こんばんは、「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。
1993年に続いてCASIOPEAが出演した、日本FUSIONの恒例の夏祭り、第８回・中央
アルプスJAZZ FESTIVAL in 駒ヶ根の模様をお伝えします。当時ＣＳＦ（公式ＦＣ）
の一部で有名な”オケの会”に便乗させていただいて、最前列向谷サイドで楽しん
でしまいました(^^;。（３番目だった） この日のステージは、特に昔のメンバー
のCASIOPEAファンには、多少…いやかなり、後で注目されることになったステージ
でありました。
それでは、台風が近づいてた(^^;夏の駒ヶ根高原から、ライヴ・オン！
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最初のステージは、生ホーンセクションを７人従えた大所帯のこのバンドから。
＜松岡直也ＢＡＮＤＡ ＧＲＡＮＤＥ＞ 12:00〜12:45
松岡直也(Key,Per) 高橋ゲタ夫(B,Vo,MC) 大橋勇(Gt) 大坪稔明(Key,Vo)
広瀬徳志(Dr) 都筑章浩(Per) 鈴木孝一(Tp) 五反田靖(Tp) 伊勢秀一郎(Tp)
望月誠人(Tb) 野村祐幸(Tb) 近藤和彦(A.Sax) 倉富義隆(T.Sax)
（松岡氏は３年ぶり４回目）
☆１．ＧＯＯＤ ＭＯＲＮＩＮＧ ＭＯＮＤＡＹ
（”MINERAL”WPCL-765 / WARNER MUSIC JAPAN）
演奏が始まると、やにわに雨が降り出してしまいました。台風による気圧配置の
変化で、前日も、午後から夜にかけて強い雨が降った長野県南部地方でしたが、
悪い予感が的中！ ここ数年毎年出ていた”城島ジャズイン／別府湾国際ジャズ
フェスティバル”（テレビ大分制作・８月末〜９月にフジ系列局で順次放送）
なんかも、ここ数年昼間は雨という、”雨男・松岡直也”だったのを思い出しま
した(^^;。さわやかで元気な１曲目で立ち上がると、水浸しのビニールシートに
はもう座れない…
松岡氏の短いＭＣが入り、松岡ファンにはおなじみの曲がきます。
☆２．ＯＮＥ ＬＡＳＴ ＦＡＲＥＷＥＬＬ
（ベスト盤”ONE LAST FAREWELL”WPCL-492 / WARNER MUSIC JAPAN）
☆３．オレンジ色のエスパドリーユ
（”ヴィーナスを捜せ”WPC6-8041 / WARNER MUSIC JAPAN）
ボーカルを入れたり、大橋氏と入れ替わったりと、相変わらず松岡バンドの”動”
のゲタ夫氏でした。一方、いつもは”静”の松岡さんも、３曲目（ですよね？）
ではスティールドラムで燃えてました。そしてゲタ夫氏のＭＣが入ります。
ゲタ夫＞いいツアーしてるか〜いっ！（歓声） みんな今年は幸せだよ！ ３年前
なんか、向こうの山の上の方にもやがかかってて、大変だったんだから。
だから今年は大丈夫だよ！（この時点では歓声）
☆４．ヴィーナスを捜せ （”ヴィーナスを捜せ”）
「みんなの心の中にヴィーナスを捜せたかな？」（byゲタ夫）といったところで、
早くもエンディングです。
☆５．勝利のストライカー （”ヴィーナスを捜せ”）
（「J.LEAGUE LIVE」（テレビ東京制作）'93 2nd STAGEオープニング曲）
シングルは聴いてみたんですが、やっぱりライヴの方がカッコ良くて、しっくり
きました。所々でステップ踏んでるホーンセクションにつられて、踊り出す人も
多かった最初のステージでした。
93年よりボルテージの高かった駒ヶ根”名物”市長・中原正純氏の挨拶の後（93
年は”なかはら〜っ”というコールまであった^^;;）、それまでの雨が見違える
ように晴れ上がり、２ＮＤ ＳＴＡＧＥであります。
＜ＪＩＭＳＡＫＵ＞ 13:03〜13:48 （５年連続５回目）
櫻井哲夫(B,Vo,MC) 神保彰(Dr) 森村献(Key) 吉弘千鶴子(Key)
中井一朗(E.Vln) 武藤良明(E.&A.Gt)
☆１．ＭＵＣＨＡＣＨＡ ＢＯＮＩＴＡ
（”FORTYFIVE DEGREES”POCH-1093 / POLYDOR K.K.・生産中止）
☆２．ＣＥＮＴＲＯ ＨＡＢＡＲＡ （”FORTYFIVE DEGREES”）
☆３．ＴＯＫＹＯ ＴＯＷＥＲ ＯＦ ＰＯＷＥＲ
（後に”NAVEL”POCH-1386 / POLYDOR K.K.に収録）
１曲の間にイヤリングを２回落とした千鶴子さん^^;;。それはともかく、私は、
武藤氏を見るのは初めてだったんですが、第１印象では「友人に似てる（爆）」
でした^^;;。(M-3)は迫力満点のいい曲でした！ 献さんのオルガンソロなんて
のも初めて見せてもらいました。
ここでメンバー紹介。神保氏を紹介する”日本の誇りでございます”に続く名
フレーズが飛び出しました。
”日本一誠実なドラマーは誰でしょう？”
「東原力哉？」と一人ボケ突っ込みも覚えた櫻井氏でありました。
☆４．ＡＬＩＳＡ （”NAVEL”に収録）
武藤氏がアコースティックギターでソロとバックを務め、フレットレスベース
がよく鳴き、櫻井氏のスキャットボーカルが、やっとピーカンになった駒ヶ根
を涼しくしてくれました。そう言えばCASIOPEA時代に「LOVE YOU DAY BY DAY」
というスキャット・デュエット曲がありましたねぇ。
☆５．ＢＩＧ ＭＡＮ （”NAVEL”に収録）
☆６．ＧＵＲＵＧＵＲＵ ＬＡＢＹＲＩＮＴＨ （”NAVEL”に収録）
（順番はどっちが先だったか…）
今回はドラムトリガー無しでしたが、息の合い具合は天下一品であります。
☆７．ＳＭＡＬＬ ＷＯＲＬＤ （”JIMSAKU”POCH-1016 / POLYDOR K.K.）
振り付けの時間こそないものの、盛り上がったところで早くもエンディング。
今回はサックス無しですが、ほかのリード楽器でそれに勝るとも劣らない演奏
になりました。
☆８．Ｉ’Ｍ ＧＯＮＮＡ ＣＡＴＣＨ ＹＯＵ
（”Wind Loves Us”POCH-1243）
これでこの年もピーカンで終わってくれれば良かったのですが…
ＪＩＭＳＡＫＵが終わったところでさっき以上に強い大粒の雨！ セッティング
と雨待ちで３０分待った後、司会担当のちょっとファンキーなアナウンサーが、
「駒ヶ根はこの位の雨では中止にはなりません」と言ってのけ、小康状態になっ
たところで、いよいよ３ＲＤ ＳＴＡＧＥです。
＜渡辺香津美アコースティックプロジェクト＞ 14:18〜15:10 （初出演）
渡辺香津美(A.Gt,MC) バカボン鈴木(B) 小林靖宏(Acod)
まずは香津美氏が一人登場しますが、衣装は黒の単パンに、サンフレッチェ広島
のホーム・ユニフォーム（笑）。
☆１．ＦＯＯＬＳ ＯＮ ＴＨＥ ＨＩＬＬ
（渡辺香津美”おやつ”POCH-1426 / POLYDOR K.K.）
続いて、長野県出身のスーパーアコーディオニスト・小林氏が、今度はアウェイ
の衣装で登場します（会場から”田口〜！”の声も^^;;）。
☆２．＊＊
タイトルは言わなかったんですが、始める前の宣言通り、２人で”揉み合って”
おりました(^^;。
続いては、”ロック和尚”がホームユニフォーム(^^;で登場します。熱いインプロ
ヴィゼーションの後は、涼しげな世界であります。
☆３．ＦＬＯＲ
（RESONANCE VOX”RESONANCE VOX”POCH-1250 / POLYDOR K.K.・生産中止）
☆４．あこがれのヨーロッパ
（新曲byバカボン鈴木）
和尚がソロの途中で、ナルチョばりにベースを叩いている^^;;うちに、ベースの
プラグを抜いてあちこちで叩き始めます(^^;（笑）。挙げ句の果ては口で管楽器
の如くタンギングもどきまで（笑）。（おかげで曲の印象が薄い^^;;） あと、
ソロ後半で起こってきた手拍子がなかなか止まないのに業をにやして、香津美氏
のマイクで「手拍子やめてくれな、曲終われへんねん(^^;」と、バカボン和尚が
関西弁で笑わせる一幕もありました(^^;。（「その前に、手拍子ありがとう」と
フォローもしてました）
「アルツ、アルツ、アルツ、アルツ、・・忘れるんだなぁ、これが（爆笑）」と、
一方で遊んでる小林氏。
この曲もサービス満点でしたが、最後の曲もサービス満点のパフォーマンスが繰
り広げられました。
☆５．遠州燕返し
（渡辺香津美”桜花爛漫”POCH-1018, ”MOBO”POCH-2426 / POLYDOR K.K.）
「SPACE ROAD」ばりのキメキメのテーマに、ノリのいいリズムと、某バンドかと
思いました(^^;。いろんな曲のコラージュも飛び出したりと、他の３バンドとは
かなり毛色の違う３ＲＤ ＳＴＡＧＥでありました。
雨も少し止んだところで、”駒ヶ根の（そして世界の）超人気者”カシオペアの
登場です！
＜ＣＡＳＩＯＰＥＡ＞ 15:26〜16:16 （２年連続３回目）
野呂一生(Gt) 向谷実(Key,MC) 鳴瀬喜博(B) 熊谷徳明(Dr)
☆１．Ａ ＦＩＮＥ ＤＡＹ
（”ANSWERS”VRCL-2237 / Village Recordsより2002再発）
☆２．ときめき
（”THE PARTY -AUDIO STACK-”GNCL-1076 / GENEON ENTERTAINMENT・2006再発）
［”ごきげんよう”（フジテレビ制作）'97頃まで居残りゲスト紹介BGM］
☆３．ＦＩＧＨＴＭＡＮ （”FULL COLORS”GTNCL-1077 / GENEON ENTERTAINMENT・2006再発）
(M-1)のエンディングでは、ユニゾンのキメの位置がアルバムと変えてありまし
たっけ。私の体調が良くなかったので、理性は止めてたんですが、イントロの
一音目で体が勝手に反応してしまいました(^^;。この時は、生きて横浜まで帰
れるかどうか一瞬不安になりましたが、それもほんの一瞬^^;;。
(M-3)での拳突き上げも、こういうところで煽っていくと結構沢山ついてきてた
ようでした。（前の方ではそう思ったんですが、後ろはどうでした？）４人の
ソロ回しでは、ギターがワウペダルで”ぷわん、ぷわん、ぷわん、ぷわ〜ん”
って遊んでる場面も^^;;。元気印のＭＣの後は…
☆４．ＳＥＴ ＳＡＩＬ （”ANSWERS”）
［「MOTOR LAND 2」（ASKA映像＋テレビ愛知制作）'94.4〜'95.3 OPENING］
☆５．ＳＵＲＦ’Ｓ ＵＰ （”ANSWERS”）
と、この日もほとんどイケイケゴーゴーの世界（笑）。
☆６．ＢＡＳＳ＆ＤＲＵＭＳ ＳＯＬＯ
順番は、ベースが先にソロをとり、そしてドラムソロ、最後にベースソロのエン
ディングという構成で、全部で９分ほどでした。バカボン和尚をまねて、プラグ
を抜くパフォーマンスもやりましたが、こちらは失敗^^;;。ステージ高さの都合
か乱入は無しでしたが、もうすっかり体調を気にせずheat upしてしまいました。
ここで”のってるか〜い！”の後、
向谷＞今日ここへくるときに岡谷から飯田線に乗ってきたんですが、あの渋さには
脱帽いたしました（笑）。運転手さんが扉の開け閉めをしたり、車掌さんが
近くの出口からホームに降りて切符や小銭を受け取るという、この徹底した
合理主義。大変感動致しました(^^)。
と、鉄道オタクの向谷氏(^^;。そして口調が下世話になる司会屋さんと、一緒に
タイトルコールしてた私^^;;。
☆７．ＧＬＯＲＹ （”DRAMATIC”VRCL-2236 / Village Recordsより2002再発）
［「J.LEAGUE LIVE」（テレビ東京制作）'93 1ST STAGEオープニング曲］
☆８．ＦＬＹ ＴＯ ＴＨＥ ＳＵＮ （”DRAMATIC”）
最後はやはり、あの過激ナンバーでありました。
☆９．ＴＡＫＥ ＣＯＵＲＡＧＥ （”ANSWERS”）
［「DIAMOND SOCCER」（テレビ東京＋ENGINE NETWORK制作）'94.4〜'95.3 OPENING］
というわけで、最後に爆発して、４バンドの演奏が終わりました。
雨は小降りにこそなりましたが、なかなか止みません。雨の中、いよいよ最後の
スーパーセッションです。セッティングが始まりますが、カシオペアのセットが
全て残ってます。そして、たくさんのセットとともに、神保セット・櫻井セット
が出てきます！ 実は会場すぐ裏の民宿に泊まってたので、前夜に行われていた
リハーサルを聴くことができた私は、内容を言いたくてしょうがなかったですが…
＜ＫＯＭＡＧＡＮＥ ＳＵＰＥＲ ＳＥＳＳＩＯＮ １９９４＞ 16:33〜16:48
メンバーは御一人づつまいりましょう！
Drums NORIAKI KUMAGAI(CASIOPEA)
Drums AKIRA JIMBO(JIMSAKU)
Bass YOSHIHIRO NARUSE(CASIOPEA)
Bass TETSUO SAKURAI(JIMSAKU)
ギターモニターを飛び越えていった櫻井氏^^;;。これだけでもすごいでしょ？
もっと先があります。
Percussion GETAO TAKAHASHI(BANDA GRANDE)
Percussion TOSHIAKI OHTSUBO(BANDA GRANDE)
Percussion AKIHIRO TSUZUKI(BANDA GRANDE)
このあたりから、ベンチャーズみたいなのを弾く連中が^^;; 更に…
Keyboards MINORU MUKAIYA(CASIOPEA)
Guitar YOSHIAKI MUTOH(JIMSAKU)
Guitar ISAMU OHHASHI(BANDA GRANDE)
Guitar ISSEI NORO(CASIOPEA)
Keyboards NAOYA MATSUOKA(BANDA GRANDE)
ついに実現！ １２人の大世帯ではありますが、旧カシオペアの４人が同時に
舞台に上がりました！ リハを聞いた時は、ツインギター・ツインキーボード
まではわかったんですが、あんな大世帯とは… 櫻井氏に対抗して、大橋君の
モニターを飛び越えて滑りかけた向谷氏^^;;。
ステージ配置はこうでした。
神保 熊谷 鳴瀬
向谷
大坪 ゲタ夫 都筑
櫻井
武藤 野呂 大橋
松岡
まずは、年功序列^^;;で、松岡御大の曲から。
☆ＦＲＯＮＴＩＥＲＳ （松岡直也”MARATHON”WPCL-545 / WARNER MUSIC JAPAN）
熊谷氏と神保氏のソロバトルから、松岡節へと移り、御大VS若者のギターソロ
バトル…ゲタ夫・大坪コンビはこの間ステージを飛び跳ねてます(^^;、滅多に
ない組み合わせのシンセソロVSピアノソロ、ひときわ歓声の上がるベースソロ
バトル、そしてどちらも楽しそうなドラムソロと、これだけでも大変な盛り上
がりでした。
そして向谷氏から…
向谷＞今度は、カシオペアのおなじみナンバーを（歓声）。ジンサクのメンバー
もたぶん覚えてるんじゃないかと！（笑） 誰でもよく知ってる曲です。
あっ、サクちゃん、譜面見ちゃだめだよぉ(^^;（笑）。松岡先生にはキー
ボードで存分に遊んでいただいて、曲はおなじみの！
今、夜になりかけだけど！（大歓声）「ASAYAKE」！
☆ＡＳＡＹＡＫＥ （CASIOPEA）
この年一番の歓声と共に、ギター３人が前に出てきてカッティングを始めます。
ベースの出るタイミングをやっぱり間違えた櫻井選手^^;;、パーカッションも
入り、松岡氏も例のフレーズを弾き始め、盛り上がりは最高潮！
Ａメロは最初の８小節が３人ユニゾン、次は"SUPER FLIGHT"バージョンのキー
ボードパートで聴かれるようなハーモニーが出てきます。そして、御約束の拳
突き上げ場面では、野呂氏だけでなく、大坪氏とゲタ夫氏、そして大橋氏も、
右手を上げます！（大橋氏の上げ方はスクエアっぽかったけどネ^^;;）
そして３人によるギターソロ・バトル。最初アンプがトラブった大橋氏でした
が、すぐ直って、余裕の表情。対する武藤氏は緊張しっぱなしで、キュイ〜ン
というフレーズでだいぶごまかしてましたが(^^;。武藤君！それでも貴方は、
幸せ者だ（笑）！２コーラス目のキーボードも、ユニゾンとハーモニーの２段。
そして、Ｂメロでは、ギター３人が今度はハーモニーを繰り広げ、そして…
野呂氏と櫻井氏の接近遭遇！ ５年前までのように２人でフリを決めて演奏し
ていました！ ひときわ高くなる歓声！
雨のせいもあって、消化不良感の残った方もいらしたかとは思いますが、これ
以上盛り上がる曲は、このメンバーでは有り得なかったかもしれません。
ボルテージ最高のままエンディングへ、５時間のプログラムが幕を閉じました。
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＜SET LIST＞ 1994.08.21 ＠長野・駒ヶ根高原スキー場特設会場
松岡直也BANDA GRANDE：1.GOOD MORNING MONDAY 2.ONE LAST FAREWELL
3.オレンジ色のエスパドリーユ 4.ヴィーナスを捜せ
5.勝利のストライカー
JIMSAKU：1.MUCHA-CHA BONITA 2.CENTRO HABANA 3.TOKYO TOWER OF POWER
4.ALISA 5.GURU-GURU LABYRINTH〜6.BIG MAN 7.SMALL WORLD
8.I'M GONNA CATCH YOU
渡辺香津美：1.FOOLS ON THE HILL 2.** 3.FLOR 4.あこがれのヨーロッパ
5.遠州燕返し
CASIOPEA：1.A FINE DAY 2.ときめき 3.FIGHTMAN 4.SET SAIL 5.SURF'S UP
6.DRUMS&BASS SOLO 7.GLORY 8.FLY TO THE SUN 9.TAKE COURAGE
SUPER SESSION：1.FRONTIERS 2.ASAYAKE
というわけで、命と引換（？）に、この年最高の話題になるであろう、駒ヶ根の
ステージの模様をお送りいたしました。いかがでしたか？ （結局２．５日会社を
休んでしまいました。でも、昼間はログは作らなかったので…ﾅｲｼｮ）
部分集合（って数学用語だなぁ）ではありましたが、野呂・向谷・櫻井・神保の
４人が揃った場面、これは体壊してでも見て良かった！
文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1994/08/30 (PATIO #010,011,012)
LAST EDITED: 2007/04/03（GENEON ENTERTAINMENT（旧PIONEER LDC）発売盤の再発売に伴う修正）
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