こんばんは、「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。

　1994年暮れ、CASIOPEAは、野呂・向谷・鳴瀬・熊谷で旧アルファレコード時代
の楽曲を再録音したアルバム”Asian Dreamer”（PCCR-00129 / PONY CANYON）
を発表しました。その直後に組まれたライヴツアーを、ここでお伝えします。
　それでは、東京・新宿にあった日清POWER STATIONから、ライヴ・オン！
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　この日は、ステージ前のB2フロア後部に多少テーブルが出た以外は、ほとんど
　オールスタンディング状態であります。始まる頃にはすっかり満員！

　＜ＣＡＳＩＯＰＥＡ＞　1994.12.21　＠東京・NISSIN POWER STATION
　野呂一生(Gt)　向谷実(Key)　鳴瀬喜博(B)　熊谷徳明(Dr)

　そして、19:35。いきなりこの曲で始まります。

☆１．ＡＳＩＡＮ　ＤＲＥＡＭＥＲ
　（”Asian Dreamer”PCCR-00129 / PONY CANYON
　　後にオリジナル版が”Best Collection” / GENEON ENTERTAINMENTにも収録）

☆２．ＧＡＬＡＣＴＩＣ　ＦＵＮＫ
　（”Asian Dreamer”収録・
　　初出は”Cross Point”VRCL-2226 / Village Recordsより2002再発）

　まずは”Asian Dreamer”から２曲。久方ぶりに登場のギャラファンで、客席に
　火がつきます。（アレンジは"Asian Dreamer"バージョン）

向谷＞こんばんはー、カシオペアで〜す！　パワーステーション（2days）千秋楽、
　　　昨日はカシオペアにおける”いじめ”について考えましたが（笑）、今日
　　　は沢山入ってますねぇ。どうして１日目と２日目とでこんなに人の入りが
　　　違うんでしょうか（笑）。内容的にはさほど違いがないんですが、先行馬
　　　が追いつかれる、みたいな感じがあるかもしれません。今年は馬の年でし
　　　たね…（そこでベースが意味ありげなフレーズを弾き初めて）ナルチョ、
　　　それやめようよ(^^;（笑）。
　弾き始めたフレーズは、どうやら向谷氏が次のアルバムに入れるつもりで書い
　た曲らしいですが…といった話がありまして、もう”忘却の彼方に消えた”、
　アルバム”ANSWERS”の曲から。

☆３．ＳＥＴ　ＳＡＩＬ　（”ANSWERS”VRCL-2237 / Village Recordsより2002再発）
　［”MOTOR LAND 2”（ASKA映像＋テレビ愛知制作）'94.4〜'95.3 OPENING］

☆４．ＴＯＰ　ＷＩＮＤ　（”FULL COLORS”GNCL-1077 / GENEON ENTERTAINMENT・2006再発）

☆５．ＦＩＧＨＴＭＡＮ　（”FULL COLORS”）

　(M-3)〜(M-4)へは、殆どメドレーのようなつながり方でした。（でも、フェル
　マータで終わる曲ならなんでもつながってしまうなぁ…）　(M-5)は、アコピ
　音色によるメロからサビへ移るところでベースラインが変えてありました。
　そうそう、ナルチョが口にピックくわえてるんですよ。(M-5)が終わってから
　ピックを放り投げてました(^^;（笑）。

　MCはインドネシア公演（12/2〜4・インドネシアでのJAK JAZZ FES.）の話に。
向谷＞始まるのが夜の11時とか12時とかで、トリならいいってもんじゃないよな！
　　　一番遅れたのが（夜の）12:40開始！　眠かった^^;;（笑）。

　次は「どのアルバムに入ってるか当てた方に30点差し上げましょう」
　30点もらったら良かったなぁ(^^;。”SUPER FLIGHT”でしょ、”EYES OF THE 
　MIND”でしょ、”MINT JAMS”でしょ、”WE WANT MORE”でしょ…

☆６．ＴＡＫＥ　ＭＥ　（”Asian Dreamer”収録
　初出は”Super Flight”VRCL-2222 / Village Recordsより2002再発）

　ギターソロを挟んで…

☆７．ＣＯＯＬ　ＲＡＩＮ　（”ANSWERS”）

　今度は、アコピ音色のソロを挟んで…

☆８．ＰＲＥＶＩＯＵＳ　ＭＡＴＴＥＲＳ　（”ANSWERS”）

　ライヴだと長くなる(M-8)での向谷アコピソロ、この日は２分半位ありました。
　早速、左側残りの３人は”いつまでやるんだか”って目で見てました（笑）。

向谷＞来年５月にまたアルバムを出す予定ですが、コンサート終わってから途中
　　　でこけたりしなければ…（ナルチョがまたさっきのフレーズをやると）
　　　だからぁー、まぁそういう曲を書いたんですよ(^^;。野呂さんもタラララ
　　　って曲とか、スパスパって曲とか^^;;書いてますので。発売日未定、タイ
　　　トル未定、レコード会社だけはポニーキャニオンに決まっております。
　　　カシオペア色々と移籍しましたが、初めてメジャーなレコード会社に移り
　　　ました（爆笑）。この間、打ち上げでレコード会社の人と会ったんですが、
　　　”営業担当の誰誰です”というのが沢山来まして駅まで並んでました（笑）。
　　　前は一人か二人でしたが（笑）。これでＦ１だろーが何だろーが！だって
　　　フジサンケイグループの一員ですからね！（歓声）
　このへんでまたナルチョがベースでチャチャを入れて、「それは巻けってこと
　ですね？（笑）」　次はタイトルが野呂氏曰く”生き物”だそうです。

☆９．ＬＩＶＩＮＧ　ＴＨＩＮＧＳ　（”ANSWERS”）

☆１０．ＳＵＲＦ’Ｓ　ＵＰ　（”ANSWERS”）

　キラキラしたDXエレピ系音色でのソロがあって…

☆１１．ＴＷＩＬＩＧＨＴ　ＳＯＬＩＴＵＤＥ
　（”Asian Dreamer”に収録・
　　初出は”DOWN UPBEAT”VRCL-2232 / Village Recordsより2002再発）

☆１２．ＴＨＥ　ＳＫＹ　（”FULL COLORS”）

　(M-10)では、１コーラス目から熊谷氏が飛ばしに入ったので、その後ずっと、
　ナルチョに煽られてました（笑）。
　(M-11)は、これまでにも何度かやってますが、ギターとキーボードのデュオで
　した。（アコピでやって欲しかった…という気も）私の記憶が確かなら〜(^^;、
　フレットレスギターでコード弾きってあまりやったことなかったように思うん
　ですが…この日は確かやってました。この曲ではキーボードがコードの形を変
　えてる箇所がありましたね。
　(M-12)は、ベースのフレーズから始まり、ギター、キーボード、そしてドラム
　が入っていくという、ちょっと渋いイントロでした。
　（ああいうバージョン、自分の演奏でもやってみたいなぁ…(^^;）

☆１３．ＤＲＵＭＳ　ＳＯＬＯ　（約６分）

　ひとしきりやってから、ロールで静かに始めて徐々にオカズを増やしていって、
　段々賑やかになるという構成でした。久しぶりだなぁ、５分を越えたのは。

☆１４．ＢＡＳＳ　ＳＯＬＯ　（約１０分）

　いきなり客電がつき、ナルチョがすでに客席に潜入！　ちょっと違うフレーズ
　もありましたが、やってることはほとんど同じ(^^;でした。

　メンバー紹介では…
向谷＞この間古い曲を録り直したんですが、結構忘れてまして、その時はまずCD
　　　をコピーする、それでも駄目ならコピー譜を買ってくる（笑）、それでも
　　　駄目なら、この方（熊谷氏）に聞くという（爆笑）、旧カシオペアのこと
　　　も微に入り細に入りよく覚えていらっしゃいます、熊谷徳明！（歓声）
　　　そしてリーダーですが、やはり覚えていない曲はCDをコピーし、コピー譜
　　　を探し、熊谷君に聞き、それでも駄目な場合は、スコアを書き直してしま
　　　いました！（歓声）「Midnight Rendezvous」なんかは、真実はオリジナル
　　　をなくしてしまいました（爆笑）。リーダー、野呂一生！
　　　…さて、次の曲は野呂君が「やろ！」と言って聞かなかったんです(^^;。
　　　「なんで？」と聞きますと、「だって好きなんだもん！」（爆笑・拍手）
　　　リーダーにこう言われてしまっては、対抗できる人は誰もいません（笑）。
　　　そんなこともないんですよ(^^;、カシオペアは非常に民主的・デモクラ
　　　ティックなバンドですから(^^;。

☆１５．ときめき
　（”THE PARTY -AUDIO STACK-”GNCL-1076 / GENEON ENTERTAINMENT・2006再発）

　もうここからは理性飛んでます。誰って？私が^^;;　ベースソロの後、なぜか
　私の回りに空間が増えたので、この日も飛んでしまいました（笑）。

☆１６．ＴＡＫＥ　ＣＯＵＲＡＧＥ　（”ANSWERS”）
　［「DIAMOND SOCCER」（テレビ東京＋ENGINE NETWORK制作）'94.4〜'95.3 OPENING］

　手拍子やりながら、目線はひたすら向谷氏の指先へ。”だって好きなんだもん”
　（私が^^;;　本当にそれだけか？）
　この曲が出てきたので、このまま本編終わりかなと思ってましたら…

☆１７．ＡＳＡＹＡＫＥ　（”Asian Dreamer”収録バージョン）

　野呂氏がイントロだけ弾いてというパターンは変わらないのですが、２回目は
　例のカッティングをマイナーコードで弾いて、腕を目にやって泣いてるような
　ジェスチャー（爆笑）。今回はリズムは完全にに"Asian Dreamer"バージョン
　でしたが、ストリングスが乗ったのはイントロくらいで、Ｂメロはやっぱり、
　ブラスの合いの手が入ってました。
　この曲で本編が終わります。新生（1990）以降では、初めてのパターンではな
　かったでしょうか？（アンコールの一番最後、というのはありましたが）

　で、アンコールは、野呂氏が今度はウクレレ風フレーズを入れます。向谷氏が
　その度に”あっ！ウクレレだ！”とか”あっ！ドンタコスだ！（笑）”挙句…
向谷＞今度一度ウクレレとギターのダブルネックで出てきてほしいと思ってるの
　　　は、私だけでしょうか（笑）。

☆１８．Ａ　ＦＩＮＥ　ＤＡＹ　（”ANSWERS”）

　袖に下がらず、今度は野呂氏が大声でカウントして始まります。

☆１９．ＰＡＬ　（”ANSWERS”）

　前の日（20日）はこれで終わったそうですが、やはり今日は千秋楽^^;;。曲の
　前に、ナルチョと野呂氏がヒソヒソ話。

鳴瀬＞よくずっと立ってるよなぁ
野呂＞（前の方に）座りたくない(^^;？
鳴瀬＞しかし腹立つのは２階（ＳＤＳ）だよな！（笑）
　しかし、盛り上がり系の曲は本編で大体やってしもたのに、何やろ…と思って
　ましたら…

☆２０．ＶＯＩＣＥ　ＦＲＯＭ　ＯＴＨＥＲＳ
　（”DRAMATIC”VRCL-2236 / Village Recordsより2002再発）

　やりました！この曲のブラスアタック大好きなんですが、結構忘れた頃にやって
　くれる曲でした（笑）。
　向谷氏、弾いてない場面では、スペシウム光線のポーズをやってました（爆）。

向谷＞メリークリスマス、そしてハッピーニューイヤー！　良いお年をお迎えくだ
　　　さい！　カシオペア、来年も宜しく！
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　＜SET LIST＞　1994.12.21　＠東京・NISSIN POWER STATION
    1.ASIAN DREAMER  2.GALACTIC FUNK  3.SET SAIL  4.TOP WIND  5.FIGHTMAN
    6.TAKE ME  7.COOL RAIN  8.PREVIOUS MATTERS  9.LIVING THINGS
    10.SURF'S UP  11.TWILIGHT SOLITUDE  12.THE SKY  13.DRUMS SOLO
    14.BASS SOLO  15.ときめき  16.TAKE COURAGE  17.ASAYAKE
    [ENCORE]18.A FINE DAY  19.PAL  20.VOICE FROM OTHERS

　というわけで、128分の1994年最後のカシオペアライヴが終わりました。”旧曲
コーナー”としてしまわずに、流れの中に組み込んだ形で、久しぶりに80年代の曲
が楽しめました。もっとも、現メンバーによるライヴ初演のものはなかったのが、
ちょっと残念ではありましたが。
　ただ個人的には、カシオペア（特に野呂氏）の、昨今の余り過去の曲にこだわら
ない姿勢から、あまり旧曲をいっぱいやってもらうという期待はして行かなかった
ので、20曲中５曲もあれば、まぁよかったかな、という感じですね。

　このライヴから、２台あったキーボードのラックが24Ｕ１台だけになってました。
中に入っていたのが確認できたのは、KORG M1R、ENSONIQ SQ-R×2・EPS-16plus、
E-mu PROFORMANCE・PROTEUS系×2と、YAMAHA PC-2002(POWER AMP)・DMP-11(MIDI 
MIXER)といったPA系機材で、ひょっとしたらYAMAHA TX-816は無くなったかな？
かなりの軽量化（爆）をしたようでした。
　少なくともこの年の野音よりは楽しかったです。94年はアルバムを作りまくった
ので、翌年はぜひライヴを全国でやりまくってほしいと思いました。


文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1994/12/22 (PATIO #026)
LAST EDITED: 2007/04/03（GENEON ENTERTAINMENT（旧PIONEER LDC）発売盤の再発売に伴う修正）