こんばんは、「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。

　仕事がキリをつけられたので、さっそく導入されたばかりの完全フレックスタイ
ムを悪用して（笑）、品川から特急で１時間の横須賀市・汐入のよこすか芸術劇場
に、１年ぶりにやってきました。
　では、落ちたら恐い４階席から(^^;お伝えしましょう。横須賀からライヴ・オン！
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　この回が10回目となりました、”ヨコスカ・ジャズドリームス'96”。前の年は、
　CASIOPEAがイマイチ乗ってこれず、というレポートをした記憶があります(^^;。
　この年の初日は、関西発”濃い！”バンド・憂歌団、この年ソロアルバムを発売
　した、デ・ラ・ルスの歌姫NORAがリーダーとなるプロジェクト、そして、神保・
　櫻井コンビに武藤氏ではなくて大橋勇（Gt）・橋本達矢（B）を加えたJIMSAKUが
　登場いたします。
　客席は、始まってしまった頃には１階席が90％、オペラハウスの張り出しのよう
　な２・３階席が70％位、４・５階席は30〜40％位だったでしょうか。
　…ちなみに、当日料金も前売りと同額ってのはちょっぴりうれしかった(^^;。

　時間きっちりに司会者（今年はボーカル兼任(^^;ではない）が登場。

　＜憂歌団＞　19:06〜19:53
　ちゃんと聞いたのは初めてだったかな(^^;。ブルース・ジャズ（ボトルネックの
　ギターが非常に”ねちっこい”SUMMER TIMEなど）・ロック（SMOKE ON THE WATER
　やPIPE LINEの入ったメドレーもあったなぁ（笑））と、何でもありのステージ。
　お客さんとの掛合は、声がはっきりとは聞こえにくかったこともあってもう一つ
　”すべって”ましたか(^^ゞ（それはお笑い業界の表現やろ（笑））。そうそう、
　一部のフジテレビ系列局で「ゲゲゲの鬼太郎」第４シリーズが放送されてました
　が（首都圏は日曜9:00から）、あの例のテーマ曲の憂歌団バージョン（シングル
　が出てたのかな？）もありまして、”色々ありました”ステージでした。

　ＭＣが５分ほどある間に舞台転換がすみまして、淡々と進みました。

　＜ＪＩＭＳＡＫＵ＞　19:59〜20:45
　神保彰（Dr,Trigger）　櫻井哲夫（6strings,Fletress and Piccoro B）
　大橋勇（E-Gt）　橋本達矢（6strings B）

☆１．ＦＯＲＴＹＦＩＶＥ　ＤＥＧＲＥＥＳ
　（”FORTYFIVE DEGREES”POCH-1093 / POLYDOR K.K.（2000.11現在生産中止））

　１階席前の方から手拍子が起こる、お馴染みのナンバーですが、主にベースライ
　ンを弾いてるのは、櫻井氏ではなく、若い茶髪の兄ちゃん、橋本氏であります。
　櫻井氏の音は、ギターのようなシンセのような…ちょっと形容しにくい音で(^^;、
　ＡメロをハモったりＢメロを唄ったりしていました。中盤では櫻井VS大橋のソロ
　合戦へ。大橋氏、音に貫禄ついた感じがあります(^^)。

櫻井＞みなさんこんばんは！JIMSAKUです(^^)。　ヨコスカジャズドリームスは、
　　　初出演ということで、今日は、いつもとちょっと違うスペシャルユニットを
　　　組んで参りました。いつもはラテンを中心にしたサウンドをお届けしていま
　　　すが、今回はロックのフィーリングで行ってみたいと思います(^^)。
　ここで早くもメンバー紹介ですが、今回参加したベースの橋本達矢氏、前の年に
　関西でJIMSAKUがライヴをやったときに、「弟子にしてください！」と言ってき
　たとか。弱冠21才！と言ってたように聞こえました(^^)、今回プロ初舞台を迎え
　る、新人ベーシストだそうです。

☆２．ＣＬＵＢ　ＷＩＲＥＤ
　（”JIMSAKU BEST SELECTION”POCH-1543 / POLYDOR K.K.）

　前年秋にリリースしたベスト盤にのみ収録されている、CASIOPEAの「MAGNETIC 
　VIBRATION」みたいなベースラインの(^^;ノリのいい16ビート曲です。橋本氏の
　ベースも、ベキベキいってていい感じです(^^)。櫻井高音弾きベースが、ギター
　とちょっと違う雰囲気のソリッドな音色で、メロディーをとる格好になります。
　橋本氏、演奏しながらステージ上をよく動き回っていて、すごく楽しそうにやっ
　てます(^^)。大橋氏も煽られている感じさえしますね。

☆３．Ｉ’Ｍ　ＧＯＮＮＡ　ＣＡＴＣＨ　ＹＯＵ
　（”Wind Loves Us”POCH-1243 / POLYDOR K.K.）

　ブラス系の音がする楽器が一つもない編成で、オリジナルはブラスバリバリの、
　この曲になります。ブラス系パートはほとんどが大橋氏が奏でます。この曲も、
　ベースの基本ラインは橋本氏で、若いのにどっしりした音でした。Ｂメロを唄う
　は櫻井氏。今までもベースでここを唄ってたこともありましたが、やはりこの日
　はちょっと違う雰囲気です（今日のレポートはこればっかりやな(^^ゞﾎﾟﾘﾎﾟﾘ）。
　余裕のギターソロの締めは、ブラスで決まりのフレーズがありますが、ギターと
　櫻井ベースが面白い表情の付け方で弾いてました。サビでは、橋本氏を見ながら
　ゴキゲンの櫻井氏でした(^^)。

☆４．ＤＵＯ（ＳＵＮ　ＳＨＡＤＥ・かな？）

　これまでにも披露した、ドラムトリガーシステムによるトロピカルなバッキング
　にフレットレスベースかな？（違ったっけ？）がのっかる、気持ちのいいデュオ。
　多分”BEST SELECTION”に入ってる曲だと思いますが…（持ってなかったりする）

☆５．ＤＲＵＭＳ　ＳＯＬＯ（incl.TRIGGER PERFORMANCE）

　この日は、ここしばらくほど手数バリバリでもなかった^^;;神保氏ですが、ここ
　からパワー全開！って感じでしょうか(^^)。後半のトリガー部分は、当時の私は
　まだ聞いたことのなかったバージョンでした。宇宙っぽいパッド音がひろがり、
　リズムはサンプリングしたパターンをトリガーで出しているのでしょうか？
　シャウトボイス（これもサンプリングっぽい）まで飛び出して、また面白いもの
　を聞かせてくれました(^^)。

☆６．ＦＵＮＫＹ　ＰＵＮＣＨ（incl.BASS SOLO）　（”Wind Loves Us”）

　劇場いっぱいに轟く櫻井ベース(^^)。神保氏もティンバレスが小気味良く決まっ
　たりで、密度の濃い演奏になってきます(^^)。途中３分ほどのベースソロでは、
　前半ブロックのお客さんを狂喜させ(^^)、普段よりは時間的には短いながらも、
　ここしばらく個人的に感じなかったんですが、グイグイ押していく、たまらない
　感じのベースソロでした。「ええっ、もう終わってまうの？」と関西弁で（笑）
　思ってしまいました(^^;。

　後半は大橋氏を加えたトリオでの演奏。クリアトーンでの”いい感じ”のソロに
　続いて、あの曲のＢメロが出てきます(^^)。うーん、これはたまらんかった(^^)。

☆７．ＡＬＩＳＡ　（”NAVEL”POCH-1386 / POLYDOR K.K.）

　ブラシとライドでのドラム、クリアトーンギター、フレットレスベースの３人で、
　あの曲を唄います。もちろん、櫻井氏の声も。ホールの特性なのかもしれません
　が、櫻井氏の声がベースの音に”融けてしまった”ような感じでしたか(^^;。
　うっすらとストリングスがかぶったような錯覚にも陥ったかもしれません(^^;。
　ってことは、他のコードハーモニーやバッキングのほとんどは大橋氏にかかって
　くるんですが、よく支えてたんじゃないかと思います。あんたはエライ(^^)！
　（小松政夫やないんやから（笑））３回目のＡメロ、ボーカルを入れずにベース
　の高い音で唄う櫻井さん。エンディングで”どーーん！”と盛り上がり、その後
　シンバルのライド音が心地よかったです。反射音のバランスが難しい４階席でも、
　ギターもベースもこの曲は非常にクリアに聴こえ、楽しめる演奏でした(^^)。

　櫻井氏の挨拶があって、早くも最後の曲になってしまいました。

☆８．ＢＬＡＺＥ　ＯＦ　ＰＡＳＳＩＯＮ
　（”BLAZE OF PASSION”POCH-1507 / POLYDOR K.K.）

　１階席から手拍子が起こっています(^^)。１コーラス終わったところで、嵐を起
　こす神保氏のところへ掛け上がる櫻井・大橋コンビ。その後は大橋氏の熱いソロ
　が続きました(^^)。

　かなり短めではありましたが、面白いステージでした(^^)。

　＜ＮＯＲＡ＆オルケスタ＞　21:03〜22:08
　なんでも、デ・ラ・ルスとしてはレコードデビュー前（！）の90年から５年連続
　でこのイベントに出ていたとかで、１曲目から１階席のお客さんは興奮気味(^^)。
　デ・ラ・ルスは「今年はお休みしてます」ってことで、８月に国内・９月に全米
　で発売のNORAさんのソロアルバムを中心とした構成だったようです。
　編成は、ピアノ・シンセ・ベース・パーカス３人（ティンバレス・コンガ他色々）
　・ペット２人・サックス（アルト＆ソプラノ）・ボーン＆パーカス・パーカス＆
　サイドボーカルにNORAを加えての12人編成。バンドの方がセリで上がってくると
　いうのも、贅沢だよなぁ(^^;。

　さて、曲の方ですが、あまりクラーベが前面に出てこないような曲から始まった
　り、THE CARPENTERSの「SUPER STAR」（だったかな？）のサルサバージョンとか、
　玉置浩二氏に提供してもらったアルバム収録曲・サルサ味付けのポップスなんて
　のもありました。その後に、クラーベ全開・踊り全開のナンバーが出てくると、
　「待ってましたぁっ(^^)！」って雰囲気になりまして、NORAさんがちょっと煽る
　と、１階席から５階席まで立ち上がって踊り始める人がみられました(^^)。
　他のバンドには時間がなかったアンコールもあり、パーカスバトルや、ピアノVS
　シンセソロ合戦といった趣向も披露され、６曲ですがたっぷりやっていただいた
　感じでした(^^)。
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　＜SET LIST：JIMSAKU＞　1996.08.02　＠神奈川・よこすか芸術劇場
    1.FORTYFIVE DEGREES  2.CLUB WIRED  3.I'M GONNA CATCH YOU
    4.SUN SHADE  5.DRUMS SOLO w/TRIGGER  6.FUNKY PUNCH
    7.ALISA  8.BLAZE OF PASSION

　進行がかなり淡々としていたのが多少気になりましたが、JIMSAKUはまた興味ある
　プレイヤーを探してきたように、この時は思いました。プロデビューステージに
　しては、４階席から見ている分には、緊張でコチコチという感じが全然なかった
　感じ(^^;。まだ”存在感”は出せていないように思いましたが、これからどんな
　風になるのか、楽しみが増えた気がします。
　私の近くにカップルがいたんですが、神保トリガー奏法を解説しているのは女性
　の方でした(^^;（結構足しげく神保さんを身に行ってる様子）。珍しい光景かな。

　JIMSAKUステージ終了後の休憩時間から書き初めて（笑）、帰りの電車なども使っ
て、久々の「半日以内ＵＰ」（爆笑）となりましたが、いかがだったでしょうか？
　明後日は久々のCASIOPEA(^^)。レポートは月曜日中には上げたいと思ってます。
　…さて、やっと寝られる(^^;。明日は部屋を片づけて京都に帰るぞ(^^)。


　えー、これが金曜日で、その週末から、CASIOPEAが出演するジャズフェスに合わ
せて（爆）１週間ほどの休みを取ったということで、上のような締めになりました。
　次のオンエア分から、物も議もかもした（爆）フュージョン・フォーラムと両方
でのオンエアになります。

文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1996/08/02 (PATIO #073)
LAST EDITED: 2000/12/04