの新しい芸やろか(^^;”とか
　　　言われたりして（爆笑）。
是方＞そうなったら、みんなでここで呑もな(^^)（笑）。その辺に寝かせといて…
鳴瀬＞俺のビデオとか見ながら(^^;（笑）。　…数々のそういうことにも負けずに、
　　　がんばっとるんでございますけども(^^;。でも、俺よか上のひともおるかも。
　　　アメリカにはまだ現役のオッサンおるなぁ〜。ラリー・グラハム。あの人、
　　　125歳だっけ？（笑）それに比べたら、オレなんかまだ小僧(^^;（笑）。
　　　あのオッサンも乱入大好きで、CASIOPEAでノースシー（JAZZ FESTIVAL'96）
　　　に出た時、俺の次がマーカス・ミラー（笑）が気取って”んぺっ！”（笑）、
　　　トリがラリー・グラハム(^^;（笑）。俺は”ヤマトダマシイ！”で頑張って
　　　きたけど(^^;、（中略）向こうの人みんなデカイし、ステージ高いから降り
　　　られなかったの^^;;。その後のは見られなかったんだけど、ホテルに帰った
　　　ら（地元）テレビでダイジェストをやってて、ラリーのオッサン、ステージ
　　　降りてるのよ(^^;。そしたら、椅子持ってるボーヤがいて、どっかいいとこ
　　　ろで椅子の上でベースソロやってるの（笑）。大体決まったフレーズやって、
　　　また違うところに行って、また椅子の上で、同じフレーズやってるの(^^;。
　　　オレも真似してパワステでやったの(^^;（爆笑）。
難波＞アホーーーッ(^^;！（拍手）

　この他、爆音リハーサルの舞台裏で主催者とモメたCASIOPEA韓国公演なんかの話
　もあって（公演翌週のレコード店ジャズチャートでCASIOPEAが１位を取ったとか）、
　「FUSION界で喋って拍手がとれるのって、ナルチョくらいやで(^^;」と、是方氏
　に言われてしまいます^^;;（笑）。

☆８．ＰＵＲＰＬＥ　ＳＡＵＲＵＳ
　（”野獣王国LIVE”, 是方博邦”KOREKATA”にも収録）

　喋りもやかましいが、楽器の音はもっとすごい音(^^;。是方氏の出音がちょっと
　途切れたり、ナルチョがＢメロ入り損ねたり…てのもお構いなしで(^^;、テーマ
　の後は、まず難波氏のピアノソロ。リズミックに始まって、段々と音の洪水に…
　なんだけど、ブンブンいってるベースを始めとして、バック全体とのバトル（爆）
　の様相(^^;。キメがあって…１拍早い人もいたけど^^;;、ドラムソロへ突入です。
　ドクドクくる音のスネア、しなやかな動きの手から繰り出される音は、MCで言わ
　れたように、雨アラレのマシンガンの様であります(^^;。ブレイクを入れた後は、
　タムを叩きながらスネアのネジを締め直して、耳をつんざくビート(^^;が戻って
　きます。バスドラが６連符を刻んで、今度は拳銃のような(^^;タムの音が突き刺
　さります。７〜８分が過ぎてから、今度は場面変わって、面白いようにハットの
　フレーズが絡んでいったり、一つ一つの音から放たれる存在感が感じられる展開
　になります。しなやかに繰り出されるハットワークは、それだけでビートを刻ん
　だりスィングさせたり…。もう一発大きな音が轟く場面を迎えて、11分を越える
　ソロになりました(^^)。この後、ここからエネルギーをもらって爆音度が上がる
　のが、このメンツならでは^^;;。

鳴瀬＞体にようないでぇ(^^;（笑）。
力哉＞４人とも、早死にするなぁ(^^;（爆笑）。
是方＞なんでこーなってしまうかなぁ(^^;（笑）。
鳴瀬＞しかし、こんなソロの後に、どんなソロをやれっちゅーねん(^^;！（笑）

☆９．ＳＡＶＡＮＮＡ　ＲＵＮ　（”POWER JUNGLE”）

　そらぁ、走るしかないでしょう(^^;（笑）。ナルチョもいきなりから弾きまくる
　テーマの後は、まずはワウも歪みもかけまくったオルガンソロVS叫ぶギターソロ、
　でも「NOW OR NEVER」をやってた頃ほどはやらせてもらえなかった…のかな(^^;。
　そして、お待ちかねのベースソロがスタート！　口を閉じて歯を食いしばって、
　タッピングもやったりして叩きまくります。ディストーション全開で、ベキベキ
　とパワフルに弾きまくると、力哉氏も後ろから、マシンガンを撃つが如く叩いて
　きます。そして、足の踏み場もないほど(^^;埋まった客席へ、この日も乱入(^^)。
　通ろうとする道の座ってたお客さんを立たせて^^;;、椅子の上を渡って後ろの方
　まで行き、おたけびをあげて行きました(^^;。ほとんどのお客さんがよく見える
　ような距離であっても、やはり客席の中へ行きたかった(^^;ナルチョ、あっぱれ
　でした(^^)。７分を越えるソロを含んで、長〜いエンディング、こちらも、13分
　近い演奏でした。

　この日は、まだもう１曲続きます！

☆１０．ＢＡＫＵ’Ｓ　ＤＲＥＡＭ　（”POWER JUNGLE”）

　爆音、衰えず(^^;。KORG Trinityによる”歪んだシタール(^^;”は、ひょっとし
　たらギターよりも凄い音だったかも(^^;。中近東系のイメージで、つぶやくよう
　なシンセソロが、爆音ギターの後のアクセントに…なったかな(^^;。ドーーーン！
　と太く迫るベースと甲高いドラムの音に、私は思わずのけぞってしまいました^^;;。
　ニコニコしながら爆音を繰り出す４人（爆）。後半のギターソロでは、ナルチョ
　も跳ねるわ、難波氏も頭を振りまくってるわ、ドラムの音はおなかに響くわの大
　騒ぎ。夢…と言っても、その中で炎を吐いてそうな(^^;映像が浮かぶナンバーで、
　本編が終わったのは、すでに22時(^^;を回った頃でした。

　アンコールでは、是方氏が２本目のマイクをギターボコーダーにつなぎ、「地球
　のみなさん、コンニチワ」なんて遊んでます(^^;。

☆１１．ＧＯＬＤ　ＲＵＳＨ
　（”野獣王国LIVE”, 
　　是方博邦”FISH DANCE”Kitty RECORDS（生産中止）にも収録）

　ちょっと久しぶりに聴いたこのナンバー、私がシンセの近くに立ってたこともあ
　るかもしれませんが、ピアノの刻むリズムもよく聴こえてきて、ベースが生み出
　すドライヴ感もあいまって、非常に心地よく感じる演奏です。是方ギターソロは
　ストレートな感じで展開します。難波氏のProphet-5のソロは、ちょっとフレーズ
　がCleverな感じで始まり、最後は、まだ力が残ってたか(^^;って位、盛大になり
　ました(^^)。

　もう一度４人が登場し、缶ビールを一杯あおります。「これから第２部！」なん
　て悪い冗談（笑）も出ますが、セッティングを見てると、静かなあの曲かな…
　きれいなアルペジオによるギターソロから…前の曲で自分ではずしたシンバルを
　力哉氏が空打ちしてしまいます(^^;（笑）。気を取り直して、シンバルもシャーッ
　と入ってきます。

☆１２．ＬＡＳＴ　ＢＬＵＥＳ
　（”野獣王国LIVE”, 是方博邦”MR.HEART”TOSHIBA EMI（生産中止）にも収録）

　むせび鳴く是方ギターがメロディーを唄い、静かだけれどよく通る鳴瀬ベースが
　これを支えます。よーしよーしと、力哉氏のライドシンバルが、なだめるように
　加わると、ノルタルジックな音色の難波オルガンが、時には叫び、優しく響いて
　きます。後半のＢメロは、重厚な中に、ちょっとスイングするような感じもブレ
　ンドされていた気がして、爆音の後のデザート(^^;としては、いい感じだったと
　思います。ナルチョのフレットレスベースが最後のフレーズを唄い、”檻の中”
　での３時間近いステージは、大きな拍手の中を、22:21に終演となりました。
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　＜SET LIST＞  1998.10.31　＠東京・高円寺JIROKICHI
    1.SKELTON CREW  2.ALICE  3.THREE FUNK BEARS  4.DIMENSION TRAVELER
    5.夏の日の恋・SUMMER PLACE  6.TEARS OF MERMAID  7.哀愁のクジラ
    8.PURPLE SAURUS(incl.Drums Solo)  9.SAVANNA RUN(incl.Bass Solo)
    10.BAKU'S DREAM  [ENCORE]11.GOLD RUSH  12.LAST BLUES

　久しぶりに見た難波氏のセットは、正面の上からKORG Z1・HAMMOND XB-2・KORG 
SG-proX（デジピ）と、難波氏の右手側にはSequential Circuit Prophet-5・KORG 
Trinity・KORG T2が並んでおりました。Z1のアルペジエータ、結構いい感じで使え
そうですね、音を聴いてますと。

　夏のツアーが見に行けなかったので、なんとか時間を作って行ったわけですが、
最近はCASIOPEAを間近で聴いても大丈夫だった(^^;私の耳も、さすがに家に帰ると
テレビの音が変になるほど^^;;やられてしまいました^^;;。今回は、インディーズ
時代（爆）のいい曲も結構残っていて、それはそれで良かったんですが、アレンジ
が飛んでる「SUKIYAKI」も聴きたかったな…というのは、贅沢かな(^^;。
　次に野獣が聴けるのは…どうやら、来年になりそうです。



　どうやら「SUKIYAKI」は、アルバム発売ツアーで披露したそうであります(^^;。
　RAG辺りで行けば良かったなぁ(^^;。

文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1998/11/09 (PATIO #124, FJAZZ/FFUSION #043)
LAST EDITED: 2000/12/30