こんばんは。「実況中継ライヴ・オン」文字正人です。
1996年のＧＷ、この頃恒例だった、京都LIVE SPOT RAG創業記念の力哉ウィークス
（複数形（笑））というのがありました。東原力哉氏が、創業年数×日数だけ連続
して叩く（爆）というマラソンイベントで、野獣王国などの人気セッションも多数
組まれてました。その中で行われたバージョンの野獣王国を、ここでお伝えします。
…今回も裏話ＭＣ満載で、カットするに忍びない話が多いです(^^;。
では、京都木屋町からライヴ・オン！
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野獣王国ナイトは２ＤＡＹＳだったので、私が行った楽日の方は、リハーサルも
たぶん前日ほどはかからずに終わっているのでしょう、18時過ぎには開場となり
ました。開演時刻が迫る頃には、100席ちょっと＋立ち見で200人近くになるお客
さんで満員になります。
19:45、まずは15日間叩き続けたドラマー・東原力哉氏のご挨拶(^^)。
＜東原力哉十五夜音語り・野獣王国＞ 1995.05.05 ＠京都・LIVE SPOT RAG
是方博邦(Gt) 鳴瀬喜博(B) 難波弘之(Key) 東原力哉(Dr)
力哉＞（謝辞の後）一昨年から始まって13日間、14日間、15日間、来年は16日間…
俺が生きてたらやるやろけど（笑・16夜は実現しました：後日注）、来年の
今ごろは死んでると思うんで、その時は誰か代役をたてて(^^;、…鳴瀬さん
辺りやったら仕切ってくれると(^^;（笑）。「しんどいしんどいぃ〜」とか
言いもって(^^;。ベース弾いて、腕の骨折れとるからなぁ（笑）。車椅子か
何かに座って（笑）。今日も最後まで頑張ります、ヨロシク(^^)！
では、例によって長いメンバー紹介。９分以上（爆）なんで、端折ります^^;;。
力哉＞元・プログレ界の貴公子！（笑） 難波弘之！（拍手）
難波＞奇行師(^^;。よう生きとるな、しかし(^^;。
力哉＞ちゃんと立ってるやろ(^^)。
難波＞２本足で。
力哉＞終わったら３本足になっとる（笑）。
難波＞毎年呼んでいただいて！有り難うございます！おまけに今年は毎日私の曲を
やっていただいて（笑）、他のミュージシャンから、散々非難を受けまして
（笑）、うちに電話してくる奴までいました（笑）。なんで、俺がやろうと
言った訳でもないのに、俺んちに文句言う電話をかけてくるのかがよくわか
んない（笑）。
力哉＞難波弘之！（拍手） 次の方は、もっともっと喋る人です（笑）。今日は、
サバのような服を着ております（笑）。是方博邦！ヒロカタコレクニ！（笑）
青いラメの入ったような、ハデなのではありませんが光モノ…当時の「アムラー」
系、と説明するとピンとくるかな？ （男が着る服ではないよな：難波氏・談）
是方＞今20人くらいに言われたよ。「うわっ、ホンマにサバや！」（笑）
力哉＞これ、最初鳴瀬さんが言うたんやでぇ^^;;。
是方＞せっかくおしゃれしてきたのに(;_;)。
力哉＞あんた、俺が15〜16の時に流行ってた服やでえ（笑）。
…と、この辺まではわりとすんなり^^;;。是方ギターを１発鳴らすと、突然大き
な音に、驚くお客さんとステージ上のメンバー(^^;。
力哉＞ここはジャズクラブやでぇ（爆笑）。マーシャルやて、なにそれ？（笑）
ポリトーン（だっけ？）のこんな（小さい）やつでやりなさい（笑）。廃品
回収に出したいわ^^;;（笑）。
是方＞さ、やろか！（拍手） 拍手したら怒るでぇ^^;;（笑）。
力哉＞やっぱ、呼ばなあかんかな（笑）。
難波＞やめとこ、今日は(^^;。
力哉＞３人でも十分音デカイもんな（笑）。
是方＞自然に出てくるのを待とう（笑）。
力哉＞１曲始めといたら（笑）。どの辺で出てくるか、どれ位我慢できるか（拍手）。
どやろ、ほんっとにやっていい？（笑）
是方＞怒るで、オッサン^^;;。
難波＞喋りが倍くらいにはなるな（笑）。
力哉＞喋りが倍になるくらいやったらええんやけど、（アンプの）ボリュームが倍
になったら…（爆笑） 今でも俺自分の音聞こえへんもん（笑）。昨日、打
ち上げの時に、撮ったビデオ見たやん。ＰＡのラインから撮ってあるから、
太鼓とキーボードの音しか入ってへん（笑）。ということは、生音がこの二
人むちゃくちゃデカイということや（笑）。 決して俺、鳴瀬さんのことは
嫌いやと言うてますけど（笑）… 鳴瀬喜博！（拍手）
アコギをもって白ジャケットのオッサン（笑）が登場。大阪に、月亭可朝という
噺家さんがおりますが、あんな感じ(^^;。「バラが咲いた〜」などと歌っており
ます（ピックは靴ベラ（笑））。力哉氏と並ぶと、体のいい漫才コンビ（笑）。
鳴瀬＞兄さん、今日も頑張っていこな！（笑）
力哉＞もちろんでんがな(^^)！（拍手）
ナルチョひとりで「おーーっ！」とか叫んでるうちに、
力哉＞もう、あんたとはとはやっとられまへんわ！（爆笑）
鳴瀬＞全部聞いとったっでぇ(^^;。ホンマに、サバのくせして^^;;（笑）。
是方＞…年寄りばっかりやから、若ぶりしとるんやないか（爆笑）。
鳴瀬＞（地声で（笑））シャレにならんやないか！（爆笑）
難波＞４人合わせると160才位になるのよ（笑）。（←嘘ではない^^;;：筆者注）
オチがついたところで(^^;、15分もたってやっと１曲目です（笑）。
☆１．ＴＨＲＥＥ ＦＵＮＫ ＢＥＡＲＳ
（後に”POWER JUNGLE”KICP-650 / KING RECORDSに収録）
これは、当時の私としてはまだ聴いたことがなかった曲です。所々でクラーベも
感じられるラテンテイストの16ビートナンバー。ナルチョ前の席ということで、
自分の耳を心配していた訳ですが（笑）…、う〜ん、思ったほどのボリュームや
ないな（爆）って感じでしたか、この辺りは(^^;。この日のナルチョは、大半の
曲で、茶色の５弦をプレイしています。やっぱりブリブリいってますし、賑やか
ですが(^^;。あと、最終日にも関わらず力哉氏が元気元気(^^;。
酔いつぶれていたお客さんのおかげで、雰囲気は居酒屋かなんば花月か（笑）。
鳴瀬＞是方さんの、４年後に発売される新譜のCDの中から、Ａ面の２曲目を（笑）
お送りしました。
是方＞Ａ面？（笑）
鳴瀬＞４年後にはCDにも裏が出来るんです（笑）。知らんやろ、極秘情報や（笑）。
続いて４曲目！（笑） 難波ちゃんから紹介してもらいます。
難波＞は？ 次の曲？何やったっけ？ ピンク・ウルフ。これは、是方さんが５年
ぶりに書いた、タイトルのついた新曲^^;;。”Ｚ！”とか”Ｚの２！”とか、
そんなんばっかりやったんですが（笑）、やっと識別可能なものが（笑）。
みんなでピンク色の狼を想像しながら聞いてください！（笑）
☆２．ＰＩＮＫ ＷＯＬＦ （後に”POWER JUNGLE”に収録）
重厚なロック・バラードの趣のナンバーです。ええ、狼のような是方ギターが吠
えまくっております(^^)。しかし、是方氏のキャラクターで”ピンク”と言える
のかもしれん、というくらいで、ピンクというよりは真っ黒やぞ^^;;。
難波＞ピンクの狼と言うには、あまりにも壮大というか大げさというか（笑）。
次は、鳴瀬さんの百万光年ぶりの新曲（笑）。
鳴瀬＞百万光年ぶりに１曲つくりました、ってのは嘘で、カシオペアでやってる、
「ASAYAKE」って曲を（笑）、僕ら流にやってみよう、ってのも嘘で（笑）…
（やってー！の声に）ええんか？あのイメージ壊して(^^;。野呂のところ、
是方がやるんやで？(^^;（是方氏が拳突き上げの格好だけやります（笑））
ちょっと違うなぁ(^^;。カシオペア、今仕事無いんですけど^^;;、来月南ア
フリカ連邦でレコーディングしてきます（嘘）。９月にアルバムを出します。
今度は壮大なロック・シンフォニックなのを作ろうと、思ってません（笑）。
いつも通りです（笑）。100万年変わらないカシオペアサウンド（笑）。
嘘です。メンバーが半分変わりゃ音も変わる(^^;。あの爽やかなカシオペア
サウンドはジンサクに任せて（笑）…
「JUICY JAM」って曲を、やろうやんけぇ！（歓声）
☆３．ＪＵＩＣＹ ＪＡＭ （CASIOPEA”Freshness”PCCR-00150 / PONY CANYON）
実は、前年９月のナルチョクリニックwith是方でも披露されてるので、CASIOPEA
以外の初演ではないのですが、しかし、野獣でやれる曲ということになるとこう
いう曲くらいかな(^^;。難波氏、忙しいキーボードパートご苦労さまです(^^;。
力哉氏…音が小さくなります（笑）。是方氏…ねちっこくやってます（笑）。
それよりも、ナルチョ…カシオペアの時以上におぞましい音してます（爆笑）。
も〜う、野獣でやってもうたら、ジューシーはジューシーでも、ステーキの脂身
みたいな演奏(^^;になるのは容易に想像できましたが、一番脂っこかったのが、
Ａメロでギターを喰ってしまったナルチョでした（笑）。
難波＞…う〜〜〜〜〜わっ！^^;;
鳴瀬＞デケェ音(^^ゞ（笑）。
難波＞大変爽やかな、洗練されたサウンドで（笑）。
力哉＞…俺のキックのモニター、ちょっと上げてくれるかな？^^;;
客が絡んできて^^;;
鳴瀬＞…なんか飲み屋で演奏してるみたいですけど、若い頃のディスコでやってる
頃を思い出しました(^^ゞ。１回だけいい思いをしたことあるんですけど。
…昔、ディスコバンドをやってた頃、客の中にストリッパーがいて、演奏中に脱
ぎ出した、というお話でした。「１部最後の曲！」と言ったところ、前日も見た
お客さんが全員で突っ込む（笑）。ナニワエキスプレスの中村建治氏(Key)の曲
だそうです。
☆４．ＯＶＡＬ
ジャジーなピアノソロから、ギターが静かに鳴いて、ハットがささやくように…
雰囲気は一変します。クラリネットっぽいProphecyの怪しげなメロが、いい感じ
です。中盤の熱いピアノソロ、２分半・ひたすら堪能させていただきました(^^)。
流れるようなフレーズながら、生音＋アンプ組に負けない存在感を主張しました。
野獣のレパートリーでは少ない^^;;、キーボードの見せ場がいっぱいの曲でした。
難波＞なんか全員、テレながらやっておりました（笑）。
是方＞ジャズの次はロックです（笑）。なかなか僕らジャズ出来ませんので、つい
ディストーションを踏んでしまう私（笑）。
☆５．是方”Ｚ”
（後に「Z-PARADISE」として”野獣王国LIVE”YJOK-001〜002 / BLACK BOXに収録）
殴るようなオルガンのフィルから入って、サバが…いやサビが（笑）ポップで明
るい未発売曲であります。神保彰・熊谷徳明バージョンでも、何度か聴いたこと
がありますが、この日の力哉バージョンは、口では到底言えんくらい細かい仕事
をなさってます(^^;。頭を振り乱してのオルガンソロも良かった(^^)。サビメロ
後半ギター・ベースユニゾンなどでは、ベースはブリブリ言ってますし、ドラム
は曲が増える毎にもの凄くなっていく(^^;。この曲もこのメンバーで録音して欲
しいなぁ…（でも濃すぎて売れへんか（爆））
60分の第１部が終了。30分ほどのインターバルをおいて、第２部開始。今度は、
力哉氏を他のメンバーが紹介する形に。
鳴瀬＞15日間がんばりました！ 死期は近い！（笑）象が死ぬときは「象の墓場」
と言って誰も知らないところへ行くという(^^;。15日間が終わった後、リキ
はきっと行方不明になると思います（笑）。人知れず、どっかの町のはずれ
で、野垂れ死んでいる、かわいそうなドラマー（笑）。その名は！…って、
さっきから名前言ってるよなぁ（笑）。もっといいこと言わないと絶対出て
こない（笑）。（ギターが恐怖を煽るような音を出す（笑）んで、静かに）
恐怖の館へようこそ^^;;（笑）。現場の難波記者、どうぞ。
難波＞えー、こちらドラムの前では特に動きがないようです（爆笑）。
鳴瀬＞現場の難波記者、なんでもそこは…
難波＞あっ、ちょっと回線が（笑） えっ、あっ、スタジオにお返しします（笑）。
鳴瀬＞ちょっと音声がおかしかったようです。現場の方では、大きな動きはないも
のの、最近になって、犬・猫の出産がピタリと止まったと言う（笑）。悪い
奇病が流行ったりと、京都RAGの周辺では、この15日間、汚染地帯が広まって
おります！（笑） 難波記者！
難波＞え、えーと、草木が50年生えないと言われているそうです（笑）。
鳴瀬＞このような汚染の元、このような汚染源はいったい誰だ！（笑）その名は！
東原力哉！（歓声・ギターからはファンファーレ（笑））
客席のリキヤコールの中を登場し、開口一番。
力哉＞俺は、ええ先輩を持って幸せや（爆笑）。そこまで言うか(^^ゞ。この間、
東京の東北沢のコンビニで会ったとき、地元やから顔面の筋肉緩みまくって
た(^^;。老人が歩いてると思ったら鳴瀬さんやった（笑）。
鳴瀬＞近所からみると不気味なもんがありますね。「出たーっ！」っていう（笑）。
「ぎえぇぇぇっ！」（笑）
難波＞ゴジラちゃうぞ（笑）。
鳴瀬＞さ、さっさと陣地に帰って（笑）。
難波＞放射能が漏れんように、中に入っといて（笑）。よくバルブを閉めて（笑）。
力哉＞…俺のイベントや！（拍手）
鳴瀬＞２年前の13日の時は、途中ちょっと疲れがあったよな。で、去年は結構タフ
な感じで。去年も、俺ら最後の方やったんか？ 今年は、ぜんっぜん衰えて
ないんや(^^;。
難波＞なぁ、ちょっとは弱ってるやろと思って楽しみにしてたのになぁ(^^;。
鳴瀬＞昨日も言ってたんですが、「野獣王国II」ということで、若い人たちにこの
名前を継いでもらおうと思って、私達もいつまでも出来ないでしょう。まだ
３２ですけども（笑）。名前を継いでもらおうと。ナルチョIIとか（笑）、
難波IIとか、KORE-IIとか（笑）。そういう人はおりますけど、”RIKI-II”
ってのは、おりません（笑）。永久欠番・死なないんや力哉だけ。ずっとお
るんや（笑）。
是方＞形状記憶・力哉（爆笑）。
難波＞…また、”焼畑農業”やっとる(^^;。（笑）
どうも、スネアのヘッドにライターを当てている様子。
鳴瀬＞ドラムの表面を火であぶると、新しい芽が生えてくるという（笑）。すごい
映像になっているようですが、現場はどうでしょ？^^;;
難波＞あのー、今ですね、ドラムを焼いております（笑）。
…あ、もうギター曲に入ってる（笑）。
エレアコで、カーペンターズの「SING」だったかな？をやっております(^^;。
☆６．是方”Ｅ”
（後に「TEARS OF MERMAID」として”野獣王国LIVE”に収録）
エレアコ＋ローズエレピ＋白フレットレス＋ブラシと、一転してアダルチーに。
これも何度か披露された未発売のバラードです。ハーモニカ風のキーボードソロ、
くるものがありました(^^)。（以前、アコーディオン風と書いたこともありまし
たが、このほうが近いかな？：後日注） 泣かせる”ツボ”みたいなところを、
きっちり攻めてきます。
力哉＞心優しき、”サバ”野獣ギタリスト（笑）。
難波＞すごいですねぇ。後ろから見てると、武田真治かと思いましたが（笑）。
（オッサン３人はキョトンとしてます^^;;） 安室に続いて、武田真治も知
りませんか？ 仙人のようなドラマー（笑）。
力哉＞俺とこかて、電気くらい来てるよ（笑）。
難波＞テレビとか、見てない？
力哉＞俺とこは、「電気テレビ」やで（笑）。「石炭テレビ」とか「ガステレビ」
ちゃうで（爆笑）。
難波＞え、「蒸気テレビ」ちゃうのん？（笑）
で、しばらく「現代若人の基礎知識」解説^^;;。
難波＞俳優なんだけど、ものすごぉぉぉぉぉくうまいサックス吹くの（笑）。もう、
本多俊之とか本田雅人真っ青の（ホンマかいな（笑））。
力哉＞役者でサックス吹くの？両方やるの？ナメとるな、そいつ（笑）。
鳴瀬＞リキ、ドラマーで役者やん（拍手）。でも、役柄は１個しかございません。
”その筋”の人だけです（笑）。”悪役商会”入ったらええやん（笑）。
力哉＞トレンディドラマとか出るよ(^^)。
難波＞いや、東映・ヤクザ路線（笑）。「仁義なき戦い」とか（笑）。
鳴瀬＞「青汁」の宣伝やって欲しいよな（笑）。
力哉＞う〜ん、まず〜い、もう一杯！（爆笑）
難波＞バッチリやな(^^)。
鳴瀬＞なんか希有なキャラクターやで（笑）。さて、次は新しい曲（嘘）。これか
らの音楽シーンを塗り変えるような曲です(^^)。現に、京都RAG方面では塗り
変えました（笑）。これで汚染が一段と広がったという、その源凶となった
曲でございます。15日間を通じて、この曲がテーマソングとなり、殆ど毎日
のようには演奏されませんでした（笑）。なぜかというと、嫌がる人が多かっ
たからです（笑）。何週間か前に野呂ちゃんとこに電話したときです。
（カシオペアの）新曲の話して、どうでした？って言ったら、「今、難波君
の曲で、それどころじゃないんだ」って言ってました（笑）。でも、彼は、
ちゃんと譜面の間違いを見つけたそうです（爆笑）。
難波＞そう！言われました、鬼の首を取ったように^^;;。「臨時記号のついている
ところ、その後ナチュラルが１個抜けていたよ(^^)」（爆笑）。
鳴瀬＞野呂の譜面は、あいつちゃんと書いてくるんだけど、長いんだよね。大体、
譜面書くときは全て頭の中に出来上がってて、書いてるときは、もうリラッ
クスしてるわけ。酒の一杯でも飲みながら書いてると思うんだ。そうすると、
譜面が３枚あると３枚目は殆ど抜けてます（笑）。コードも書いてないし。
「野呂、ねぇここ何やるの？」「ああぁっ！」（爆笑）
難波＞そう、それで言い返したの（笑）。
鳴瀬＞大抵、どの曲見ても、後半が抜けてます（笑）。で、向谷の譜面の場合は、
最初から殆ど何も書いてないからもっとわかりません（爆笑）。ま、Ｔ−ス
クエアのレコーディングの裏話（笑）。
…と言って、長々喋ってるうちに、この曲をやらなきゃいけない時間が…
難波＞そんんんっなに、いやか？（笑）
鳴瀬＞いや！そうじゃありません。「いや！」って言ったのは、「いや！そうじゃ
ないよ」ってことで（笑）、やるのが嫌という意味ではありません(^^ゞ。
いや！！！…そうじゃないよ（そうは聞こえない（笑））。
難波＞ま、いいや。やる前に言われるくらいだったら。やった後に、わざわざ朝の
10時半に電話してきた、土岐英史ってサックス吹きがいて（爆笑）、朝の
10時半ですよ！「オレオレ、土岐だけど。今京都から帰ってきたんだけど。
…何よ難波君のあの曲！」（爆笑）
鳴瀬＞なんか一言多いよな^^;;。土岐のオッサンは、スタジオ入ると、喋りながら
入ってくるんですよ。で、座った途端に人の噂話が始まるんです（笑）。
「ねね、ナルチョ、あの話知ってる？」 もう本番やってるんだよ（笑）。
でもねぇ、彼のすごいのは、何でも初見！（うなずく残り３人） 「じゃぁ
もう行きまーす」ってやって、「ボクもうＯＫだけど」って。それがまた、
いいんだよ(^^;。でもねぇ、ソプラノ下手だよ（笑）。
難波＞今ごろくしゃみしとるぞぉ（笑）。
鳴瀬＞あ、違うわ。（下手なのが？）クラリネットだ(^^ゞﾎﾟﾘﾎﾟﾘ。
難波＞ソプラノはうまいよ(^^)。ロングトーンに全てを賭けてるから。クラリネッ
トは駄目だね。
鳴瀬＞クラリネットとソプラノって、違うの？（笑）
難波＞じゃ、鳴瀬さんには打ち上げでは「楽器について」の話を（笑）。
鳴瀬＞酔う前にお願いします（笑）。次の曲は、拷問のような（笑）、鳥取に向か
う野獣王国のドライブのような（なんか嫌なことあったんやろか？）曲でご
ざいます(^^;。難波ちゃんの大ヒット曲。
難波＞小室サウンドの次は、これだ！（爆笑）
鳴瀬＞ｔｒｆが何だ！安室が何だ！誰も歌えない・踊れない曲（爆笑）、誰も手拍
子が叩けない曲（笑）。今日も手拍子で始めような。じゃ、力哉さんテンポ
お願いしますよ。
難波＞（叩いてる客に）ビビるなよ、そんなに(^^;（笑）。
☆７．ＤＩＭＥＮＳＩＯＮ ＴＲＡＶＥＬＬＥＲ （後に”野獣王国LIVE”に収録）
８拍子・６拍子・５拍子・９拍子と混じっている、オールインワンシンセのシー
ケンサーでは打ち込みに困ってしまう（笑）難波ナンバー。しかし、こういう曲
を「通しテーマ曲」として設定したのは誰や(^^;。ナルチョは、何回もやってい
ても、譜面から目が離せません。難波氏はメチャクチャうれしそうにやってます。
力哉氏も、客席でみる分には軽々とやってそうに見えますが(^^;。シンセソロの
バックの是方氏のワウ、ちょっと大きかったような^^;;。
続いて、シンセパッドの低い音から。いつの間にかスティックをバチに持ち代え、
「ドン、ドコドドン」とドラムが入ってくると、気分は大海原(^^)。な〜んか、
この日はイルカの声のようなProphet 5のＳＥも入ってましたか。
☆８．哀愁のクジラ
（是方博邦”KOREKATA”VRFL-1026 / Village RECORDSから再発・
後に”野獣王国LIVE”にも収録）
ボトルネック奏法のギターが、ゆったりと泳ぐように鳴いております(^^)。
１コーラス目の間は、ギター・キーボード・ドラムの３人で進みます。その後、
「白レス」でナルチョが入ってきますと、今度はギタークジラが叫びます(^^)。
なんか、人間に対してメッセージを訴えかけるような感じであります。ベースの
音は「ビ〜〜〜ン」とくる感じです。Prophet 5・ギターとソロが進むにつれ、
力哉ドラムも負けずに盛り上げます。なんかこの曲でグランドフィナーレとちゃう
やろか(^^;ってくらい、盛り上がった演奏でした(^^)。
難波＞すごいなぁ(^^) エンタープライズくらいのデカさがあったでぇ（笑）。
是方＞いつかこの曲は、野獣王国でライヴレコーディングしたいと思ってるんです
けども…（歓声） 次は、鳴瀬さんの番です！（拍手）
鳴瀬＞昨日も言ったんですけど、このバンドは「番」が回ってくるんですが（笑）、
難波ちゃんやって、是ちゃんやって、次は僕の番ですね(^^;。次が力哉の番。
今日は僕の若い頃のＴシャツ（ジャコ・パストリアスのデザインＴシャツを
着てました：筆者注）着てるんですけども、今日はチョッパーをやるなって
言ってるんですよ、こいつが（笑）。…それでは、ジャコに捧げたいと思い
ます（歓声）。
ジャコの来日記者会見を、雑誌関係者に頼んで見に行ったときの思い出に、話が
移ります。「He is a Japanese ... bass player」と紹介され、「Oh! Japanese
baseball player！」とか言ったとか（爆笑）。幾つかエピソードが出て…
難波＞じゃぁ、ナルチョの狂乱のベースソロを（爆笑）。ベースを鴨川に落とす勢
いでやっていただきましょう！（拍手）
☆９．ＮＯＷ ＯＲ ＮＥＶＥＲ （鳴瀬喜博・後に”野獣王国LIVE”に収録）
５弦・チョッパーもほとんどなかったこの日のナルチョでしたが、ここでカシオ
ペアではおなじみ＆ちょっとご無沙汰の、赤茶けたアカッパチが登場。殆どが
チョッパーの嵐！って曲の登場です(^^)。初めの方では堅実に叩いていたドラム。
ワウのかかったギターのようなオルガンとマーシャルに突っ込んだギターとの、
おなじみ「音の殴りあい」(^^;…てなところでナルチョのソロ・タイム突入(^^)。
力哉氏は叩きながら「おっさんやっとるやっとる(^^)」てな表情になります。
ライトハンドやら、高音弾きやら、ベース叩き(^^;やら、おなじみのフレーズが、
今回はやや凝縮された形で次々に出て参ります。４分ほどしてディストーション
全開モードになると、ドラムもヒートアップ！ ５分もするとすっかりはじけて
おります(^^)。最後は、難波氏とナルチョがフロアディレクターよろしく腕を回
して(^^;、６分近いベースソロとなりました(^^)。圧倒された感じの３人^^;;。
あ、圧倒されたのはお客さんもですが(^^;。
是方＞これは、15日目を見事に飾りましたよね(^^)（拍手）たぶん、こんだけ弾く
ベースとドラムの人は、日本にはいません（笑）。いやぁ、ええもん見せて
もらいました（笑）。…次は力哉さんの番ですぅ！（歓声）
ステージ上は息が切れそうなんですが…
☆１０．ＰＵＲＰＬＥＳＡＵＬＳ
（是方博邦”KOREKATA”, 後に”野獣王国LIVE”にも収録）
野獣でドラムソロと言えばこの曲、だそうです。入ったとたんパワー全開(^^)。
２分ほどすると、緩急つけた細かいフレーズへ移り、段々ジャズっぽくもなって
きます。と思うと、更に２分ほどたつと、嵐が再びRAGを襲います(^^;。今度は
キックの数も増えてます。ナルチョは横から椅子を持ってきて腰掛けて見てます
し、立ちっぱなしの難波氏は、陶酔してるような表情(^^;で力哉氏を見てました。
是方氏はにこにこしながら「さすがやわ〜」って感じで見てました(^^;。
「どこが連チャンの15日目やねん！(^^;」ってくらいの、10分近いソロでありま
した(^^)。
去年もいたみたいですが、15日皆勤というお兄ちゃんがおりまして、ドラムソロ
が終わったばかりの「血と汗と涙と○○のつまった（力哉氏・談）」スティック
を贈呈される一幕もありました。22:43、本編終了です。
アンコールで、４人もの女性から花束を受け取る力哉さん。「４人も！今晩体が
もたへん」（笑） ４人目はRAGの社長の奥様。「元・俺の愛人です」（笑）
花束を持ってはスツールに座れないんで、ナルチョのところへ置こうとすると…
難波＞ベーアンの上に置くと、枯れるでぇ（笑）。
是方＞チェルノブイリ並（笑）。
☆１１．ＶＯＯ−ＤＯＯ−ＣＨＩＬＥ
おぞましいギターの音で始まります（笑）。派手な音のテーマではさんで、順番
に好き勝手なフレーズをやった後みんなでコピーして遊んでます(^^)。中には、
どうやって他の楽器でやるねん^^;;（Prophet 5のSEを口でやった人もいた^^;;）
てなのもあったり、「禁じられた遊び」「踊るポンポコリン」「ラジオ体操第１」
（これは体操やってたか(^^;）「湖上の煙」「展覧会の絵」（グチャグチャ^^;;）
といった、フレーズだけで笑いのとれるものもありました(^^)。そして、かつて
はサックスを吹いていた、ラグインターナショナルミュージック社長・須田氏
（当時まだ38歳(^^)）も引っ張りだしての、大騒ぎになりました(^^)。
力哉＞15日間毎日来てくれはった方にも、今日一日だけの方にも、同じ気持ちで、
有り難うと言いたいと思います。どうも有り難うございました！（拍手）
☆１２．ＬＡＳＴ ＢＬＵＥＳ
（是方博邦”MR.HEART”TOCT-6189 / TOSHIBA EMI・廃盤
後に”野獣王国LIVE”にも収録）
野獣恒例のこの曲が、最後のナンバーです。クリアトーンで聞く、男っぽい是方
ブルースナンバー。ギターソロ前の盛り上がり、グッときました(^^)。平均年齢
が40ウン歳の、最後は大人のアンサンブルでした(^^)。
23:11。15日間のマラソンライヴは、無事ゴールを迎えました。
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＜SET LIST＞ 1996.05.05 ＠京都・LIVE SPOT RAG
1.THREE FUNK BEAR 2.PINK WOLF 3.JUICY JAM 4.OVAL 5.(Z-PARADISE)
6.(TEARS OF MERMAID) 7.DIMENSION TRAVELLER 8.哀愁のクジラ
9.NOW OR NEVER (incl.BASS solo) 10.PURPLESAULS (incl.DRUMS solo)
[ENCORE]11.VOO-DOO-CHILE 12.LAST BLUES
ちなみに、MC中でもふれられた難波氏の「ディメ・トラ」ですが、他の日はとも
かく、４日前に行われたのナニワエキスプレス同窓会では演奏されていません。
ライヴが始まる頃には完璧に出来上がってしまい、見当違いな突っ込みをいれる
客がいたせいか、MCは野獣にしては短めだったのが、少々気になりました。
レポーターに打ち上げを見るだけの体力が残っていなかったため、本当のゴール
（笑）は見届けられませんでしたが(^^;、おそらくすさまじい打ち上げになったこ
とでしょう(^^;。
というわけで、この年最初のプロのライヴのレポートは、時間を延長してお送り
しました（笑）。
文字正人(QFG03621@nifty.com) with DynaBook from YOKOHAMA
1ST ON LINE: 1996/05/12 (PATIO #078)
LAST EDITED: 2000/11/30
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