こんばんは。「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。
2000年は、７月にもグループ＆ソロの両方でライヴを行ったDIMENSIONが、14枚目
のアルバムを発表し、ライヴハウスを中心に、過去最大の本数のライヴツアーを行
いました。その最終日、東京・恵比寿での模様を、ここではお伝えして参ります。
コンセプトとして”SMOOTH JAZZ”を標榜したアルバム、それに、お馴染みのファン
に対しても何やら刺激になるような発言も…。
では、東京・恵比寿ガーデンプレイスから、ライヴ・オン！
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すっかりクリスマスイルミネーションが定着した、恵比寿ガーデンプレイスが、
DIMENSIONライヴツアーの最終公演の舞台となりました。仕事の都合で、ちょっと
ギリギリに会場に着きますと、開演予定の19時を過ぎた辺りで、700席ほどの可動
式座席は、ほぼ満席になってきました。
＜ＤＩＭＥＮＳＩＯＮ＞ 2000.12.22 ＠東京・恵比寿THE GARDEN HALL
増崎孝司(Gt) 勝田かず樹(Sax) 小野塚晃(Key) 石川雅春(Dr) 徳永暁人(B)
19:12。客電とBGMが下げられて、ハードな雰囲気の、シンセベース＋ドラムでの
ビートが聞えてきます（後ろからPA席を見る限りでは、DATかな？）。拍手が起
こる中を、５人の男達が入って来ます。
準備が出来たところで、イントロダクションが止まり、ドラム・ベース・ギター・
オケヒットが重なった、ダッ！ダッ！とハードなキメ、この曲で幕をあけます。
☆１．Ｓｔｙｌｉｓｈ ｏｆ Ｓｗｉｎｇ
（”14th Dimension 'Hearts'”BMCR-7045 / ROOMS RECORDS）
新譜の２曲目、アルバム以上にハードなリズムで迫る、ミディアムビートナンバー
です。Ｂメロのサックスのハモリは、打ち込みで入ってるのか、それともコーラス
か何かのエフェクタか…ま、いいか。ハードに決めるギターが刻む上で、勝田氏の
そろは、まだ序盤なせいか静か目ですが、名前通り「スタイリッシュ」なソロです。
ベースのボトムの音が、バスドラとのコンビネーションも良いせいか、非常によく
響いてきます(^^)。ハードなアンサンブルのまま、エンディングになります。
続いても打ち込みビートが聞えてきます。今度はちょっとリラックス…
☆２．Ｙｅｌｌｏｗ Ｓｕｎｓｈｉｎｅ
（”Second Dimension”BMCR-6005 / ROOMS RECORDS）
ステージ上がまっ黄色に染まって、ミディアムナンバーへ。オリジナル以上に
抜群のリズム感と太い音色(^^;です。コシのある音色のギターが、メロディーの
合いの手を被せてます。中盤は、ギターソロがクィ〜〜ンと浮かび上がるような
格好です。続くサックスソロも、まだ暴れたり(^^;せずに、グッと抑えて楽器が
唄うようなプレイを展開。最後にもうひとふし(^^;、サックスがロングトーンで
うなったところで…ソロのフレーズもダンサブルだったかな？
拍手が止んだところで、勝田氏が…マイクを持ってるのに、音が出ません(^^;。
勝田＞…あの、拍手のサスティンが、ちょっと短いかな？（拍手：長く続いて）
…もう、それくらいでいいです(^^;（笑）。
長いツアーを回ってきましてですね、今日が集大成の夜でございます！
今までだと、ここで一挙にグッとつかむ話をするんですが…もういっかい、
やってみますんで、お客さん、構えないでね(^^;。曲終わりからです。拍手！
で、もう一度拍手が止むところまで…
勝田＞20世紀最後の！（笑）…whoo！とか言って下さい(^^;。
20世紀最後の！（客席：whow！）20世紀最後の！DIMENSION LIVEへようこそ！
と、残り４人で”じゃぁ〜〜んっ！”と一発（拍手）。
勝田＞どうもありがとうございます。今日は割とキレイに、オチもつけずに…最初
にオチという、お笑い界ではご法度の手法でやってみましたが(^^;。
こんばんは、DIMENSIONでーすっ！（拍手） 待ちに待ったこの日が、ついに
やって来ました！20世紀最後のDIMENSION LIVEへようこそ！
…待ちに待ったよねぇ(^^;？今日は広いところなんで、どの辺りにポイント
を置いていいか、ちょっと迷ってますが(^^;。今回はライヴハウスをずっと
回ってきたんですが…この日が来ましたね！
小野塚＞来ました！遂に！ 20世紀・DIMENSIONの集大成をお見せする時が、やって
来ました！
勝田＞20世紀、20世紀と…すごいですね(^^;。21世紀、何が変わるんでしょーか(^^;。
（笑） 21世紀への出発は、ここ、DIMENSION LIVEから…ですよね(^^;！
無理矢理同意を求めてどうする(^^;。
14枚目のDIMENSIONのアルバム、無事出ました！（拍手）…拍手していただけ
たということは、もう聴いていただけたかと(^^)。
20世紀最後のアルバムから、ナイスなナンバーをドンドンドンドン！と、
お送りしたいと…こう、思ってますよ！…つかみはオッケーなんでしょうか？
ゆったり、こころゆくまで、楽しんでいってもらいたいと、思います。
次は、リーダーをフューチャーして、「男はタッチで女を泣かせるぜ(^^)！」
（笑） そんなナンバーです(^^)。「Mad about You」
☆３．Ｍａｄ ａｂｏｕｔ Ｙｏｕ （”14th Dimension”）
真っ赤な光線がさす中を、打ち込みリズムパターンと浮遊感のあるシンセパッド
にのって始まる、ミディアムナンバー。歪ませない丸い音色のギターが取るメロ
ディーを、かなりタメてプレイする増崎氏。これを小野塚ピアノが寄り添うよう
に支え、こちらも甘い音色の勝田ソプラノサックスが加わります。Ａメロをしっ
とりと崩す格好で始まるピアノソロ、バックのシンセパッドがクレッシェンドで
上がってくるタイミングと同期してか、プレイのテンションも高くなってきます。
パーカッシブにソロを締めくくった後、ギターのメロディーにバトンを渡すと、
これがまたタメるタメる(^^;。ゆっくりと愛撫するような(^^;プレイの後、ソロ
になりますと、抑制を利かせながらもいっぱい込めてそうなプレイでした。
無機質でランダムに刻むようなシンセ音の上で、「た〜らた〜ら、ら〜ら〜〜」
というサックスのリフが…DATかな？から聞えてきます。リズムループがスタート
して、この曲です。
☆４．ＷＯＲＬＤ ＯＲＤＥＲ
（”12th Dimension 'If'”BMCR-7036 / ROOMS RECORDS）
昨年のアルバムからのディスコティックなビートのナンバー。この日は、石川氏
のスネアがスコーンっ！とよく響き、ビート自体だけでなく、上で唄う楽器の雰
囲気も更に軽快にします。サックスのリフレインが少し小さめのバランスにして
あって、上のギターが気持ちよくドライヴします。続くサックスソロも、前半で
増崎氏が手拍子を煽ったりして、たららららららっっと（爆）フレーズがノッて
きます。ベースのスラップも、普段聞いてる方々ほど派手ではない(^^;ですが、
ビートに利いてきます。増崎氏、サックスソロ終わりで前に出てきてユニゾると
ころや、終盤のリフレインに乗せたソロでの表情は、ノリまくってます(^^)。
最後は、スタイリッシュなエレピが支えて、ゆっくりと締めました。
青〜水色の逆光ライティングから、打ち込みパートと歪ませたギターがいななき、
雷鳴が轟きます。
☆５．Ｃｙｂｅｒ Ａｄｖｅｎｔｕｒｅ
（”TENTH-DIMENSION”BMCR-7023 / ROOMS RECORDS）
久しぶりに登場のハードなナンバーです。音の厚いエレピ＋パッド複合音色と、
ジャングル系ビートを刻みながら、ズコズコいってる(^^;重量級リズム、そして
ハードなギターの上で、パワフルに飛ばす勝田サックスであります。１コーラス
終えて、ハードなキメも決めたところで、白いハイビームライトが後ろから照ら
して、ギターがうなりをあげます(^^)。終盤は、ロングノートのベースに乗せて、
サックスも負けじとブリブリかましました。
鈴の音が聞えてきて、しんしんと降り積もる雪…のような情景が浮かんできます。
☆６．Ａｌｏｎｅ ｉｎ Ｌｏｖｅ
（”11th Dimension 'Key'”BMCR-7030 / ROOMS RECORDS）
スリットを入れたような感じで、白ライトからたくさんの光線が出るようなライ
ティングになり、スローバラードナンバーへ。打ち込みリズム＋都会的な雰囲気
のエレピの上で、勝田アルトが撫でるようにメロディーを唄います。１コーラス
終わると、ベースが、ドーーン、ドーーン、と入ってきて、サックスソロは、
Ａメロを丁寧に崩していく感じです。サビへ戻ると、ギター・ドラムも加わりま
す。クリア音色でのコーラスと歪み音色を組み合わせて盛り上げる、増崎ギター。
バスドラとスネアが大きく響くようになり、朗々とギターソロへ。盛り上がって
来たところを、スッと音量を下げて受け継ぐサックス。フラジオやロングノート
など、ソロで色々と織り交ぜながらも、丹念に唄います。ここまで、それをきっ
ちり支えてきた小野塚エレピ（個人的に、こういうリリースの長い音色のエレピ
は好みです(^^;）、いい音でした(^^)。
勝田＞…えー、どうです？ 楽しんでます？（拍手）
増崎＞東京のお客さんは、すごくシビアと言われてるんで、ツアーの最後にしたく
はなかったんですが…今日が、20世紀最後のDIMENSIONです。ボーナスは…
もう出たのかな？そんな中、みんなの貴重な時間を僕達に割いてくれて、
ホントにありがとうございます！（拍手）
12/1からツアーが始まって、その前に目黒でも２本やりましたけど、色々と
まわってきて、各都市で、「20世紀に置いていく曲・21世紀に持っていく曲」
っていうのをずっと思いながら…何を持っていこうか、何は必要無いのかな
…っていうのを実験しながら、今日まで来ました。
「20世紀に置いていく曲」、今日これを聴けば、ギターキッズも満足(^^)、
サックス好きなおねーちゃんも満足（笑）、機関車トーマスの好きなおねー
ちゃんも満足（笑）、そんな曲です。
小野塚・勝田・増崎の３人で、DIMENSIONなんですが、３人だから出来る曲
というのを、まず「21世紀に持っていく曲」として、聴いて下さい。
☆７．ＩＦ （”12th Dimension 'If'”）
オリジナルとしては前作になるのか、に収めた、メロゥなミディアムナンバー。
これを、今回は、エレピ・アルトサックス・セミアコースティックギターで披露
します。フォークギターのような、硬めの音色で、少〜しスッキリした雰囲気の
アンサンブルですが、これがかえってギターのＢメロフレーズを際立たせている
感じもします。Ａメロ・Ｂメロの、少し危なげな香りもするコード感・進行は、
DIMENSION独特の響きです。少しづつ大きくなるサックスのブロゥも、抑制を利か
せたギターにとっておく…という感じだったでしょうか。ブレイクした後のタメ
も、長すぎず短すぎずで、優しく言い聞かせるような終盤のサックスソロまで、
ゆったりと聴かせながらも集中力を感じた、演奏でありました。
増崎＞21世紀に残したい曲、「If」でした。大きな拍手を、サックス勝田かず樹！
（拍手）
小野塚＞長かったツアーも、これで最後なわけですが、今までライヴハウスを回っ
てきまして、ライヴハウスって、お客さんがホントに近いんですよね。
そういうところでやるのって、楽しい事なんです。みんな、どんな顔して
楽しんでるのかな…と。今日も、（ライヴハウスでと）おんなじ気持ちで
やろうと思ってます。お客さんが構える必要は、ありません(^^;。
これからは、全然遠慮しないで、思ってることがあれば出してくださいね。
増崎＞思ってることがあったら言って下さい、ってのは、全然違います^^;;。（笑）
前に出てこられても困るし(^^;。今年最後なんで、忘年会と思ってくれれば！
（拍手） 僕らも、20世紀に悔いを残したくないんで、考え得る最強の曲と
メンバーを揃えてます！（拍手） 最後まで…あと４曲ですけど(^^;。
客席＞ええーーーーっ！
増崎＞最後まで盛り上がっていきますんで、盛り上がってくれるよね(^^)！（拍手）
☆８．Ｗａｌｋｉｎ’ （”12th Dimension 'If”）
軽快なビートが聞えてきて、客席前半の平らな床のままのブロックは、ほとんど
立ってノリ始めました。メカニカルなフレーズを合わせるところ、実に楽しそう
にやってます。サビの後に爽やかに駆け上がっていくアコピ、その後短い間なが
らもガンガンと攻めてきます(^^)。ブレイクした後にギターソロがうなりをあげ
て始まると、勝田・小野塚・徳永の３氏が手拍子を煽って盛り上げます。いや、
一番煽られてるのは、ギュインギュインと(^^;うなるうなるうなる！っていう、
増崎ギターかもしれない(^^;。サックスソロは、ダンサブルに引き継ぎますが、
バッキングの小野塚氏も既にイッてます(^^;。イスから腰を浮かせながら(^^;の
ピアノソロを経て、Ａメロへ戻り、気持ち良さそうにグルーヴしていきました。
☆９．Ａｆｔｅｒ Ｇｌｏｗ （”14th Dimension 'Hearts'”）
石川氏が生で叩く(^^)ジャングルビートに乗せて、上モノはマイペースで唄って
るナンバーです。ソプラノサックスの音色も、この曲ではパワフルになってます。
アコピ＋クリア音色ギターが浮遊感のあるバックを務め、ソプラノでもテクニカ
ルな勝田節ソロを聴かせ、これにスネアの高速フィルが心地よく決まります(^^)。
ディストーションを入れてギターが入ってくると、ライティングも音の雰囲気も
更に明るくなってきます。ピアノソロは、少しおおらかな感じのフレーズで始ま
りますが、ビートと絡んでいく…のか、ドラムが絡んでくるのか(^^;。ここまで
で一番熱かったソロに、拍手が起こると、ギターも負けじと早弾きの嵐へ。最後
にクィックィッ！とタメて、Ａメロへ下りてきます。ラストのリフレインは、
アンサンブル自体を少しあっさり目にして、サックスを引き立たせ、しっとりと
締めていきました。
サックスのリフがディレイでこだまするイントロが流れるや否や、歓声と手拍子
が自然に起こります(^^)。ギターが高い音を連打ではじいて…
☆１０．Ｎｕｄｉｓｔｉｃ （”14th Dimension 'Hearts'”）
（「ANNスーパーＪチャンネル」（テレビ朝日＋ANN加盟26社＋ViViA・THE WORKS・
泉放送制作ほか制作）'01.01.01〜'02.09グランドテーマ曲）
これも、ディスコティックなビートの上で伸び伸びと唄うナンバー。ドス！ドス！
と(^^;ヘビーなグルーヴを聴かせる、石川・徳永コンビ。イントロを決めてか、
やったっ(^^)！と手を挙げた増崎氏、嬉しそうに手拍子を煽ります。客席の前半
ブロックは、かなり踊ってます。打ち込みで鳴っているストリングスのフィルに
合わせて…かな、ドラムのフィルもカッコよく決まります。サックスソロもダン
サブルに進み、Ａメロへ戻ると、エレピが細かいリフを絡め…いつの間にかソロ？
みたいな感じ(^^;。そして、サックスソロも叫び、最後はリズムを止めてエレピ
が決めます(^^)。
小野塚＞まだまだ盛り上がっていきますよー！ 最高の夜にしたいと思います(^^)！
では、この曲を聴いてください！
…なぜか間があいてしまい、ギターのチューニングの音が聞えてきます^^;;（笑）。
勝田＞トラブル発生した模様です(^^;（爆笑）。
そして、他の準備も整ったのかな…ディレイをかけて分厚くしたサックスの叫び
が聞えてきます(^^)。
☆１１．Ｄｏｕｂｌｅ Ｍａｒｋｅｔ （”12th Dimension 'IF'”）
轟くサックスにスコーンっ！と突き刺さるスネア、分厚いギター＆パッドエレピ
が、カラーライト点滅の中を突っ走るナンバー。増崎氏、ホントに調子がいいの
か、白玉でじゃら〜んとかき鳴らした後の右手が嬉しそうに客席のほうへ伸びて
いきます(^^)。細かいループパターンは鳴ってますが、生ドラムのグルーヴも、
迫力を増してきます。サックスも突っ走り、よく通るシンセリードも、所々引っ
掛けながら走っていくと、ドラムもこれに絡んできます。最後にもうひとうなり
するギターのバックでは、小野塚氏が小躍りしながら(^^;バッキングやってます。
高らかにラストノートが響くまで、テンションの高い演奏でした。
増崎氏のカッティングが続き、客席からまた歓声が起こります。
☆１２．Ｍｏｍｅｎｔ （”11th Dimension 'Key'”）
コード弾きギター＋古典的エレピの上で、さっきの曲より少しあっさり目のアン
サンブルの軽快ビートナンバーですが、Ａメロ・Ｂメロが結構崩してありました。
１コーラス終わったところで、勝田氏の長〜い叫び、どこまでやるのか…と思う
前に、増崎氏・徳永氏が「もっと伸ばせ〜っ(^^)！」と煽ってます(^^;。そして、
ブリブリと吹きまくる勝田氏。ハードな音色のエレピソロは、少し遊びの部分も
残しておきながら、ゴンゴンゴリゴリと（爆）攻めていきます。ここでも、増崎
氏は前に出てきてソロを展開してきます。終盤は、ロングノートから始めた勝田
ソロになると、徳永氏・石川氏も巧みなフィルで盛り上げます。シンセブラスの
グリスダウンも入って、カッティングギターのみのビートになると…元パターン
をかなり崩してます(^^;。小野塚氏も張りきり(^^)、手拍子も大きくなって、
エンディングを迎えました。
フリーになっての、速いパッセージのサックスソロになります。ってことは、
あの曲かな…とかまえていると、もう一回テンポを落として、ちょっとスイング
してみたり…お馴染みさんをじらすような(^^;、でも、だんだん速いフレーズに
なって来ます。と、分厚い音色のシンセパッドが、控えめに、ふわ〜っと入って
きます。…このまま、どこへ行くのだろうか…などと考えだしたその隙に！
スタートを継げる、最速パッセージのフレーズが轟きます(^^)。
☆１３．Ａｒｅ Ｙｏｕ Ｇｏｎｎａ Ｗｉｎ？ （”Second Dimension”）
軽快なリズムに、シャープなオルガンが加わり、はちきれんばかりのサックスの
メロディーで走っていくナンバーへ。５人の息もピッタリです。サックスソロの
開始時には、増崎氏が手拍子を煽って盛り上げてます。そしてご本人は，ディス
トーションとコーラスをギンギンにかけた、すんごい音色（爆）で、怒涛のよう
に早弾きソロを展開します。…いや、「SMOKE ON THE WATER」のイントロも聞え
たような(^^;（笑）、でも、何食わぬ顔で早弾きフレーズに戻していきます(^^;。
後半は、サックスvsギターのバトル状態に。挑戦的な勝田氏のフレーズを、増崎
氏がなぞったり、逆に増崎氏が仕掛けたりと、どっちも「勝つつもり」（爆）。
そして、二人フロント状態で大サビ・Ａメロへ戻りますが、ギターの暴れ度(^^;
や、バッキング小野塚氏の飛び跳ね度(^^;が上がってきます。サックスも最後は
ロングノートをかましたりした、全体で10分を越えようとする熱演で、この日の
ステージ・本編は終了となりました。
４分ほどした20:55、再びステージ上が明るくなり、５人の男達が戻ってきます。
増崎＞アンコールありがとうございます！（拍手）
さっきも言いましたが、「If」は21世紀へ持っていく曲です。そして、いよ
いよ21世紀まであと９日！遂に捨てるべき時が…(^^;。20世紀に置いていく、
”DIMENSION-LICK”を、メドレーでお送りしますんで、十分にお楽しみいた
だけると、確信しておりますっ！(^^)（拍手） じゃぁ、これで、来年以降
やらないかもしれないし、やるかもしれない^^;;（笑）。やれと言われれば、
やりたくないし(^^;。…よーく、聴いてろよっ！（拍手）
重厚な”イントロ組曲(^^;”が流れてきて…そう、ネタバレしたのを知らなくて
も、DIMENSIONライヴに来たことのある人なら想像がついたでしょ！この曲です。
★１４．Ｂｅａｔ ＃５ （”Second Dimension”）
（「音楽ニュース・ＨＯ」（テレビ朝日＋テレビ朝日ミュージック制作）
'95.4〜'95.9オープニングテーマ曲）
「置いていく曲」の正体が解ったためか、それともリズムの複雑さからか(^^;、
立っている前半ブロックから、手拍子は余り聞こえてきませんが、ノッてるお客
さんはかなりいます。16分音符のキメキメが頻発する、演奏難度の高い曲、以前
叩いたことのある神保彰氏曰く「ケイレン系」（爆）の元祖のような曲です。
弾むようなリズムを刻むベース・ドラムにのって、ギター・サックス・シンセブ
ラスがドライブしていき、全体にタイトなアンサンブルです。１コーラスやって、
すぐに転調してテーマを１回やったところで…
★１５．Ｂｒｅａｋ Ｏｕｔ （”FIFTH DIMENSION”BMCR-7003 / ROOMS RECORDS）
（「音楽ニュース・ＨＯ」（テレビ朝日＋テレビ朝日ミュージック制作）
'95.10〜'96.3オープニングテーマ曲,
「ANNスーパーＪチャンネル」（テレビ朝日＋ANN加盟社他制作）
'97.4〜'98.3提供BGM・アイキャッチ（ノータイアップ））
仮タイトルから「まいうー」とも呼ばれる(^^;、「ケイレン系」の発展形(^^;。
手拍子は更に少なくなって(^^;、じっと聴きいってるお客さんも増えた…かな？
スラップベースのプルの音も、前に出てくるようになって来て、ビートを際立た
せています。ドラムも、いつもより余計に(^^;爆裂してます。後半のキメの前に
朗々と出てくるギターのフレーズ、キメとキメの間に余計に突き刺さる感じです。
リフレインへ来ると、もうエンディングのような構成になっていて…
★１６．Ｃｒｉｃｋｅｔ Ｓｍｏｋｅｒ
（”Seventh Dimension”BMCR-7005 / ROOMS RECORDS）
（「音楽ニュース・HO」（テレビ朝日制作）'96.4〜'96.9 OPENING THEME）
「ケイレン系」もだんだん速くなってくる(^^;。カラーライトが交互に点滅する
中を、テーマは大らかですがキメは大変（爆）なフレーズが続きます。サックス
ソロへバトンが渡ると、朗々と始めますがすぐに走りだし、どんどんテンション
が上がっていきます。ドスドスっ！とパワフルにドラムも決めてきて、怒涛のよ
うに続いていくソロが２分弱、そして、太いディストーションギターのリフに、
よく通るシンセリードが絡んでいき、そのままシンセソロへ。きらびやか…とい
うだけでなく、音速で何かを突き刺していくような、エッジの立ったソロです。
１分半ほど展開すると…、ベースとドラムが交互にソロを…いや、「だだだっ、
だっ、だだっ！」というキメに入ってる…。
★１７．Ｌｏｓｔ Ｉｎ ａ Ｍａｚｅ
（”Third Dimension”BMCR-6009 / ROOMS RECORDS）
これは、ライヴで聴くのはかなり久しぶりかな(^^)。イントロのウラ拍キメが、
とにかく取り難い^^;;、ハードなナンバー。ワウをかけたギターがきらびやかに
イントロを奏で、テーマに移ると、白系ライト全開で、ギター・サックスの音圧
は、さっきまでの曲よりも上がってるような(^^;。１コーラスをやって、終盤の
キメからリフレインになり、いつの間にか、手拍子も戻ってきてます(^^)。全員
で叫びまくったまま、13分に渡る「ケイレン系メドレー」は大団円となりました。
そのまま、ディストーションギター＋シンセベル入りエレピで、ゆったりとした
テーマを奏でます…。
☆１８．Ｈｅａｒｔｓ （”14th Dimension 'Hearts'”）
アルバムのトップに配置された、スローバラードのタイトル曲になります。アル
バムとはメロディーの音色・雰囲気が変えてありますが、太い音色のギターを低
音域で鳴らして、サックスとうまく合わせています。ダイナミクスの大きなサッ
クスや、バンドでも埋もれないキレイな音色のピアノも、聴き逃せません(^^)。
アコピでのリフに、星屑が落ちていくようなギターのフィルが入って、いい感じ
です。アルバムではメロディーをフレットレスでとっていますが、弾き方が似せ
てある感じです。ピアノ・ギターの二人だけの場面になり、いったん静かになり
ますが、ヘビーなドラム・ベースが静寂を破り、スリットをかけたような光線が
沢山さす中を、打ち込みなしの５人の音は大サビへ戻ります。サックス・ギター
は伸びやかに、ピアノは美しく…。打ちこみリズムトラックが戻ってきて…。
増崎＞今日はホントにありがとうございました！（拍手）
オン・ドラムス、石川雅春！（拍手） オン・ベース、徳永暁人！（拍手）
そして、オン・キーボード、小野塚晃！（拍手）
オン・サックス、勝田かず樹！（拍手）
小野塚＞そして、オン・ギター、増崎孝司！（拍手） またお会いしましょう、
さよなら！（拍手）
打ち込みトラックが鳴る中を、そのまま５人がステージを去ります。
客電がついて、閉館BGMも流れてきます…が、アンコールの手拍子はまだ続く…。
そして２分後の21:17、三たびステージが明るくなり、メンバーが戻って来ます。
増崎氏、すっかり高揚してるように、遠目では見えました。
増崎＞アンコール、どうもありがとー！（拍手）いぇぃっ(^^)！（歓声）
ホントにホントに、どうもありがとうっ(^^)！（拍手） 2000年の最後に、
みんなのいい笑顔が見られて、幸せだと思ってます！（拍手）
どう？20世紀に置いていく曲？（客席から「持っていけよーっ！」の声に）
持ってく持ってく(^^;！（拍手） ホントーに、僕らにとっても、みんなと
一緒に過ごせて、素晴らしい一日になったんではないでしょうか(^^)。
ホントにホントにホントにホントに、ありがとう！みんなのおかげです(^^)！
（拍手）
今日は、DIMENSIONの仕事納めです。勝田君、小野塚君、お疲れ様でした！
勝田＞（ちょっと虚をつかれたように(^^;）お疲れ様でした(^^;！ 気分良く、
演奏できましたよね！
小野塚＞「20世紀に置いていく曲」っていうのは、21世紀のDIMENSIONは、それだけ
にはとらわらず、パラー…パワーアップして(^^;（笑）、もっっとすごい
DIMENSIONになって、現れようと思います！
増崎＞でも、あんまし難しいキメ、やめようね(^^;（笑）。
最後にどの曲をやろうかと、思いましたが、どんなに暗い映画でも、ラヴ・
ロマンスでも、最後は必ず、ハッピー・エンドです。そんな曲をお送りして、
20世紀のDIMENSIONを、終わりにしたいと思います。
”Eighth Dimension”を作っている時に、僕らの大事な人のお子さんが亡く
なられて、その人のために書いた曲ですが…、一人一人、みんなの頭の中に
残るような、この曲を聴いてください。「Into Your Heaven」
☆１９．Ｉｎｔｏ Ｙｏｕｒ Ｈｅａｖｅｎ
（”Eighth Dimension”BMCR-7006 / ROOMS RECORDS）
バスドラがドスンと響き、ベースがシュアーな８ビートを刻み、メジャーコード
でシンプルなアンサンブルのミディアムナンバーが、最後に登場します。元曲は、
ソプラノサックスを使ってキーがAmajでしたが、今回はアルトでEmajでの演奏。
サックスがメロディーを丁寧に唄い、丸めの音色のギターがサビで加わりますと、
客席へ向いた照明も含めて、更に明るくなります。コシのある音色で、こちらも
唄うように奏でるギターソロや、サビのメロディーは、激励系とでも言いましょ
うか、そんな感じです。中盤でタメたのを、サビではちきれんばかりのブロゥに
託す勝田氏。全員で丹念に歌い上げて、グランドフィナーレとなりました。
「どうもありがとう！もう一度大きな拍手を！」と、高揚した増崎氏がもう一度
メンバーを紹介し、「また来年会いましょう！」と挨拶をした頃、アルバムから
「If」が流れてきて、21:28、20世紀最後のDIMENSIONライヴは幕を下ろしました。
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＜SET LIST＞ 2000.12.22 ＠東京・恵比寿THE GARDEN HALL
1.STYLISH OF SWING 2.YELLOW SUNSHINE 3.MAD ABOUT YOU 4.WORLD ORDER
5.CYBER ADVENTURE 6.ALONE IN LOVE 7.IF 8.WALKIN' 9.AFTER GLOW
10.NUDISTIC 11.DOUBLE MARKET 12.MOMENT 13.ARE YOU GONNA WIN?
[ENCORE]14.BEAT #5〜15.BREAK OUT〜16.CRICKET SMOKER〜17.LOST IN A MAZE
18.INTO YOUR HEAVEN
前の年にも同じような事を書いたような気もしますが、増崎氏のテンションが、
最初から結構高かった(^^;ですね。気がつけば、新譜からも結構やりましたけど、
注目は、既に一部掲示版でネタバレしていた、「20世紀に置いていく曲・21世紀に
持って行く曲」という、某液晶主力メーカー（爆）のコピーのような宣言でしょう。
この日の演奏は、その勢いのままでソロ回しを組み込んだ「CRICKET SMOKER」や、
久々に聴いた「LOST IN A MAZE」が、結構印象的だったでしょうか。
小野塚氏のフォローのように、その面だけでイメージ付けられないような楽曲を、
作っていきたいという、決意表明のようなものだと、この時点では考えておく事に
します。
ということで、貴方にとって、このステージはどんな時間だったでしょうか？
文字正人(QFG03621@nifty.com) with PCG-C1XF from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 2001/01/01 (WEB SITE ORIGINAL)
LAST EDITED: 2001/01/08（新規テーマ曲情報を追加）
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